表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天才たちは異世界での極振り生活を夢見る※改訂版更新中(あらすじにリンクあります)  作者: 月那
第二部 第三章 クエストで七大強豪国巡り②・ツゥーリア国とムジュアル・ズイカ~ボス倒したりまたあの人と会ったり忙しいんだけど休ませて~
68/175

第六十二話 獣人国家到着。

「いや~派手にやったね」


カイトさんがニコニコとした顔で話しかけてくる。

絶対楽しんでただろと思ったが、声には出さないでおく。


生き物、なんだよなぁ~と頭の隅では思っていても同時に話通じないし人の邪魔するなら討伐するしかないよねと思ってしまう。

だからって地球では殺処分することなんてないけど。山へ帰すのが鉄板。

皆さんボスモンスターだからって生き物殺すことに躊躇ないの凄いと思う。


とりあえず戦闘中に血の雨が降ってしまったので甲板のお掃除のお手伝いを始める。

ステータスに関しては手加減が可能なので普通に氷人も掃除に参加している。

まあ、これで貿易問題は解決でしょう。

貿易船が帆船って時点であちゃーと思ってたけど、それはクラーケンの格好の餌食なわけで、ついでに血がついた場合の掃除が大変。

めんどい~。


因みにカイトさんは私の横で一緒に掃除中である。

イースさんの視線が痛い。


「そんなに軽く言いますけど、割と大変だったんですから」


ついでに未来の対戦相手に手の内明かしすぎないようにまあまあ必死でしたよ。

あれ、そっちの方に割いた労力の方が多いかもしれない。

ま、いっか。


「そんなふうには見えなかったけどな~。ガルメラみたいに雑談まあまああったし」


「連携は大事ですから」


そういうことにしとこう。

うちのメンツ能天気野郎が多すぎてそうなってるとは言わないでおこう。

言ったらなんか末代まで笑われる気がする。

この勇者様ならやりかねん。


「ね~ちょくちょく思うんだけどなんか失礼なこと」


「カンガエテマセン」


「食い気味で棒読みだよね」


話しかけるな。され、ここから去ってくれ。

そろそろイースさんの視線が痛いっ!!

だろうね!

あそこ幼馴染なんでしょ?

そりゃ恋に発展するよ!

典型例の内にはいるって!!


すすすっとじんわりカイトさんから離れながら掃除する。

ちょっと安心したいので秋白の方によると彼はどしたー?と笑顔で聞いてきた。

それ学校の女子がのけぞるほど光発してるのわかってやってる?わかってないだろうけど。


「別に」


「そっか~」


彼はもくもくと掃除を続けている。

必然的に私も黙る。


向こうのバカな旧友コンビが何かやらかしてるのを氷人がおろおろして見つめている件に関しては何も知らん!!

私は平穏にこの船を降りたい!


*******


「嬢ちゃん方、ありがとうな」


船員さんの内の一人が荷物を下ろしながら声をかけてくれる。

他の船員さんもどこか気まずそうにこちらに頭を下げた。

まあ、こんなガキがって思ってたやつがこんな感じならそりゃあと味悪くなるわ。


「出向前は無礼な態度とっちまって悪かった。この場の全員を代表して謝罪する」


「いえ、皆さんご無事で何よりです!」


「そうかい、ありがとうな」


おし、これだけ言って逃げよ。

全員がその意思をくんだらしく、そのまま港を後にした。


この港はツゥーリア国の港ではない。


七大強豪国、ディア湖周辺国が六番目、ムジュアル・ズイカ、獣人国家の港である。


この世界において、亜人、人間に近いが人間ではない者達は亜人と呼ばれることはない。

それぞれ特徴に分けてエルフ、獣人、妖怪などと呼ばれる。


獣人とはその名の通り、獣の特徴をその身に宿した人種の事。

それぞれの種族ごとに種族能力を持ち、ギルドでも重宝される人員である。


ズイカでは多数の種族が住んでいるが、みないい人。

町の空気がそんな感じだもの。


山沿いの結構大きい国で、城下町の奥には中華風の城が立っている。

城下町に連なる家は中華と和風を混ぜたような作りだ。

暖色系の照明と暖色系のタイルによって彩られている街道。

どこか安心させる。


「お前ら来るの初めて?」


「まだいたんですか」


うわーと言った顔で振り向いてやれば俺なんかした?と言った困惑の表情のカイトさんがうつる。

何もしてないですよ~。


「俺なんかした?」


「いえ、なにも」


何で顔でした会話を言葉でもう一回しないといけないんだ。

非効率極まりない。

なんか何もしてないのに毛嫌いされてる、といった感じの表情で見られましても私らにはどうしようもないんですが。

後ろでニャズさんと姉妹であろう人はカイトさんを見てニヒニヒしている。

カイトさん、嫌われてんの?


「まぁ、来るのは初めてですが‥‥案内でもしてくれるんですか?」


「そのとーり」


「…へぇ」


朱夏が尋ねてエッヘンと言いたそうに胸を張るカイトさんだが、反応の薄い氷人の顔を見てつまらなさそうにちぇーという。


「もうちょいいい反応してくれてもよくない?」


「氷人はいっつもこんなんですから気にしないでください~」


秋白が敵対心むき出しでにっこりと笑顔で言う。

なんだかんだ幼馴染って強いね。

氷人がそこまでしなくても…と言う顔で秋白をなだめる。


カイトさんがいつもあんな感じ?という目で見てきたので余計なこと言うからですよというのつもりで目配せしておいた。


まあ、せっかく来たんだから国を観光するくらいいいよね。


とりあえず、ギルド集会所に行って報酬もらってからだ。

いつの間にか忘れてたとかよくありそうだしね。

昨日は本当に申し訳ございませんでした。

今後ともよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ