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天才たちは異世界での極振り生活を夢見る※改訂版更新中(あらすじにリンクあります)  作者: 月那
第二部 第四章 クエストで七大強豪国巡り③・武装国家ファイラズア~難関クエストに挑む我らってはたから見たら異質なんだろうな~
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第七十四話 暗躍する者

二日ぶりです。

「オルト、一日だけでどれだけの上ポーションを消費するつもりだ」


「防御力無いの知ってて言ってます?先輩?」


やっぱりあれ高いやつか…。

そして防御力無いの知っててやるのはガルドさんにも非があると思う。

氷人でさえ手加減してくれるのに!

いずれパワハラで訴えられそう。

でも、そんなにハイペースじゃないからいつもの冗談テンションなのかな。


なんだかんだで中身はモテそうな人だ。

顔は好みによる。

私としては親戚のおじさんにいたら愉快そうだなと思った。


そんなこんなしているうちに王城についたらしい。


「ここが王城だ」


ガルドさんはそういって私たちを連れて王城に入る。

遠くから見ていたのと同じだけど、何と言うか…。

ちょっとまがまがしい雰囲気がする。

それは全員感じている事らしく、警戒の色が強くなっていく。

それを見たガルドさんとオルトさんは少し暗い表情をした。


城とは思えないほど静かで、ところどころに血痕が残っている。

殺人が横行しているのならメイドさんや執事さんも被害に遭っているのかな。

だとしたら少しホコリが積もっているところがあるのもうなずける。


「…そういえばお二人はどれくらい強いんですか?もしよければステータスを見せてもらっても?」


階段を何階分か登ったところで不意に朱夏が話しかける。

それが唐突だったからか、今更だったからかは知らないが、二人してびくっと肩を跳ねさせた。

少し顔を見合わせるそぶりを見せてから二人とも見せてくれた。

個人情報なんてホイホイ見せるもんじゃないしね。


二人とも結構高めのステータス。

レベルは…お、38か。私らよりも上だな。

装備もしっかりしてるし、スキルのレベルも高い。

ガルドさんは[剣士]カンストして[剣豪]だし、オルトさんは[知性]カンストして[賢者]になってる。

カンストしたやつはもともとがスキルレベル×20増えるのに対してスキルレベル×400増える。

なんそれ怖い。

ただ、元々の奴は進化先に統合されてしまうから[剣士XX]と[剣豪I]は同じ。

まあ、[剣豪V]だし[賢者VI]だけど。

スキルって偉大だな…。


惚れ惚れとステータスを見ている私達とは反対に、朱夏とタキト君がしかめっ面をしている。

どうしたんだろう。

具合でも悪いのかな。


その後は永遠と続く階段をのぼり、永遠に続きそうな老化を曲がり、進んでいく。

そろそろ足が疲れて来るなと思ったところでガルドさんが止まった。

ん?

「足が死ぬ」では?

冗談も休み休み言ってくれ。

次バトルやぞ?

そんなに体力無かったら即死ぬっての。


「さてと、ここが王座の間だ」


「ふぁぁァ…」


オルトさん、あなたはそれでいいんですか。

今ガルドさんの鉄槌が下されましたけど。

そしてあからさまにレア度が高いポーションを当たり前に飲まないで。

高いやつ。高いやつ。


その一連の光景を見ていたガルドさんはハァァ…とため息をついた後に覚悟を決めたように広間に続くドアの取っ手を持つ。


「では、入る」


ぞ、を言う前にそれに邪魔が入った。


「すみません、ガルドさん」


口を開いたのはタキト君。

いつもの笑顔で、彼に声をかけた。

相手は何事だと目を見開いている。


「急に声をかけて申し訳ございません。ですが、一つ確認したいことが」


「…なんだ」


そこまではまだ冗談でもいうのだろうという顔色をしている二人。

まあ、子供が言うことだから。

でも、だからといって核心をつく発言をしないという選択肢は、ないんですよ?


「貴方たちの状態異常欄の“隷属呪”はどちら様の?」


「ッ!?」


{ほらね、図星でしょ}


_時は戻りステータス閲覧後_


あーやだな。

いつまでこの階段続くんだろう。


{全員暇してる?}


{してるが何だね朱夏。しりとりでもすんの?}


{蒼桜はいささか緊張感が足りないように思うけどなー}


フルノさん辛辣!!


{暇、です}


{オーケー。ちょっと聞きたいことがある}


なんじゃ?


{二人の状態異常欄に何か見えた人}


{いや?}


何聞いてるんだろう朱夏。


{あたしはないけど}


{俺も}


{ってかあったら気づくだろアヤ}


金央、氷人、リュウヤ君の順番で返事が聞こえてきた。

あ、リュウヤ君は基本的にあだ名で呼ぶそうです。アヤは朱夏ね。

リュウヤ君の言う通りあったら気づく。

流石に盲点に入ってましたなんてことにはならない。


{オレも見えてなかったんですけど…なんとなく状態異常?呪?そういう感じがしまして}


{タキト君よくわかったねそれ…}


{魔族は基本的にデバフ系に敏感なんです。使っているのが魔属性だからか感じ慣れてる気配みたいなものでわかるみたいですね}


なるほど。

魔属性と呪属性あたりは関連性があるのか。


{話し戻すよー}


{{{{{{{{はーい}}}}}}}}


{んで今パネルに[ステルス]かけて検索かけてるんだけどさ、状態異常名が“隷属呪(れいぞくじゅ)”っていうんだけど}


おっと物騒な単語が。

隷属って‥‥あれだよね。

奴隷というかそういう。


{説明そのまま読むよー。“使用者が被術者を使役することが出来る。逆らった場合最悪死ぬこともある。ただし、デメリットだけではなく使用者の強さによってはステータス向上、スキルレベル補正などのバフがつくことがある”。見た感じバフはないから単純に隷属させるだけっぽいけど}


{んじゃ使用者…黒幕?そいつは別に強くないってこと?}


まあ、単純に考えればそうだろうなと思って聞く。

全員黙って静かに聞いているが、実際のところ口でガルドさんとオルトさんと会話している。

朱夏は同時に話しているのだが、どうやっているのかは検討もつかない。


{いや、見破られた時用に弱く見せてると思う。さすがにこの騒動を起こした奴が弱いってことはないでしょ}


{まあね…}


{それって解除できるのー?}


秋白が聞く。

タリィさんはこくこくとうなずいている。

朱夏はスゥゥ・・・と息を吸った音を出す。

全員がゴクリ、とつばを飲み込む音を出す。

朱夏は、口を開いた。


{え、余裕}


{{{{{ズコーー…}}}}}


おめー難しいっていう感じだったじゃんかよ…。

毎度毎度ジャパニーズお笑い魂を持っている朱夏はすごいよ。尊敬する。

ただ、バトルの場でやりだすと死亡率高くなるからやめてほしいけど。


{…(汗)}


{本来結構難しいはずなんですけど朱夏さんのステータスだとそうなりますよね…}


タキト君が苦笑しながら答える。


{ま、さっさとこれ解除してお二人に場所教えてもらいましょうか}


私はそう答えた。

なんか手探りです。色々と。

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