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天才たちは異世界での極振り生活を夢見る※改訂版更新中(あらすじにリンクあります)  作者: 月那
第二部 第二章 クエストで七大強豪国巡り①・エイフィーネ~初クエストのハードル高い~
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第四十六話 すみません秋白さん、これはどういうことでしょう。

「え、あの、え、秋白?どした?君そんなキャラだっけ」


「失礼な。友達を気にするのは当たり前でしょ」


だからって姫抱きせんでもよくない!?

え!?


「…秋白の場合友達としてじゃなくって好」


「黙れ☆」


ん?何の話?聞いてなかったけど秋白がものすごい形相で氷人をにらんでるのがわかる。

珍しい。


旧友コンビは薬草採取してくれている。

とりあえず今のままは恥ずかしいので秋白におんぶに変えてもらった。


「重くない?あれなら下ろしてもいいんだよ?」


「ぜーんぜん。蒼桜昔っから軽いじゃん」


そうだっけ。身体測定の時身長欄しか見てなかったからわかんないや。

知らんなー。体重とかクソどうでもよかったからなー。


おんぶに変えてもらって見えたのはディウラのいたところにある宝箱。

あれなんだろ。


「あの宝箱なんだろ」


「後で開けるよー。とりあえずノルマは達成しないとねー。まあお楽しみって感じだけどー」


なるほど。

どうやら旧友コンビは採集が終わったらしく、こっちに歩いてくる。

私を見てめっちゃニヤニヤしてたけど。

腹立つー。


「体動かなくておんぶしてもらってるからってそんなに笑わなくてもいいじゃないか…」


「?あー、そうね、ごめんね(笑)」


一瞬あれ、って顔されたのがなんか気になるけど、まあいいか。

これ自業自得だし。


宝箱の前に行く。

朱夏がそれを開ける。


「…ふむ」


「よさげだねー」


男子二人が感想を口に出す。


まず金。

10万G入ってた。

一人2万使える。結構多いな。さすが暴君太っ腹。

暴君が持ってたかどうかは知らないけどね。


次、装飾品。

色々あったからテキトーに分けて装備した。

効果?どーでもいいよ?


最後、魔導書ー。


「結構分厚いんだけどどうする?」


「質問になってない質問じゃないそれ」


金央が質問、朱夏が答える。

普通5つあるんだけどどうする?でしょ。なぜ分厚いところに目が行くんだ。

赤、青、黄、白、黒の魔導書。

どれが何かがわからない。


「とりまイメージカラーでいいんじゃね?」


「さーんせーい」


提案すると秋白が返す。

とりあえず私をさっさと寝かせないとやばいということでさっさと退散。

みんなありがとな。


ただ、おんぶされてるといい感じに揺れて眠くなるんだよ…。

寝ても、いいよね…?


*******


「あ、蒼桜寝た」


耳元で気持ちよさそうな寝息が聞こえる。

最初っから寝てよかったのに。


「えー…さて、秋白くん?」


朱夏が楽しそうに笑う。

あー…うん。こうなるよね。


「尋問始めましょうか?」


…逃げられる気がしない。

でも、今くらいは。


「蒼桜起きちゃうから夜にね」


静かなところで好きな子の寝息を聞いたっていいでしょ?


*******


「おーい、あーちゃん朝でっせー」


「わっつ!?」


あのまま寝てたか…ふがいない。

立ち上がって伸びをする。体が動くって素晴らしい。


「おー、蒼桜おはよー」


「秋白、昨日はありがとね、そのまま寝ちゃったみたいだし」


「別にいいよー。寝顔可愛かったし」


「!!?」


こ、こいつは何を言っているんだ。

可愛いと言ったか?いや断じてない。

顔はそんなに良くない!断じてよくない!


頭から言葉を追い出す。


全員が荷物を片付け、帰る準備をしているので、手伝いに回る。

手伝いが終わると、私達はエイフィーネに向かって歩き出した。


「あーちゃん体の方はどう?」


「んー問題なし。しっかしエネルギー切れ起こすとは‥気を付けて使わないと」


「魔法って前借りだからねー。前借りできるモノすら消費しちゃったらそりゃ体動かないわな」


アハハと笑う朱夏。

秋白がそれにつられて笑っている。

氷人は少しうつらうつらとしている。

どうしたのと訊けば、


「…蒼桜とほぼ同じ理由だよ…魔法使いまくったの忘れてて寝不足」


あー…[水刃ミズハ]か。

確かに累計で数百くらい使ってたもんなー。

ついでにいつもより体動かしたらそうなるかなー。

でも、私みたいに体が動かなくなるわけじゃないってことはやっぱり体力の違いだろうな…。

ヒッキーとアスリートだと違うね、やっぱり。


来た道をたどる途中はいつもやっていたようにやっぱり魔法の練習兼しりとりをするという謎案件が発生し、誰もアウトにはならなかったものの氷人が焦って舌嚙んで悶えたのは軽く笑えた。


「お、お願いだから…記憶から消し去っといて…」


と恥ずかしそうに言っていたが、お構いなし。

一年後くらいに掘り返してやろう。

覚えてれば。


まあそんなこんなで四季神の初陣は大勝利に終わったのだ。


*******


「リーダー?また寝たら期間延長しますよ」


「寝てないわよ。目ざといわねぇ」


うつらうつらしてたのを見逃してないとでも思っているんでしょうか、この人。

後ろではほかのメンバーがやっぱりバカやってる。リーズと私以外に常識人はいない。


アリアはああ見えて小悪魔だし、リーダーはこんなのだし。


「アーマーリーリースー?」


「どうかされました?そんなことより報告したいことがあるのですが」


失礼なことなんて考えてません。事実ですから。

報告したいこと、という言葉にリーズが反応し、他二人を連れてくる。


「例のギルドがディウラを倒したという情報が上がっています。気になられるのなら会いに行ってきますが」


「私も行くぅ!面白そうですからぁ!」


「あんたは留守番よスターリャ。そもそもこんな個性の塊を初見さんにぶつけたら心臓止まるから」


リーズ、ナイス。


「なら、アマリリス、こっちに連れてきて頂戴」


「…はぁ、了解しました」


「貴方から振った話なのになんでそんな嫌そうな顔をするの?」


それには答えずに、私はその部屋から出る。

別に嫌なわけじゃない。

でも、楽しみだって顔を見せたくなかったんだ。

少しニヤッとしながら、私は街に繰り出した。

次回、主人公フェーズのフラグ回収開始…!(笑)

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