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天才たちは異世界での極振り生活を夢見る※改訂版更新中(あらすじにリンクあります)  作者: 月那
第二部 第六章 クエストで他の地域へ~ボスモンスター狩るくらいなら私たちいらなくないですか~
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第百七話 遠征一日目-②

当然そんなことしてたら本人の癪に触ったようで、逆ギレされた。

だからなんで私が逆ギレされなければならないのか。


「いいじゃん!暇なんだもん!」


「お前は戦闘狂か。どこぞの戦闘民族じゃないんだし…」


そうやってたしなめると渋々自分の手元でドンパチし始めた。

炎と水ぶつけるを繰り返してる。

どんだけ戦闘大好きなの???

戦闘というか、魔法が好きなんだろうけど。


地球でも魔法使い以外の職業は頑として受け入れなかったからな…。

科学者だからこそ魔法というものが好きだったんだろうけど。


出発してから約3時間。

丁度お昼時なので開けた場所で昼食の準備をし始める。

その間モンスターがひっきりなしに襲い掛かってくるのを遠目に見ながら、私達はさっさと準備を終わらせる。


何で私たちは何もしなくてもいいんだって?

まず一つは秋白のLUKの高さ。

ほかの人達の会話を聞いている限り、いつもよりモンスターが少ないらしい。

感謝しなさい。

でも、それでも寄ってくるものは寄ってくる。

そこで、トラップ。

毒々しい沼に足を踏み入れた瞬間、モンスターが絶命する。

だって毒撒いてるし。

植物には害がないやつだし。

あれだよ。

毒殺とは認識されない毒とか。

そう言う類の。


誰に対してか分からない言い訳をしながら私はサンドイッチをインベントリから出して全員に手渡す。

野菜メインの奴と卵メインの奴。

今朝一番に作ってきた奴だ。

製作者は氷人。

流石女子力カンスト。


サンドイッチなら私は卵よりも野菜だなぁ~。

そんなわけで最初に卵を手に取る。

好きなものは後に残したいタイプです。

全員でもぐもぐと食べる。


まだ15㎞しか進んでいないので平原ばっかり。

あって森。

15㎞ってことは州の境目超えてるんだけどね。

そんなことは関係ない。一応の分け目なだけで別に意味をなさないし。


他の方々は交代制で食べてるっぽいけど、普通にトラップ仕掛けといた方が楽じゃない?

無駄な体力の消耗は避けたいよな~。



そんなこんなでランチタイムは終了。

また歩く。


今気づいたけど、基本的にモンスターの相手するのは交代制なんだな。

多分小隊ごとにやってるよね。

さっきやってたひとたちは今聖属性魔法…回復魔法をかけてもらって傷をいやしていたりする。

ヒドリさんが残ってるから回復も早い。


ヒドリさんはバフ・デバフ・回復系部隊である二番隊隊長。

攻撃魔法もだけど、補助系魔法のプロ。

朱夏と同じくらいの効果が出ると言ったらすごいと思わないかな?

そうなんだよね~。

多分いつか朱夏が追い越すんだけど、現時点でそれって結構強い。


え?普通?

感覚戻ってこい。お前ら洗脳されてる。

洗脳してる主犯私らだけどな。


変な事を考えながら淡々と進む。

不意に前が止まったので変につんのめって倒れそうになった。

秋白が腕引っ張ってくれなかったら顔面から逝くっていう女子としては避けたい状態になるところだった。


「どうしたんですか?」


「…モンスターの群れだ。全員で対処する」


端的に聞くと、ルノーさんがいつもの声音とは違う堅い声を出す。

群れ…?

感覚的に100くらいは居そうだな。

100か…。

正直言ってスライムとゴーストが群がりすぎてて少なく感じる。

あいつら20匹くらいで囲ってくるから困ったもんだ。

しかも多い時は200くらいいたんだよ?

笑えないよね~。


「じゃあちょっと行きますね」


「え、おいおい待て!!」


ルノーさんがお前ら出なくていいよ!?といった感じで声かけて来るけど、しーらね。

朱夏が行きたそうにしてるから流石に行かせてやんないとここら辺が火災現場になるんだっての。

そんな感じで[無色床(フロア)]を発動して全員で走る。

空中散歩は楽しいな~。


しばらくダッシュしていると先頭付近で大量のモンスターズが。

ええ~と。

ラーナウルフの色違い(進化版)でしょ?あとなんかとかげがでっかくなった感じの奴に、鹿…。

なんか雑魚モンスターでよくいそうな奴だ~。


前線はレンゴクさんが張ってるから別に全滅とかはないと思うけど、数が数だからこの先に支障が出かねない。

その前に始末しよう。


「朱夏~、人に被害が出ない程度にどうぞ」


「おっしゃやったる!!」


お前はホントに戦闘民族だな。

炎と水の混合した球がモンスターたちを焼き貫く。

その後から飛んでいく氷柱がさらにそれらの身体を穿ち絶命させる。

この二人は火力最強。

そこら辺の雑魚モンスターは私たちの出る幕がない。


{フハハハハハ、モンスターがゴミのようだ!}


{それやりたかったの?}


{破滅の呪文言わなきゃ}


朱夏が有名なせりふを吐き、氷人が的確に突っ込みを入れ、金央がなぜか義務感を感じ、私と秋白と下にいる皆様は何だろうかとフリーズしている。

うん、反応的には正しいよ。


私も[桜]でモンスターを切り刻む。

ピンク色の桜が紅く染まる。

これはこれで綺麗だ。

秋白は一発の矢で5,6体を一気に絶命させている。

怖すぎる。


そんなこんなで1分もせずに終わって経験値もウマウマだったので、さっさと最後尾に戻った。

いい仕事したぜ。

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