3話 ウィッチとひめり、対する性格持ちの合技!
「ハァー、傷が癒えていくー」
戦いで疲れたピチュを達は銭湯へ行った。この街は旅人が多く通るらしく、治癒湯と言われる湯がある。ピチュを達はそこで入っていた。
「いやー、傷が癒えるのはいいんだが、目のやり場に困る…」
そう、治癒湯はお金がかかるためいくつも用意できない。そこで各銭湯に1つ用意し混浴にしていたのだ。
「うちも恥ずかしいけど我慢してるんだからいいでしょ!」
「ひめり恥ずかしいって思ってたの!?」
「ウィッチ…一回ぶっ飛ばしたろか」
のんきにそんな話をしていた。
「おーい、バルンは来ないのかー?」
「私は大丈夫ですー。旅の準備をしておきます」
「ピチュ、うちらには目のやり場に困るとかいってるのにバルンを誘うってどゆこと?」
「バルンは女性じゃない、幼女。だから大丈夫」
「「それ、変態発言だよね」」
このあと20分ほど風呂で話していた。その後、宿泊施設で1部屋借りて3人で寝た。その頃バルンはと言うと
「一番厄介なのはピチュ、ウィッチも強力なものばかりだから注意して、ひめりはなんとかなるっと」
『何をこそこそやっているのだ』
「今は仲間と呼ぶべき人の観察です」
『そうか、何か分かったらばれないよう教えろ』
「わかりました」
と、誰かと何か話していた。
次の日の朝になりピチュをが目を覚ますと目の前は言葉で表せない…いや、表してはいけない光景が広がっていた
「ピチュ!?ちょ、こっち見んな!」
起きてそうそう物を投げられた。いくら何でもそりゃないよと思っていた。ひめりとウィッチは着替えていたのだ。一部屋しかないのだから自然とそうなってしまう。
着替え終わったと言われてから、俺は目を開けた。
「全く、何で同じ部屋なのさ。危なく着替え見られるとこだった」
「ひめりはともかく、私は本当に見られなくて良かった」
「うちを盾にしたかんな」
「事故とはいえすまないな」
と言いつつ無神経に俺は着替え出した。
「ちょ、着替えるなら先言ってよ!」
「あ、わりい」
とそこに、
「皆さん準備できまし…」
素晴らしいタイミングでバルンが入ってきた。ピチュをはと言うと異世界に来たときと同じ、下半身の下着1枚だった。
「い、イヤー!なんでそんな格好なんですか!」
と叫んだと同時にピチュをめがけて衝撃波が飛んで行った。
「エェ!?ウォ、ウォール!」
ギリギリで防いだが詠唱をしてないため強度がなく一撃で木端微塵に砕け散った
「バルン!そりゃねぇよ!」
「す、すみません!つい…」
と少しおとなしげに言ったので少しばかり可愛いと思ってしまった。
「良いからピチュ、早く着替えて行くよ!」
「あ、はい」
準備が終わり次の街を目指そうと宿泊施設を出るとそこには、
「何、これ」
そこには武装した魔王の手下が何百と居た
「なんだよこれ!なんで俺らの場所がわかってんだよ!」
『そんなの決まってんだろ、情報伝達だよ!』
その台詞と同時に手下がいっせいに走って来た
「しかたない…ウィッチ、あれやってみよ」
「まだ未完成なのに?」
「やるしかないよ!ピチュ!時間稼いで!」
「は?俺だけでかよ!しゃーねぇ!」
『全ての力を宿した神よ、今ここに、真の力を解放せよ!宝石の壁!』
ピチュを達4人を透明で強度が最高クラスの壁が多い尽くした
「大きさが大きさだ、長くはもたん!やれ!ひめり!ウィッチ!」
『森羅万象を研ぎ澄まし、時や妖精に指示を出さん!』
『雷神の力を解放し、個々の力に更なる力を!』
『『今こそ!森と雷の底力、我軍の宝具となり敵を貫け!合技!森と雷の協奏曲!』』
「ピチュ!壁を取って!」
言われたままに壁を消した。すると押し掛けていた敵が雷を纏った突風により一気に宙を舞い、焦げて落ちてきた。それと共に、2人が膝をついた。
「おい!大丈夫か!いつの間に合技なんて…」
「いや、ほぼ適当」
「なんかやったらできちゃった」
俺の感動を返してと言いたかったがそれどころじゃない。合技を持ってしても半分すら減っていない。
『ホホウ、力を付けているようだな。ではこちらはプランAでいくぞ!やれ!』
敵のその合図で何があるかと思えばピチュを達4人を透明な壁で被い尽くし、手下達が仲間同士で殺りあっている。
「何をしてんだ!仲間を殺す気か!」
まあ、見てろと言わんばかりの顔でこっちを見てきた。一体何をしでかすのだろうか。
「ひめり!ウィッチ!壁壊すぞ!なんか嫌な予感がする!」
掛け声と共に様々な技を壁にぶつけるがびくともしない
『無駄だ、その壁は生半可な攻撃じゃあ壊れんよ、そして準備も整った』
「仲間の体力が限界で整ったと言うのか!」
すると幹部は小声で詠唱しはじめた。
『聖霊の加護を今ここに!キュア!』
手下の体力が回復したと同時にまた詠唱しはじめた。
『加護をもたらした聖霊よ、怒りを、憎しみを力とかし、それをぶつけよ!治癒の反動!』
技が発動したと同時に壁が消えた。幹部の胸部からエネルギーが放出されピチュを達3人に飛んで来た。速度的に詠唱も間に合わないので
「ウォール!」
と、とっさに詠唱簡略魔法で壁を出し防ごうとする。だが、簡略魔法でそんなこともできるはずなく、ダメージを受けた。
「クハッ!い、痛ぇじゃねぇ…か」
「クッ、はぁ、はぁ」
「何、あれ…強すぎるでしょ…」
その一撃でピチュを達はぼろぼろになった。
「バルン!大丈夫か?!」
「はい、ピチュをさんのバリアのおかげです」
『もう終わりか?』
「まだだ、今こそ、俺の真の力を解放してやる!」
俺は地に手をついて、
『極を超えた力を解放し、我に力を貸したもれ!聖剣!』
詠唱が終わると手のついた地面が光、手を握って上にあげると、金に輝く剣がある。
「あれって!」
「多分、今のピチュの最大の魔法。そして、追加魔法のものだと思う」
「いくぞ!名の知らぬ幹部よ!俺の怒りを、受け止めよ!」
『そんな剣でどうにかなるものか!』
そう言い幹部は火炎弾を無数に飛ばして来た。が、それを切り匠にかわして幹部の近くまで接近し、
「失せろ!」
と、言い幹部の胸部を聖剣が貫いた。
『ば、バカな!この、俺が…』
そう言い残し、幹部は倒れた。と同時にピチュをも倒れた。そして聖剣は
消えた。
その後、ピチュをは夢を見た。いや、正確に言えば心の中をさ迷っていた。
「どこだここ?ひめりやウィッチは?」
『来たな小僧』
そこには20階のビルじゃ比べられないくらいでかくて赤い人らしき者がいた。
「ん?誰だおめえ」
『お主の心の鬼とでも言おうか』
「んまあいいや。で、なんのよう?」
『お主、生きたいか?』
「は?何を聞くんだよ当たり前だろ?異世界を救うんだから」
『ならば全てを話そう。ただし、異世界の者には何も言うでない。言ったらお主を死へと誘う』
と言われそれを了承するとこの異世界、『天使の楽園』について全て話してくれた。
話が終わると同時にピチュをは目が覚めた。
そこには涙ぐんでるひめりとバルン、そして疲れたのかウィッチはとなりのベットで寝ていた。
「ピチュ!?大丈夫!?」
「多分大丈夫、でもひめりも大丈夫か?ぼろぼろじゃん」
「うちは倒れた訳じゃないし…」
「本当に、生きてて良かったです」
バルンも涙を流しながら言う。
「あ、ピチュ起きたの?」
と、無神経にも程があるだろとツッコミたくなるくらいマイペースにウィッチが言ってきた。
「少しは空気読みなさいよ!」
「ピチュの筋力からして生きてるのは確実だったし」
「でもさ!」
「まあまあ、起きたんだからいいじゃん」
と俺が間を取り言い合いはおさまった。
「本当に心配したよ。バルンなんかピチュにキスしようとするし」
「ななな、何いってるんですか!それを言ったらひめりも、ウィッチに何かしようとしてたじゃないですか!」
「ちょ、ひめりやめてそんなこと」
「いや、今のはバルンの妄想だから。ってドストレートにやめてって拒否しなくても!」
そんな話の中ピチュをは体に違和感があった、何かを飲んでしまったような。
「あ、バルンが薬飲ませたんだよ。多分それ」
「はい!口移しで」
「なにしてんのさ!」
「冗談ですよ!」
話に区切りがついたのでピチュをは準備しようと立った。その瞬間足に力が入らず倒れてしまった。
「ちょっとピチュ!大丈夫?」
「脚が…動かん!」
「薬の副作用でしょうか?この世界の薬は普通と違う上に種類が多いので副作用は知らなくて」
「ならいいけど、準備できる?ピチュ」
「もう少ししたらでき…r」
「ちょ、ピチュ!」
ピチュをは、そのまま意識を失った。