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天才たちは異世界での極振り生活を夢見る※改訂版更新中(あらすじにリンクあります)  作者: 月那
第二部 第六章 クエストで他の地域へ~ボスモンスター狩るくらいなら私たちいらなくないですか~
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第百十一話 遠征二日目-③

大量の物資を買い揃えると、もうこの国に用はなくなる。

できればここで泊まりたいっていう願望があるけど、一刻でも早くクエスト終わらせないと、すでに被害に遭っている人たちに申し訳ない。

ということで、滞在わずか2時間でこの国を去ることになった。

今度縁があったらゆっくり観光したいくらい綺麗で素敵な場所だった。


歩く。

雪原を抜け、平原を抜け、また砂漠に戻ってくる。

数時間で一気にいろんな気候を走り抜けたように感じる。

そのせいで、結構体が疲れてしまった。

温度差に酔いそうだ。


そして、また極寒は訪れる。

そう、夜!

砂漠の夜は寒い。

とにかく寒い。

いつしか理科で習った地面は熱し易く冷め易いっていうのがよくわかる。


そして、うるさい雑魚ども。

モンスターよ、そんなに人間が好きか?

そうかそうか。

とりまうるさいからどっかいけ。

あれなら私がどっか(あの世)に行かせてあげるけど。

行きたい?

OKOK。


サクッと[揚羽]でとどめさしておいた。

経験値まだ貯まんね・・・。

半分は行ったけど、まだ足りない。

え?軽くバーサーカーになってないかって?

ナンノコトカナー。ワタシニハヨクワカラナイナー。


ちなみに、経験上ボスモンスターの経験値は軽く5万を超える。

ロシュさんとかは10万あった。

なんで敵をさん付けで呼んでるんだろう。

なんか、そう呼びたかったからかもしれん。

そういうことにしておこう。


で、私たちは初心者のうちにボスモンスター倒しちゃったので結構レベルの上がりが早かった。

それはもうポンポン。

ついでに拠点周りは戦闘駆け出しから初心者にランクアップした人たちが行くレベルのちょっとしたモンスタースポットだったようだ。

それを超駆け出しがステータスに物言わせてゴリ押しで殴り倒す。

引くわ・・・。


故に、何か異端視されるというか。

実を言えば、私たちがチートチックになっているのは主に神級スキルと、おそらく極振り特典であるなんとか特化のスキル。

ついでにそれによって増しましになったそれぞれのステータスが意外に強い。

速度特化なんて回避特化と同義だと思ってた。

でも、この世界のダメージ計算的に攻撃特化に近いものになるっぽいし。

幸運特化も、極めれば立ってるだけで攻撃が避けて行ったりするのでは?

器用特化なら、何パターンも攻撃を出せて、何パターンも防御できるみたいな並列思考系になったりするのでは?

・・・考えるだけで怖いわ。

異端視されて当然かもしれん。


また結界を張り、その中で夕食の準備を始める。

最近クエスト漬けで野宿が増えたからか、結構料理にも慣れてきた。

もともとキャンプ上級者の氷人がいるのであまり問題ではないのだが。


今日はテントもレンゴクさん達の近くで、その次に近いのがルノーさんの小隊だ。

そして、結構料理をチラチラと見られる。

美味しそうだな、みたいな目で。

そんなに美味しそうに見えるなら作ればいいでしょと思うけど、まあ仕方ないかなと目を瞑る。


本日も氷人と朱夏のお手製料理です!

…任せすぎだって?

他の人も料理できるけどさ、やっぱりおいしいもの食べたいじゃん?

ついでに私調理器具とか収納してるという重労働をしている。

金央は武器とかのメンテナンスしないといけないし、秋白は矢とかポーションとかの備品管理しないといけないし。

だから必然的に残りの二人に任せることになるのだ。


私はインベントリに放り込んでるだけだから関係ない?

自分のものを入れられないのは結構きついんだよ?

だからいいのだ。


本日は新鮮な野菜が手に入ったので、野菜メインの鍋。

毎日鍋だというのに飽きない不思議。

寒いから鍋一環で行けるんだよね…。


鍋を食べ終わると、まだ寝るまで時間があったのでだらだらとしている。

凄く寒いし、あんまり寝っ転がると砂がついてえらいことになるので敷物を敷いてゴロゴロとしている。

焚火の近くだからまだ大丈夫かな。


誤算だったのが、朱夏が[火炎無効]ばかりか上位の[太陽無効][夏無効]を持ってしまっているため、火による暖が取れなくなったこと。

幸いにもパッシブ系のスキルもオンオフできたので問題はなかったのだが。


そうやってだらだらしていると、レンゴクさん達がやってきた。


「一緒に座っても問題ないか?」


やっぱ公衆の面前だと素は出さないかな。

私達は寒かったのもあって5人でおしくらまんじゅう状態になるまでスペースを開け、残りの6人がゆったりと座るという構図になった。

ゆったりと言ってもちょっと狭いが。


「体調は大丈夫か?」


「ええ。大丈夫です」


気温は昼は30~40度。夜は0~-5度くらいだ。

激しい気温差があると体調を崩す人が多いだろうが、この五人は結構丈夫なので問題はない。


「そうか、ならよかった」


「このギルドは炎系統の人が集まっているので寒さに弱いんです。だから大所帯で来たんですけどね」


ヒドリさんがそう説明をする。

確かに、体調を崩して馬車に乗って移動している人もいたな。

結構大きな馬車が五代くらいあったし、半数が脱落してもいいようにしてるんだろう。

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