後輩という大きな支え
今日から始まる部活動体験なのだがそれは放課後に行われる。実際には新入生はいまだにHRが終わっていないのかまだ学校内は静寂に包まれている。グラウンドを見れば陸上部やサッカー部の連中が、体育館ではおそらくバレー部やバスケ部の連中が切磋琢磨に練習を積み重ねている。それ以外の部活もおそらくは僕たちのように何事もせず部活動体験が始まるのを待っているかあるいはその準備といったところだろうか。
僕ら写真部はというとそれこそ部員の一人、一ノ関はやてが昼飯を食べていたり、昼飯を食べ終わった僕、徳山つばさは窓の様子を見たり、つばめはスマホをいじっている。クラスの中は静寂に包まれ、誰一人声を出さない。そんな空気感がこのクラスには漂っていた。
本当はここに新入部員の小山ひかりがいるのだが本日は病院の検診で不在である。彼女は高校一年生の頃はれて入学式を迎えた直後倒れ白血病を患っている。今はやや快方に向かっているように見えるが実際のところはわからない。ひかりが居ればおそらくいろんな話題が次から次へと飛んできてこの静寂を打ち破るだろう。けれど今は春の陽気に包まれた空間でしかなかった。
はやてが昼飯を食べ終わった時だろうか、急に一年のクラスの方から騒ぎ声が聞こえてくる。どうやらHRが終わったのだろう。次々に体験入部に行く人達の声が二年の教室まで響いている。グラウンドや体育館へとわたる廊下には新入生がたむろっている。陸上部たちが和気藹々と新入生の体験入部に出迎えている。それだけではない。少し離れた漫研(漫画研究部のこと)の部室からも声が聞こえてくる。さて、写真部はというと、
「…………………………………………………………」
静まり返っていた。まるで空き教室のように
「………部長、もう俺昼飯食い終わったんだけど」
はやてがにやにやしながら声をかける。そして、
「………行ってきます」
「コーラな」
笑顔で見送られた。僕はジュースを奢るために自動販売機に向かったのだった。余談だが何故僕がはやてにジュースを奢る事になったのか。それは20分ほど遡る。
* * *
「今日体験入部に人来ると思う?」
暇をもて余した僕は今から昼食を食べようとしていたはやてに聞いてみた。はやては一瞬唸るとすぐに笑顔になった。
「だったら俺が飯食い終わるのが早いか体験入部者が来るのが早いか勝負しようぜ」
「これは体験入部の人が来る前提?」
「あったりめーよ!で、受けるか?受けないか?」
「じゃあ受けるよ」
「そうこなきゃな!んじゃ罰ゲームは一発芸披露」
「勝ったやつにジュース奢りでいいよね?」
* * *
回想シーン終了。結果からして誰も来なかったので僕は自動販売機に向かっているわけである。この一連の流れを思い出して溜め息をついた。同時に自動販売機にたどり着いた。
僕は自動販売機にお金を入れコーラのボタンを押す。するとすぐにガランゴロンと音をたててコーラのペットボトルが出てくる。それを僕はすぐにとる。この流れまでは当たり前である。そして、すぐさま自分のクラスの教室に戻ろうとしようと足を向けたところそこには一人の少女が立っていた。可憐な顔つきの彼女は道に迷ったような雰囲気でいた。僕は彼女を知っている。会ったこともある。彼女はその可憐な顔のなかに複雑な思いで、
「あ、あの、こまさんのお兄さん先輩?」
と声をかけてきた。そして、かけている眼鏡をクイッと上げた。こまさんって、あいつ、そう呼ばれてるのか。前はこまちさんと呼んでいたから仲が深まったのだろう。
「どうも、こまさんのお兄さん先輩でーす。で、どかした?みずほ」
上田みずほ。高校一年生で僕の妹こまちと同じクラスで僕も一度や二度会ったことがある。そんなみずほが何故ここに?
「あ、あの…」
彼女は顔に朱に染め言葉を詰まらせる。僕は続く言葉をゆっくり待つことにした。ゆっくり十秒ぐらい経ってから彼女は再び口を開いた。
「写真部の部室はどこですか!」
「つばさ、そりゃねーよ。強引に連れ込むのは」
「つばさ、通報するよ」
二人は呆れながらそんな言葉を口にする。
「僕がそんなことをするとお思いで?」
僕はそう聞いてみる。すると、
「「うん」」
二人は口を揃えてそう言った。信用ないな、僕。
「な、僕はこの通り二人に苛められているんだよ」
僕は全力の演技でそう言う。
「本当です。可哀想です」
「おい、ちげーよ!」「つばさ、色々引っくるめて、死ね」
「先輩たち、つばさ先輩を苛めないで下さい!」
みずほは怒ったような顔をしてそう叫ぶ。僕はそれをただただ端で見守った。面白いことになりそうだ。しかしその予想は一瞬にして破られることになった。何故なら、
「つばさ、テメー、そろそろ本当のことを言えっちゅの!」
はやてが全力な懇願を見せたところと、
「つばさ、これ以上この娘を騙すとこの事小山さんにチクるよ」
つばめが僕がとられたくないランキング第一位なことを宣誓したからだ。自分の撒いた種が自分に帰ってきた感じだ。
「わ、わかったよー。みずほ、この二人は部員のはやてとつばめ、僕の友達だ。騙してごめんね」
と僕は事実を述べた。当のみずほはというと
「えっ、え?」
と絶句している。そして僕を複雑な眼差しでこちらを見てくる。何も言ってこない。それがめちゃくちゃ怖くて、
「ご、ごめんなさい………」
と僕は無意識にそう言っていた。
「女の子を騙した罰ね」
とつばめがそんなことを言ってくる。それにはやてが相槌をついている。かつてこんなシーンはあっただろうか?修羅場のなかでも最悪なやつだ。
「せん、ぱい」
とみずほはついに口を開いたが明らかに声が低い。背筋が震える。ヤバい!だが、彼女は、
「先輩、可愛いんですね」
と破顔しながらそう言った。眼鏡の下からは笑顔の目が浮かんでいた。その言葉には僕含めはやてやつばめも驚く。普通こんなことを言ってくる少女を僕は見たことがあっただろうか?
「そのまま、しっかり反省してくださいよ、先輩」
僕も含めこの場にいる皆が何も言えなくなってしまっていた。こりゃ参ったなぁ。一本とられたって感じだ。
みずほはにやにやしながら僕の方をじろじろと見ている。昨日の赤面して、おしとやかな性格はどこにいってしまったのだろうかと気になってしまうくらいだ。
「ねぇ、先輩。体験入部始めないんですか?」
その後僕は写真部で何をしているかを簡潔にまとめそれを教えたり写真を実際に撮ってみるという何とも写真部の体験入部らしい事をした。
「先輩、どこ見てるんですか?」
「………………」
いつの間にか僕の視線を感じたのかみずほがそんなことを聞いてくる。それに僕は答えようとした。が、
「あ、わかりました。私のこの大きな大きな胸を見てるのですね」
エヘヘ、とはにかみながら自己解決していた。実際には違うのだが気を付けないと本当にそうなりそうだった。それほど彼女の胸はでかかった。みずほ、愉しそうだなぁ。そう僕は結論付けた。
「私、こんなつばさ見るのはじめてかも」
とつばめがそんなコメントを漏らす。はやてもそれに相槌をうち、
「おーい、つばさ!ファイトぉー」
とエールを送ってきた。ちょっと、他人事だなぁ~。とにかく、僕は、
「ねぇ、こまちは来ないのか?」
と質問した。てっきりこまちとみずほはセットだと思ってたからこまちが来ていないのに疑問を覚えていたのだ。
「こまさんは他の友達と他の部活を見に行ってますよ。それより、ぷぷっ」
返答ついでに吹き出した。何がおかしいのだろう?
「なあ、みずほ、どしたの?」
「ぷふ、あはははは、ちょっと、先輩、肩に…あはははは」
ん?肩?僕は肩を見た。そこには一匹の虫が止まっていた。堂々と
「う、うわぁ!!!!(;゜゜)」
僕は大声をあげると虫を振り払おうとする。しかし、振り払えなかった。強靭な虫はまだ僕の肩に乗ったままだ。何故みずほの前では苦手なことが連続して起こるかね?
みずほは笑いまくると僕の肩に手を伸ばし虫を取ると窓から放出した。
「ふへへ、面白かった!あ、写真も撮っておいたのでご安心を」
「ご安心するかぁ!」
なに写真撮ってんだよ!ひかりの気持ちがようやくわかったような、気がした。
「で、先輩、どうかされましたか?」
この流れでそう聞くなよ。まあでも聞きたいことあったし、でもな~この流れで聞くのもなんかなぁ、まあ聞くけど。僕は写真を撮られたことを抗議したい気持ちを押さえつつ質問する。
「みずほはさ、何で体験入部に来たかったわけ?」
「え、えっと…、憧れの先輩が居たからでしょうかね」
みずほは顔を赤めかせてそう言った。憧れの先輩?
「えっと…それはいったい誰?」
「さあ、教えませんよ。恥ずかしいですし…」
本当に恥ずかしいのだろう。語尾が消えていってる
「三年の先輩かなぁ?」
残念ながら卒業していったが。反応なし。どうやら違うようだ、次。
「じゃあつばめ?」
これも反応なし。残念ながら違うようだ。あっていたら何かしらの反応をとる。
「じゃあひかりかな?」
反応なし。女子をどんどん出していったが違うようだ。じゃあ二択でしょ、こんなの。
「じゃあ、僕?」
「何で俺を飛ばすんだよ!」
批判の声が聞こえたが無視、けれどみずほは微笑を浮かべている。
「じゃあ、はやてか?」
僕はみずほを見た。その瞬間僕のなかに確信が生まれた。
「で、どうなんだ?やっぱ俺か?」
はやてはにやにやしながら聞いてくる。けれど、僕はにやけながら言うのである。
「秘密~」
「ていうか先輩も立派な小悪魔じゃないですか」
顔を赤くしながら、それでも笑いながら言った小声は僕のカメラのシャッター音で遮られた。
次の日の出来事である。
「ねぇ、つばさ。昨日の体験入部にどれぐらい来た?」
隣の席のひかりが真面目な顔をしてそう聞いてきた。今日は木曜日。部活はない。つまりは放課後になる。
「一人来た」
僕は率直に答える。
「こまちさんじゃないの?」
ひかりが私も推理ぐらいできるとばかりに自信満々に聞いてくる。その顔がすごく可愛いがそれはおいとくとして。
「その推理は非に値する。来たのはみずほだよ」
僕はきっぱりとそう言ってやった。ひかりは悔しそうに、けれど少し嬉しい気持ちを含ませた表情を作ると、
「ふーん」とだけ返した。そしてすぐに「どうだったの?」と聞いてきた。
「難しい質問だなぁ」
僕は曖昧に答えた。まさかみずほの新たな一面に気付いた、なんて言えるわけない。
「なにそれ、やっぱ何かあったのか」
ひかりは今度こそとばかりに推理する。
「さては、みずほさんをからかったら返り討ちされたとか?」
ド直球をついてきた。けれど平然を保った。あながち間違いではないのだがそれはみずほの性格があってだ。
「そして、私のように何故来たかとか、つばさがされて困ることをされたとか?」
ここまでになるとどこかからストーキングしていたんじゃないかと疑問になるのだがさらっと受け流した。ただ、それが、
「黙っているってことは正解だなぁ~」
墓穴を掘っていたことに今更ながら気付かされるのであった。
次の日金曜日も写真部体験入部は開催された。しかし、
「何で誰も来ないのよ!」とひかりが不満を露にした。このままこの顔をキープしてシャッターチャンスを待ちたいところなのだがつばめがまるで僕を監視するような目で見てくるのでやめざるを得なかった。しかし、誰も来ないのはちょっと悲しい。ひかりがいて騒がしくはなったものの。
そして、すぐさま時は過ぎ月曜日へと突入した。早々に授業を聞き放課後に突入するとクラスにいる人はほぼ全員姿を消す。写真部の部員以外は。
「今日は来るよね?」ひかりがもう楽しみで楽しみでという顔をしているが、僕は「さあ」無愛想に返す。ひかりはなにめんどくさそうな顔をしてるのよと言いたげである。
「なにめんどくさそうな顔をしてるのよ」
本当に言われた。
「そりゃひかりは初めての体験入部期間で楽しいかもだけど僕は色々と考えないといけないから大変なんだよ」
「つばさってそんなの考える人だっけ?」
「失礼な」
まあ、実際なにするかを考えてはいたのだがみずほの一件によりそれが役に立たなかったためもう気楽にいくことにした。
「そういえばさあともうちょいでゴールデンウィークだよね」
「そうだなぁ、うれしーな」
今年はなんと十連休、学生にとってこんなボーナスタイムはとてもありがたい。
「そこに一日くらいさ…!」
丁度その時クラスのドアが開いた。はやてもつばめも居るので第三者になる。入ってきたのは、
「うーし、やって来たよー」快活の声、この声はクラスを響かせる。見えなくてもわかる、その声は、
「お、こまさん。それにみずほ、いらっしゃい」
「こまさん言うな」
頬を膨らませながら言うこまち。それに加えて、
「こんにちわ、先輩(  ̄▽ ̄)」
みずほが教室のなかに入ってきた。ひかりは、
「おー、お二人さん、いらっしゃい~」
とこちらも笑顔一杯の声で対応する。その目は輝いている。相当楽しみにしていたんだな。はやてもつばめも「うーす」とか言って挨拶した。
「さあさあお兄ちゃん、一体この部活は何をしているのかなぁ?」
とこまちが早速聞いてきた、が、
「あ、お兄ちゃん、ずっるーい」
とひかりがなんか言ってくる。僕はそれをさらりと無視し、
「それってたまに聞いてなかったっけ?」
と僕は思ったことを言う。その言葉通り写真部の活動について聞いてくることが時たまあったのだ。
「でもみずほちゃん来るの初めてだから、ほら、説明してやれよ」
これが他の先輩だったらこんな口叩いたら一貫の終わりな気がするが。それよりも、みずほが初めて?みずほの方を見てみると何か懇願しているような目だ。これで全て理解した。みずほは水曜日の件をこまちに言っていない。なんならやることは一つだ。
「初めて?おk」
「おかしいな。みずほちゃんは水曜日来たってつばさに聞いたけど」
台詞をとらないでくださいな、ひかり。けれどこまちはなにやら疑問の眼差しで、
「あれ?水曜来たの?みずほちゃん」
と問いただす。みずほは僅かに顔を縦に振った。
「そっか、ならお兄ちゃん準備していた事をしなさい。部長の妹命令だ」
「失礼すぎる!」
僕はありったけのツッコミをこまちにぶちこんだ。
結局のところなにをしたかと言うとひかりのポートレートをした。ポートレートはというと簡単に言えば人を被写体にして撮る作業の事を指す。そして体験入部が終わり二人が帰るときに、
「これ、入学式の時の写真。一枚ずつもらってくれ」
と二枚の写真を二人に渡す。その写真は入学式の時、僕が桜の木の下で二人を撮った時の写真だ。写真の中のこまちは溌剌な笑顔を浮かばせ、みずほは微笑していた。その写真を受け取った二人は、
「あざーす!」「ありがとうございます、先輩」
と感謝の言葉を述べた。そしてこの日の部活は終わりを告げた。
水曜日、ラストの体験入部は誰も来なかった。こまちは友達といろんなところを周りみずほは分からなかった。そして金曜日、体験入部期間が終了し初の入部者を待ち構えた。とっくに放課後に突入しており、全部活この日は活動する。休みの部活も含めてだ。一年の教室が喧騒に包まれる。そろそろか、そう写真部員だけでなく他の部活の人もそう思っていることだろう。グラウンドに入部届けを持った人が戯れており文化部も漫研の声も立て続けに聞こえた。
「ねえ、誰が来ると思う?」
ひかりがそんなことを聞いてくる。僕がさあと答えることを承知して聞いているのだろうか?
「じゃあ当てた人又は近い人には一番遠かった人からジュースを奢られるゲームやろーぜ」
僕はそんなことを提案した。あれ?前にもこんなことなかったっけ?そんなことより、ひかりが乗った!と言い、はやても乗ってきた。それならとつばめも乗ったことにより全員参加になった。
「じゃんけんに勝った人から決めよーぜ、じゃんけん」
ぽん、とじゃんけんをする。結果は僕の一人負けに終わった。
「つばさってじゃんけん弱いよね」
つばめがそんなことを言ってくる。そのせいで僕は今写真部部長をしているのだからなにも言えない。
その後のじゃんけんでひかりが勝ちその次にはやて、つばめになった。ひかりから二人、三人、一人になり、僕が四人と答えた。そしてどうか一人でも多く来てくださいと神頼みをしたところだった。教室のドアが開いたのは。
「失礼します」という声が教室に響く。僕は違和感を感じた。聞きなれない声、というか初めて聞く声に僕を含めた部員四名はおそるおそる声のする方に顔を向けた。立っていたのは一人の男子生徒、見たことはない。
「部長はどこでしょうか?」
彼が静寂を破りそんなことを聞く。僕は、
「ぼ、僕ですけど」
と無意識に声が出ていた。僕の顔は今面白いことになっているんだろうな。そういやひかりの顔はどうなっているのだろうか。気になっていたがそれどころではなかった。
彼は僕に入部届けを出す。名前のところを見ると『諫早あさま』とかいてあった
「諫早あさまといいます。よろしくお願いいたします」と彼は律儀にそう自己紹介した。けれど、
「えっと、どうして入ったのかな?」
僕は初対面の相手にそう聞く。野暮なことはしない方がいいと直感がそう言っている。
「この部活に憧れたからです。去年の文化祭の展示を見て入ろうと思いました」
つまり展示を見てすぐさま決めたということか。それなら納得。よかった~
「憧れの先輩又はこまちみずほがここにいるから入ったなんて言わなくて」
僕は鎌をかけてみた。が、
「憧れの先輩は貴方達ですしこまちみずほって誰ですか?」
と淡々と疑問で返してきた。それに僕は唸ると、
「だったら体験入部とかに来てよぉ」と返す。つばめは「失礼な奴だ」といいたげな顔をしてるしはやてやひかりは僕の言葉に賛同するように相槌を打っていた。
「すみません、何より予定が合わなくて」
「だったら仕方ないなぁ」
僕って失礼な奴だな、何て思ってると、
「ちーす!お兄ちゃん来たぜー!」
とこまちが、
「つばさ先輩お邪魔します…?」
とみずほが乱入してきた。実際にこれからすることはわかっているのだけれどもそれでも二人は入口に立ち、
「お兄ちゃん、その人だあれ?」
と聞いてきたのだった。
「ああ、こいつは…」
「諫早あさまといいます。今さっき写真部部員になりました」
丁寧に自己紹介すると共にこの写真部に入部したことを宣言した。こまちは、
「おお、じゃあ同士だね、ほれお兄ちゃん入部届け」
と入部届けを手渡してきた。みずほも入部届けを出す。これはつまり、
「つばめ、ジュース奢り確定な」
結局新入部員は3名。これから写真部は一体どの方向に進んでいくかわからないけれど一つ言えるのは、
「いやー、女子部員が増えてよかったなぁ」
うんうんとひかりも相槌している傍らでつばめが「そこ?」と言ってくる。
そして僕はこう思った。
これからの活動が楽しみだ!




