第四十二話 森が長いよ
サポート系アイテム買いそろえたのでマルアカの魔林に出発しようと思う。
帰ってきたらソッコーでフラグ折ろう。
主人公フェーズは勇者様だけでいいのよ。
警備がしっかりしている門をくぐる。
すると今までにないちょっとまがまがしさがある空気が頬を撫でる。
流石魔林。そうやすやすと帰れなさそうだ。
木の色も普通の色から赤っぽい色や緑っぽい色になった。
THE苔むしたふっるい森ですよといった感じだ。
ついでにTHEダンジョンという感じで、こっちに来てからなんとなく感じるモンスターの気配がうじゃうじゃと。
全員で足を踏み入れ、ところどころにある光と日光を頼りに進む。
くらい。
こんなに暗くて植物が自生できるのが不思議だ。
ついでにモンスターも。
地面は舗装されていないため、小石があってぼこぼこしている。
所々破壊されている木があるが、戦闘の跡だろう。
下はツタが所々ある。どうせなら全部覆ってふかふかな道にしてくれたらよかったのにと意思疎通できそうにはない植物に向かって思う。
マルアカヒーリーフはマルアカの魔林の最深部にある。
最深部までは一泊二日でたどり着くことが出来る。つまり二泊三日、もしくは三泊四日で行き来ができるということだ。そんなに遠いのか…。
マルアカの魔林はエイフィーネを囲むようにして展開されている。
空気中にMPの元の無力、そしてモンスターが使用する魔力が多く含まれているらしく、逆に酸素濃度が低い。まさかの気体だったんか、無力に魔力。
比率を同じにしたまま空気の2割を無力と魔力が占めている状態らしく、そうなればまあ、酸素濃度は低くなる。4%下がっただけだけどな。
4%でも結構差は大きい。ここの植物は二酸化炭素を吸収して魔力と酸素を吐き出す。だからか、酸素濃度低いの。そういう種類なんだと納得してないとここら辺破壊しつくすところだった。
できるかは置いといてね。
移動中は基本的に暇なので全員が手元で魔法の練習させながらわいわいしている。
喋りながらッて言うのは大変で、たまに誰かの魔法が崩れてみんなで笑う。
終いには魔法が崩れたら罰ゲームという謎案件が追加されたほどだ。
「んじゃついでにしりとりでも負けたら罰ゲームにしよ!」
「賛成だおーちゃん!」
「止めらんねぇこの二人…(笑)」
謎案件に謎案件を重ねる金央に賛同する朱夏。それに諦めてる私含め三人。
不意に変な感覚がしたので手元に発動させていた魔法を構えながらそこを見る。
パネルが現れるが、音は鳴らないようにしている。
あー、[暗視]ね。理解。心なしか見えやすくなった視界の先にいたのはモンスター。
霧みたいなモンスター…霧か。
そういえば霧の魔法作ろうと思って忘れてたな。
頑張れば毒の霧とかできるかな。でもなー…みんなにあたるといけないし。
しゃーない。今持ってる魔法でどうにかしよ。
勢いよく魔法を飛ばすとモンスターは跡形もなく黒いエフェクトとともに消えた。
パネルがレベルアップを告げる。さっさとステータスポイント振り切ってからもう一回魔法を使い始める。
「カリウムー」
「武蔵ー」
「…始球式」
「kill~」
物騒な単語が入ってくるしりとりだね。
慣れたよ。
「√(ルート)」
「トリカブト」
だから物騒。
本当にこの二人は殺す気満々じゃないか。
その後も永遠としりとりは続く。
に、しても…。
マジで長いな。広すぎる。
いくらか曲がり角があるとはいえ、たどり着く雰囲気がない。
そろそろ日が傾き始める。
「…いったんしりとりストップ」
氷人が何かを感じたのか立ち止まる。
確かにうっすら何かを感じる。
何か、それの答えは決まってる。
殺気。
「ドリュリュリュリュゥ・・・・」
現れたのは先ほど倒したのと同じ霧型モンスター。
先ほどと違うのは数があまりにも多い事か?
ただ、警戒すべきは霧属性の攻撃。
幻術食らったらやばい。
もちろん状態異常で何に引っかかってるかくらいわかるんだけど。
霧型モンスターが何かを吐く。霧状のブレスみたいなものか。
全員が避ける。
[生空弾]と[春風]を同時に発動させる。
春風は渦を巻かせて[渦潮]と同じようにダメージを与えるだけでなく、気流を作ることもできる。
その場合ダメージは低くなるんだけど。
今回の場合は[生空弾]の軌道を決定するために発動した。
「ふっ!」
軌道上に透明の膜の中で淡い緑の光を放っているそれをぶち込む。
すると、霧型モンスターたちのド真ん前で爆発した。
そうそう、こいつ爆発というか破裂するんだよね、うん。
私はそのまま[空属性付与]を使い、双短刀に空属性魔法を付与して攻撃する。
他のメンバーも各々の戦い方で戦っている。
因みに今使える魔法の属性は以下の通り。
私:空、木
朱夏:火、水
秋白:金、雷
氷人:氷、水
金央:地、金
ですね!
まあカンタンに言うと周りで雷とか業火とかが所狭しと並んでいる状況なのだよ!
…カオスにもほどがある。極振りってもっと地味なイメージだったんだけど、なんでかな?




