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天才たちは異世界での極振り生活を夢見る※改訂版更新中(あらすじにリンクあります)  作者: 月那
第一部 第二章 世界一ギルド決定戦~ほお、世界のトップはお強いですな~
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第二十四話 逆転して追いつかれて

球団の話はどうでもいい。ここ球場じゃないし。


結界バリアが張られたことによって針がカザンさんにあたることはない。

ただ、いかに結界バリアと言えど耐久性はどんどん崩れていく。

何せいまだ針のマシンガンは続いているからだ。


その間に一気に距離を詰めるカザンさん。

リーズさんはツインテールにしている紫の髪をめんどくさそうに揺らしながら左手で針を発射し続け、右手で目打ちのような針を持ってカザンさんと対峙する。


「っふ!」


カザンさんの脇腹を狙って針を突き出すが、軽くよけられる。

逆にカザンさんのダガーがリーズさんの頬をかすめる。


「毒牙」


(それはまずいっ)


まっすぐ針を振りかぶってカザンさんの腹を狙う。ギリギリで避けたが、脇腹に掠り、HPが減る。

「毒」の文字が「猛毒」に変化する。

これは武器とステータス系スキルの補正が効いてるのか。


[毒針・蝶 ATK+10 MAT+5]

[MP消費軽減XVII][毒属性付与XV][毒属性V][猛毒I]


属性付与XV(十五)かー…。

属性付与は初期装備の針にもついているスキルだ。XVにもなると…他のスキルも相まってHPの減りもえぐいはずだ。


防具にもいろいろ引っ付いてるけどまあいいよね。


[猛毒]って[毒]っていうスキルの上位互換で確率的に「猛毒」のデバフを相手に与えるもの。

ついでに[毒]は表記されなくなってるけど決定事項として[毒XX]も引っ付いてる。

つまりほぼ確定で[毒]がつき、低確率で[猛毒]も引っ付くという嫌がらせに近いやつ。


あれ?これ何で針不人気一位なんだ?


HPが尋常じゃないスピードで減っていく、が。

1vs1ではないのだ。


「『全回復ルリール』!気づくの遅くて焦った…」


「全部任せてすまんな」


ヒドリさんが回復したことでカザンさんのHPは危険領域を脱する。

心なしかHPの減りが減った気もするが、多分毒耐性でも上がったのだろう。


カザンさん以外はネイティアの本陣に進む。ただし、アマリリスさんは邪魔をしてくる。

そのたびにレンゴクさんが相手をしている。

レンゴクさん、どうやらこの国の王国騎士団長の弟さんらしい。

だからか、装備も割と質がいい。


ただ、装備の質に関係なく、強い。


ヒドリさんとヒバナさんが少しずつ先に進む中、その後を追うようにしてアマリリスさんのHPを削りながら移動する。


槍の長さというリーチがある分、多彩な攻撃を見せる。

レンゴクさんはアマリリスさんの地属性攻撃と本人の攻撃を避けながら確実にダメージを与えていく。


(クッソ…属性相性が悪い上に相手は物理耐性カンスト直前持ちだ…分が悪い)


(属性で勝ってるのにギリギリ優勢程度…去年から成長したと我ながら思ってたけど、まだまだ全然…!)


ついにアマリリスさんが一瞬肩の力を抜いた瞬間、レンゴクさんは攻撃に転じる。


「『極火球メガファイスフィア』」


「がっ」


火球がアマリリスさんにあたると同時にHPが1まで減り切った。


(さて、早く追いつかないと…⁉)


体を動かした直後、右腕に激痛が走る。貫いたのは閃光。耳が割れるほどの轟音と共に。


(あいつ動きないと思っていたが今の今まで忘れてた⁉これはいけない)


8割まで減ったHPと激痛。

それをものともせず仲間の所に追いつく。

後ろからカザンも合流する。


「レンゴクさん‥‥リーズ強くなりすぎじゃないですかね?うん?」


「全員そうだ。アマリリスの地属性攻撃と物理耐性がいよいよ厄介になってきた。ついでに…」


再度閃光が横を通り過ぎる。嫌な音とともに水が熱くなる。


「スターリャの火力が尋常じゃない」


スターリャさん、彼女の種族能力で使うのは「神力」。

霊力の約10倍のエネルギーを出せると言われる。


「アリア、もういいわ」


「了解です」


ネイルスさんの足元からツタが地を這うようにして広がっていく。


「!ヒバナさんつかまって!」


「んっ」


ヒドリさんが危険を感じたようで生えている羽で飛ぶと同時にヒバナさんに手を伸ばす。

その手をつかみ、とんだ直後に足元まで来ていた蔦が蔓となって二人に襲い掛からんとする。


「『火花』」


鮮やかな火の粉が散るようにして炎が走る。

無論蔓は燃えたが、あちこちで蔓が伸びている。


「これに触ったらHP全部持ってかれるわね」


どうやら蔓にはドレイン系のスキルがあるらしい。引っかかる自信しかない。


「これとりあえず水どうにかしないといけないですね…」


「する前に本丸やっちゃえば消えるでしょ」


「え」


そう言ってヒドリさんとつないでいる手を放し、降下しながら弓を構える。

一点集中。


「『炎閃』」


炎がついた矢は燃え尽きることなくまっすぐアリアさんのもとへ。


「…え?」


一瞬貫いた痛みにアリアさんは動揺を隠せない。

障害物が多く、見えづらいのは仲間も同じこと。障害物の隙間の丁度一直線を抜いてきた矢に気付くのは至難の業だ。

水は消滅する。

岩の柱も少しずつ崩れているのだが、地属性は地形変化が元に戻るのが遅い。


ネイティアの脱落は3人、インフェルノはまだ4人全員脱落区域ではないが、カザンさんがボロボロだ。それでもまだインフェルノが優勢。

粘りすぎちゃいますか…と思ったがこれくらいでいいだろう…なぜなら盛り上がるからっ!(盛り上がるのとウケがいいのはまた別)

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