第六十九話 受託…?
{個人的にはボスモンスターか悪魔種あたりがいるのが妥当かなと思うんだけどどう思う?}
考察をそのまま全員に伝える。
全員が横でうんうんと相槌を打っているのが聞こえた。
{カイトさん呼ぶ?ニャズさん達には申し訳ないけどさぁ…}
{そもそもカイトさん達が受けてないのって割と不自然じゃない?これあたしだけ?}
旧友コンビが疑問を口にする。
確かにごもっともだ。
平和主義者オーラがすごいカイトさんなら自分が行くって言い始めると思う。
=?
カイトさんが気づいていないかカイトさんに気付かれたら都合悪いか。
そもそも用がないって感じでギルド集会所一回も入ってないしなあの人!!
多分両方だ!
そうだな!うん!そういうことにしておこう!
天然だからしょうがない!
ヤケだって思ったやつ後で校舎裏な!
クエストとかあまり受けない主義なのかなあの人。
それとも今が休暇中だからか?
どっちでもいいけど…。
{連絡先もらってるけど一応かけとく?}
氷人が連絡先を書いたメモを見つめる。
ちなみにこの世界の電話番号は全部で10桁。
地球とほぼ同じじゃん!と思ったそこのあなた。
この世界60億人が暮らしてるんだよ?
人類(人間、エルフ、妖怪とかの知能持ってる生物を一般的にそういうらしい)60億人だよ?
10の10乗が100億だからちょうどいいんだよ。
会社だのなんだのあっても残りの40億パターンくらい埋まらずにセーフだよ。
世界共通だからできることだよね!
000-000-0000にはじまり999-999-9999で終わるんだよね!
これすごくない?
電話代など一切なし。
なんと便利な世界だ…。
おっと、話がそれた。
カイトさんに電話…するか?
{そうするー?}
そう言って公衆電話探そうかなと思っていると初めて聞く声が耳に入った。
「あの…」
「はい?」
後ろにいたのは黒に青のメッシュの髪を後ろで束ねた感じのいい青年。
その耳はとがっている。
あ、魔族かな…?
そう思ってたら彼は言葉を続けた。
「さっきから見ているクエスト、同行させていただいても…いいでしょうか?」
ハァッ!?
いきなりすぎて心臓止まるわバカーーーーーーー!!!
何この子!かわいい!(?)
つーか声がいい!
イケボだイケボだ!
氷人とタメ張れるくらいいい声してる!
いやつり橋効果だ忘れろ。
あぶねぇあぶねぇ。
わたしとしたことが心理的なあれに引っかかるところだったぜ。
あー落ち着いた。
{お前ら作戦会議だ!}
{テンション上がってるね}
上がったテンションそのままに[念話]で叫ぶと静かに朱夏に返された。
その言葉からはハンッ・・・という馬鹿にしたような笑いがもれている感じがする。
解せぬ。
落ち着いたとは言ったがテンションが下がったとは言ってない!
騙されたなお前ら!
「あ、急でしたよね、すみません」
頭の中で変な事連呼してたら超綺麗な笑顔で謝られた。
顔がまぶしい。見えん。
すみません。
頭の中でふざけてすみません。
{急だね!とっても急だよ!この子すごいいい子だけどとっても急だね!}
私がまた叫ぶと全員から[念話]だというのにため息が聞こえた。
何でや!
{とりあえずどうする?カイトさん呼ぼうとしたところにこれだけど}
スルーかよ!!
んん。
氷人が言うことはごもっともだ。
{{{{怪しいの一言に尽きる}}}}
お、氷人以外ハモったね。
このクエスト見てて勇者さんに連絡しようかな~としてたところにそうはさせまい的な何かで声かけられたんだとしたらな~。
とは思うけど、実質この子、と後ろのギルドのメンバーに関しては白に近い。
朱夏曰く[念話]を盗み聞きしようとする干渉はなく、私がチラチラと周辺を見渡していた限りさっき入って来たっぽい。
実際入り口付近で涼んでたの見えてたし。
うん、白と信じる。
そう思って全員に確認を取る。
{may be 白だからオーケー出していい?}
{いや、俺が出すよ}
{いや、あたしが}
{じゃあ僕が}
{んじゃ私が}
{いやいや私が}
{{{{どうぞどうぞ(笑)}}}}
{結局私じゃねぇか}
なんで日本で超有名なノリが頭の中に流れて来るんだよ。
始めたの氷人だけど確信犯だろ。
すっごい二やつくの隠そうとしてるし。
マジで後で校舎裏
「ん、いいよ」
「(めっちゃ間があったけど)ありがとうございます!」
おい少年、カッコの中見えてるぞ。
「?どうされました?」
「あ、ごめんね、何でもないよ」
というかなんで上から目線なんだろうー。
私は優越感に浸っているんだろうな。
あかん奴や。
これもし年上だった時がめんどくさいやつだ。
後でちゃんと年齢聞こう。
とりあえずギルド集会所でこのクエストを受託すると職員の人がちょっと眉をひそめたけど、「後ろの四人も一緒で」と言うとちょっと安心した様な顔になった。
「気を付けてくださいね、生存者ゼロで死体も五体満足で見つかっているものが少ないんです」
なにそれこっわ!
ちょっと顔を引きつらせてしまったのか職員の人はポケットから何かをごそごそ、そしてデスクの引き出しから取り出すと私に渡す。
九個の黄色のお守りのようなストラップ。
七つの大小様々な大きさの不揃いな石がそれぞれに空いた穴を埋めるようにして通された紐で束ねられている。先っぽにはふわふわとした羽がついている。
「私の故郷で[退魔のお守り]と呼ばれている物です。気休め程度ですが…」
「!ありがとうございます」
にっこりと笑顔で返事をすると行ってらっしゃいと小さな声で声をかけられた。
はあ~、難事件解決してやろうじゃないの。
新キャラ登場したのに名前出てないとか…やばいっすね(?)




