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天才たちは異世界での極振り生活を夢見る※改訂版更新中(あらすじにリンクあります)  作者: 月那
第二部 第二章 クエストで七大強豪国巡り①・エイフィーネ~初クエストのハードル高い~
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第五十五話 模擬戦④ 綱渡りの様で

[青龍]を発動させ、いくらか風の中でも動けるようになったためさっさとスキルの効果を無効化したのだけど‥‥。


「っ、はぁ~~…」


「「「「「あっぶねーーーー!!!!?」」」」」


危なさ過ぎる。

ネイルスさんの攻撃がピンポイントかつ正確すぎて焦ったわ!

男子二人組の体勢が崩れたらうちらの負け色濃厚になるんだよ!

氷人のカウンター、秋白の命中率。

これ必須なの。


ついでに状態異常のオンパレード。

猛毒食らって死ぬかと思った。

毒食らったらあんなに苦しいんですね。初めて受けました。


なんだかんだでネイルスさんがすごく警戒してる気がするんだけど、警戒するほど私たちが強いわけじゃない。

付け焼刃の四季系スキルが強すぎるだけで。

後一点特化のステか。


因みにぼかすか攻撃叩きこまれまくってた時の会話がこちら。


「男子二人大丈夫か⁉顔面打ってない!?特に氷人!」


「…蒼桜、俺の心配は良いから。それよりこの状況、どうにかしよ」


「顔面は打ってないけど痛いね~」


「とりあえずあーちゃんは[青龍]使って。あれ空属性とかにプラス補正でしょ」


「あ、そうだねそうしよ…ウェイト!MPが足りん!」


「蒼桜バカなの⁉」


「金央テメーに言われたかないわ。前線張ってたし春属性バカスカ打ってたらそうなるっての!」


「とりあえずど~すんのさ~」


「…俺らが神級スキル使うのは?」


「極力手札見せたくないしあーちゃんがやるのが効率的なのよ。とりま[毒耐性付与]使う」


「いつ覚えたのよ」


「時々フォース国に行った時にマリアちゃんに割引きで売っていただいたのだよ。ただ、ディウラ倒すまで巻物放置してた」


「あーたんバカ!?」


「デジャヴだから黙りなさいおーちゃん」


「とりあえず付与って!インベントリからどうにかしてMPポーション出すわ!」


「りょ~」


「お~HPの減りが減った!あーたん天才!」


「おーちゃん、あとでマジビンタな」


「げ」


「おし、MPポーション飲んだ![青龍]!!」



…ん?ふざけた会話にしか聞こえないって?

知らんよ。これが通常運転なんじゃ。


とりあえず出し渋っているわけにもいかない。やられる。

そう判断した結果全員で突っ込むということになった。

まあ、私と氷人と金央が行くだけなんだけど。


私は速攻で突っ込み、相手五人を一気に巻き込むようにスキルを発動させる。


「『(さえずり)』!」


囀は私を中心として音で攻撃するスキル。

囀という名に似合わず結構な高い音と爆音が織り交ざった鼓膜に優しくない攻撃。

MPポーションで増えたMPが一気に減る。

だけど、あと一つ打てるくらいには残っている!


「『(アゲハ)』!」


無数の蝶が弧を描いて広がっていく。

それは鋭い羽と、甘い香りを伴った毒を持つ鱗粉をまき散らしながら優雅に飛び回る。

毒耐性?

毒とは言ったがそれ以外もあるよ。

このスキルの属性は春、そして死。

アゲハ蝶はもともとそんな物騒な蝶じゃないけれど、その美しさに魅了されれば地の果てまで追いかけたくなる。

除外対象としてはうちのメンバーのみ。

敵さんまで除外対象にはしてあげない。


毒、呪、死属性を含めた鱗粉は桃色の粉となって場内に広がる。

フォース国の闘技場結界と同じように状態異常系は結界によって遮断されている。

ただ、対戦相手である五人にはもろにあたる。

鱗粉なんて水でからめとるか炎で燃やすかしないと処理大変なんじゃない?


「げほっ…」


不意にアマリリスさんがせき込む。

苦しいかもしれないけど、私たちに勝てる要素がこれくらいしかない。


「『銀浪』!」


その桃色の世界の中、無数の光の針が追撃を始める。

前が見えにくいこの中でも秋白のAIMは正常。

針が全て刺さる。

そして背後から朱夏の夏属性スキル。


「『風鈴』」


[囀]と同じく音による攻撃。

ただし、波紋のように様々な場所で鳴り続ける。

集中力はそがれ、耳は痛くなり、重要な音を聞き逃す。


何処からか聞こえてくる、冷たい音。

旋風?


「…『虎落笛』」


吹き荒れる冷たい烈風。

その起点は氷人の剣から。


彼はそのまま横なぎに烈風を振るう。

武器を媒体として発動するスキルには少なからずともATKに影響を受ける。

それは今回も例外ではない。


一薙ぎで、ネイルスさん以外の全員がダウンした。


綱渡りの様だったこの戦い。

自分たちが通用する?

思ってなかったことはいつも現実になる。

通用した。

まだ付け焼刃でいい。

付け焼刃は時に、磨き抜かれた刃をも砕く。

それを持つものによって変わる。


先入観、世論、常識。

取っ払えなければ相手の負け。

私達は極振りの集まりだ。

規格外以外の何物でもない。


規格外だから、通用するのだ。


最後、返す刃で氷人がネイルスさんを攻撃する。

その攻撃は、彼女のHPを削り切るのには十分で。


彼女の身体が地についたのと、いつもの機械音が鳴った。


この日から、私たちは世界トップの実力者に目を付けられ、交流を深めていくことになるのだ。

同時に、四季神の名前が歴史に刻まれた日でもある。

模擬戦勝利!規格外たちの第一歩です。

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