第六十七話 Next quest is....?
蒼桜視点に戻ります!
翌日。
「男子組おはよう~!…秋白どしたー?顔がすごい疲れてるんだけど」
「ん~、朱夏、それについては触れないでくれると嬉しいな~」
「‥‥」
氷人がずっとにこにこしてるけどどしたん。
朱夏、マジで触れるのやめよう。この顔してる秋冬コンビは大方氷人がキレた相手が秋白だった時だ。そっとしておいてやれ。
多分心臓に悪かったんだろうな。主に顔と言動が。
こっわい顔して口が壊滅的に悪かったんでしょ?
ならしゃーない。
そしてそれをやらせた秋白、なにやった。
広いとはいえここの旅館敷布団だし逃げるにしろ隠れるにしろそんなに大騒ぎになるほど長続きはしないだろうな~。
一瞬で絶望が訪れるみたいだからあとでお菓子でもおごるか。
は?
意識してないし!
ちょっとかわいそうだと思っただけだし!!
は~。
なんかそういう情報が頭にあるとやっぱ脳は意識するんだろうな。
気になるもん。
今までどうでもよかったしぐさ一個一個が気になるもん。
なぜ神様は恋というものを作ってしまったのか。
メッチャめんどくさいねん。
彼氏ほしいと思ったことない&いない歴=年齢の私にとっては重大発表だったよ?昨日の話。
ほしいというよりかはいたほうがいいのかなって思ってただけだったし、特に好きな人できたことないし。
推しはいたけどガチ恋勢じゃないからな~。
うん。
これ顔に出る前にとっとと封印。
「で?もう出る?」
「もうちょいゆっくりしていけばいいんじゃねぇの?お前ら二連続でクエスト受けてるだろ」
あ、まあ、ハイ。
そうですが何か?
我ら学生はいつでも社畜同然に勉学という名の仕事に励んできていたんだ!
それと同等の労力を使わないと地球にいる同胞たちに失礼だと思わんかね!?
まあこんな事言えないので適当にお話しでっち上げてギルド集会所行こうぜ。
「受けてますけどこういうの慣れてますから」
そういうとへぇ…と微妙な返しをされた。
ん~、嘘ばれたかな?
ばれてようがばれてなかろうがどっちでもいいけど。
「…お世話になりました」
一日だけでもちゃんと言ううちのリーダーは律儀でいい人ですね!!
その声に「おう!」と元気よく答える勇者様。
やっぱあの人愛されキャラだよね。憎めないもん。
勇者様って決まって包容力というか…そう言うのがすごいよね。
そっち方面にステータス極振りしてる人多いよね。
あ、一部の勇者様はクズだったりバカだったり女癖悪かったりするけどな!
そしてモブであるはずの主人公が輝くんだよね。
そういうざまぁ系とか主人公チート系(勇者以外)のラノベとか漫画とかアニメってはやったよね~一時期。私も好きだった。
まあ今は読む代わりにこういう世界で実際に体験できるんだけどね。
旅館を出てギルド集会所へ向かう。
この街のギルド集会所はやっぱり中華風というのが似合う。
カラフルな暖色系の提灯で彩られた外観に似合う内装。
内装も照明は提灯を使っている。
中に入ると全員でクエスト一覧を見始める。
しっかし…多いな。
前よりも増えてないかな。
{クエスト多くない?}
{たしかにね~}
{前の…何倍?これ}
真っ先に肯定したのは秋白。その後金央が疑問を述べる。
{ざっと2,3倍かと}
{急に増えたな…}
氷人の答えに私はそうこぼす。
すると[念話]だというのに聞こえるため息とともに朱夏がその答えを教えてくれた。
{あーちゃん、魔王の復活が近いからだよ}
{‥‥そうなの?}
え?マジ?そういうのあるの?
どうやら魔王の復活前はモンスターが使用する大気中の魔力量が大幅に増え、それに伴ってモンスターの力が上がり、結果的にクエストも増えるそうだ。
何そのラノベの典型的なモンスター事情。
機械神さんはありふれたシステムが好きなのか?
そもそも魔王の被害が毎回甚大じゃないらしいんだから神の力で抹消できないかな。
そうすれば世界平和になるんでないの?
でももしそうならやってるだろうなと思いなおす。
神様も万能じゃないのかな?
世界の根本をなすシステムには介入できないとか?
そうなのかな…。
だとしてもその上の絶対神さんに頼めばどうにでもなるんじゃないの?
絶対的な神なんでしょ?
んん‥‥謎が多すぎる。解けない。
大体こっちに来た直後の疑問って“七不思議七番って何なんだ”ってくらいだったよね?
でも今の疑問軽ーく上げてくよ?
・七不思議七番って何なんだ
・何で日本語通じる?
・パネルに便利機能多すぎるのは何で?
・レベルやステータスの必要性
・魔王だけが敵視されている現状
・宗教がめんどくさいものじゃなくなってる
・貧民や貴族などの明確な地位がない(王族とか教皇とかは別にしても)…etc.
多いんだよな。
多分こっちの世界に慣れてしまったら何も感じなくなるんだろうけど!
でもな。
気になるじゃん?
明らかに誰かの思惑の上で踊らされてる感じがぬぐえないんだよ…。
{みんな!いいやつ見つかった!}
朱夏の言葉で現実に戻る。
はぁ。
今はやることやるか…。
この時のいやな予感は、後々意外な出会いと話によって正しいと証明されることになる。
これにて第二部第三章終了です!
次回からはまた新しいクエストでほかの国をめぐります。




