1話 奇跡の出会い、能力の秘密
おはこんばんにちは!ピチュをです!第一作品目の再投稿になります!
思った以上に時間がかかってしまい、投稿が遅れました。ごめんなさい(o*。_。)oペコッ
元があまりよくなかったため、手直しを加えたとはいえいい作品とは言えませんが、読んでいただければと思います。そして、私自身、手直ししていて思ったことがあるのでそれを最後に言わせてください。
戦闘もの書くの苦手だわ(
2006年2月1日午後5時。朝からずっとパソコンとにらめっこをしている人がいた。名はピチュを。皆からピチュと呼ばれることが多い。ピチュをは昔から、ゲームの主人公のようなヒーローにあこがれていた。だが、現実を知り、ヒーローになれないことを知った時、生きる意味を失ったように部屋に引きこもるようになり、パソコンばかりいじっていた。
「あ、今日はひめりもウィッチもオンラインになった」
ひめり。そう呼ばれたのはネットの友達だ。
3年前にネットで知り合って仲良くなっている。
同い年の女子と言うこと以外話してくれない。
ウィッチも、ひめりと同じくネットの友達で、同い年の女子ということしか話してくれない。だが、3年間話していたからか、なんとなく人がわかってきていた。
「ひめりもウィッチも相手してくれっかなー」
そう思ったピチュをは2人にメッセージを飛ばした。
ピ『今暇?暇ならなんか相手してくれー』
ウ『ごめん!なんか呼び出しを食らって、これから外行く!深夜にならできるとおもうから』
ひ『あ、ウィッチも?うちもなんか呼ばれたからこれから外に行ってくるんだ。だから今は無理だなー』
ひめりもウィッチもメッセージの確認にオンラインになったらしい。
「はぁ...暇だなー」
と言った時、部屋に兄が来て、
「おい手紙来てんぞ、差出人誰かわかんねえけど」
と、1通の手紙を投げた。中を見てみると、
『午後7時、3丁目にある公園の時計ので待っています』
そう書いてあった。
「なにこれ、めんどくさー」
そしてふと思い出した。先日告白して、考えとくとか言っときながら返事来てないじゃん!これってあの人からじゃね?
そう思いながら過ごしていた。
午後7時手前。軽く仕度して玄関に行った時、親に見つかった。
「こんな時間にどこ行くの?」
「いやぁー、友達に呼ばれちゃってー」
「あんた部屋に引きこもってて友達いたの?」
「友達くらい腐るほどいるわ!」
「まあ、外行くならこれ持ってきな」
と、なにやら不思議な玉を渡された。微妙に暖かかった。
「これは?」と聞くと、
「カイロ見たいなもんだよ、持ってきな。あまり遅くなるんじゃないよ」
と言い、リビングに戻った。
そしてピチュをは寒い夜の外を歩き、公園まで行った。
公園につくと一人の少女の姿が見えた。見知らぬ容姿だった。見た目から年下だろうか?ピチュをは勇気を出して話かけてみた。
「あのー、俺を手紙で呼んだのって君?」
「ん?誰?てかうちも呼ばれて来たんだけど一向に何もないのよ」
「そうなんだー。あ、ごめん、まだ名前言ってなかったね。俺はピチュを。ネット活動がメインかな。部屋から出ることは少ない」
それを聞いた少女は、口を開けてピチュをを見ていた。
「あ、あれ?引いちゃったかなー?」
「あ、いや。聞いたことある名前だなって...」
「ちなみに君の名前は?」
「うち?うちはひめり」
「ん?ひめり?」
「うん」
この時ピチュをは気づいた。この少女、ネットで知り合ったひめりだと。
そして確認がてら、
「...さっきメッセージ確認にオンラインなった?」
「え?まぁ、なったけど...なんで知ってるの?...まさか!?」
「多分そうだな」
そう言った時足音が聞こえた。
「...!?誰か来る!」
と言って2人で身構えていると、
「えーっと、ここかな?」
と、見た目年上の女性が歩いてきた。こちらも見知らぬ容姿だった。
「ん?そこにいるカップルはだれ?」
「「誰がカップルじゃい!!」」
と、ピチュをとひめりは言った。
「えーっと、俺はピチュを。こっちはひめり。」
「ん?ピチュをと…ひめり?」
ピチュをはまたも察してしまった。この反応からしてピチュをもひめりも知ってると思える。
「もしかしてだけど...ウィッチか?」
「えぇ!?いやいや、ウィッチなわけないじゃ──」
「何でわかったの?!」
ひめりが言い終わらないうちに言う辺りひどいと思ったがスルーした。
「まさかこの3人が同じ市にいたとは...」
「それ、思ってもみなかった」
「てか、何でうちら呼ばれたん?」
ひめりが言い終わると何やら消え入りそうな声が聞こえた。
「...けて...」
その声がどこから来てるのか3人には全くわからなかった。
「ん?何か聞こえた気がしたが?」
「うちも聞こえた気がしたような?」
すると3人の前に5頭身くらいの可愛いロリっ子がすこしボロッとした姿で立っていた。
「ひめりの子?隠し子?」
「んなわけないでしょうが」
「そんなことよりこの子の話を聞こうぜ」
「助けて...ください」
声が小さくて聞こえ憎かったがピチュをはわかったようだ。
「ん?どうした?ウィッチにひめりも」
「いや、聞き取れなくて」
「助けてだとよ」
「何を?」
「これから言ってくれるさ。話してくれるよね?」
「はい...私は異世界から来ました。その異世界は通称『天使の楽園』と言われています。ですが、いきなり『魔窟』と言われる異世界の魔王がせめて来て私たちの世界を、壊そうとしてきました。今、私の仲間たちが必死に戦っているのですが、かないそうにありません。どうか、私たちの世界を助けてください!」
「なるほど『天使の楽園』かー...」
「で、具体的は何を?」
「魔王をやっつけて欲しいです」
「いやいや!できるわけないじゃん!」
「えぇー、そんなん無理やん」
と弱音を吐くなかピチュをは、
「やろうぜ、俺らで!」
「「えぇー!?」」
ひめりとウィッチは声を揃えて言った。
「ピチュ正気?!魔王だよ?異世界だよ?何があるかわからないよ?」
「それでもやってやろうぜ!」
「ピチュ、何でそこまでするの?」
「可愛いこの子のためだからに決まっておろう!」
「「ですよねぇー」」
「では、助けてくれるんですか?」
「もちろん、やってやるさ!」
「ありがとうございます!では、早速異世界に移動します...がひとつ忘れてました。」
「なに?」
「私は力不足なもので、ワープ後は服がなかったり、1人だけ違う場所だったりするので気をつけてください」
「服が...消える?!ちょっと!ピチュがいるのにそれはダメだって!」
と騒いでいると「では行きますね、直ぐにつくので」とバルンは言った
「ちょ、ま、いやぁー!」
ここから、俺たちの旅が始まった。
「ひろーい!」
ピチュをは第一声がそれかと思いながら辺りを見回した。確かに広い。そしてひめりは気づいていないのだろうか。ウィッチと少女がいないことに。
「ひめり?何か気づかない?」
「ピチュ?何か気づかない?」
ピチュをとひめりはほぼ同時に言った。
そしてピチュをは思った。なぜひめりはこっちを向かないのだろうと。
まあ、あの感じなら気づいているだろうしいいかな。とピチュをは思った。
「よし、ウィッチと女の子を探しにいくか」
「うん。…て、え?ウィッチと女の子?」
「え?気づいてないの?ここには俺とひめりしかいないじゃん」
「じゃあ逆に言うけど気づいてないの?」
「何に?」
「…ピチュ、服…見なって」
ピチュをは目線を下に下げ、目を疑った。通りで寒いわけだ、俺が着ていたのは下半身の下着一枚だった。どうやらワープで場所が変わり、さらに服まで消えていたらしい。
「ウェエ!?ちょ、待て!」
さすがに焦る。知り合いと言っても今日が初対面、そして異性だ。そんな相手がいるなか下着しか着てないのだから。
「ちょ、何か探して来る!」
と言ってピチュをは走り去っていった。
「え?うち今1人?」
俺が走り去ったため、ひめりは1人になってしまった
「ウィッチ探すかピチュを待つか…」
その時、後ろから小枝が折れる音がした。
「何かいる?ピチュが帰ってきた?」
いや、音の数からして違う。少なくとも2人はいる。
警戒していると見覚えのある顔が見えてきた
「あ、ウィッチ!」
「あ、ひめりがいた。普通にしてたのかー、てっきりワンワン泣いてるかと」
「泣くわけないよ!」
ウィッチの後ろには少女もいた
「あの、大丈夫ですか?すみません、私の力じゃ異世界からだとこうなるんです」
「うちはなんともないけどピチュがねえ」
と言った時に戻ってきた
「あ、お帰りピチュ...ってえぇー!?」
驚くのも無理はない。木のツタ、木葉、木の皮を使って簡単な服代わりを作って着て来たのだから。
「お待たせひめり。あれ?ウィッチ達も来たの?」
「ひめりが泣いてるかと思って探してた。ってかなにそのかっこう」
「ウィッチ性格良いのか悪いのかわっかんねぇな...んでこれはここについたら下着しかなかったから応急として」
「とりあえず、ここはもう魔王の手下が居ます。街まで行きましょう。」
と言い、歩き始めた。街まで行く途中、何度も魔王の手下にあったが全力で逃げ、なんとか街までついた。
「はぁ...はぁ...何で戦わないの?」
「何でって、武器ないじゃん」
「その事なんですけど、実はもう能力は持ってると思います」
「それってどういうこと?」
「今はわかりません。一度調べますね」
そういって少女はひめり、ウィッチ、ピチュをの順で能力を調べた。
「じゃあ、ひめりさん。試しにあの木に手を当てて頭の中で『縮め』と言ってください」
ひめりは言われた通りにした。すると少しずつ木が縮んでいった。
「なにこれ!」
「ひめりさんは『樹木操作』という、言わば森の力を元々持っていて、それが覚醒したんです」
{能力説明[樹木操作]:文字通り、木々を操作することができる。}
「すごーい!」
「次にウィッチさん、そこの木刀を軽く地面に叩き付けてください」
「こう?」と言いながら軽く地面を叩くと地面にひびが入りへこんだ
「…なにこれ?」
「ウィッチさんは『怪力制御』という、言わば力の制御がほぼ無限になったような能力が解放したんです」
{能力説明[怪力制御]:文字通り力を制御を無限大にし、なおかつ、普通は出せない怪力を即座に出せる。また、触れた対象者の筋繊維を読み取り、どのくらいの疲労があるか調べることもできる。}
「えぇー、力の強い女子とか嫌だ」
「ウィッチらしい」
「で?俺はどんな力が?」
「それが…」
どうもわからないらしい。どれだけ調べても出ない。考えられるのは『無』かこの異世界に1人も持っている人がいなかった『全知全能』かも知れないらしい。
{能力説明[全知全能]:見たことのある魔法、能力を、魔力上限を気にすることなく使えるものとなる}
「すげえ…最高か最悪のどっちかとか面白いな」
「いや、無だったら困るんだけど...」
確かに困る。魔王を倒すにも無の場合2人でやることになる。
「無だけは阻止しいないと。えっとー、そういや君から名前聞いてなかった」
「名前?バルン・ティターニアです。バルンと呼んでください」
「じゃあティターニア。無を阻止する最低限の事ってある?」
「バルンと呼んでください!とりあえずイメージトレーニングですかね」
「なるほど」
と、いろいろ話していると、街の高台から鐘の音が鳴った。そして街にいくつか立っているメガホンから放送が入った。
『街のみんな聞け!南の門より魔王の手下が急接近中!すぐに別の街に行ってください!くりかえす!南の門より魔王の手下が急接近中!すぐに別の街に行ってください!』
「何々!?」
ひめりは焦る。それもそうだ。突然そう言われてもピチュを達は方角すらまともにわからない状態だ
「なあバルン。南って向こうか?」
「はい、なので逆に行って別の街に行きましょう!」
「行くなら行っとけ、俺はこの世界を救いに来たからな。街の1つくらい守らせてもらうぜ!」
「能力もわからないのにですか?!無謀です!やめてください!」
「ひめり、ウィッチ、一緒にやってくれないか?」
バルンの言葉を無視して確認すると、
「「もちろん!」」
2人揃えて言った
「バルン、街の人を頼む」
「...わかりました。どうか、無事でいてくださいね」
「わかった」
と言い、ピチュをとひめり、ウィッチは南に走った。
南門に付くとすでに手下がいた。ざっと50人程度。いや、人間じゃないから50匹か。
「ひめり、行けそう?」
「ひめりじゃ無理そうだから私が──」
「やるよ!」
ウィッチの声を消しながら、ひめりが術を発動し、家にくっついてたツルを操作し、10匹程度捕まえた。だがその瞬間、操ったツルが切られほどけてしまった。その時、
「痛っ!」
っとひめりが膝をつく。よくみると片腕から血を流し腕を押さえていた。
「ひめり!?大丈夫か!」
ひめりは痛みに耐えるので精いっぱいで返事すらままならない。それを見てピチュをは察した、いや、きっとウィッチやひめりもわかったはず。術者の術の発動元と術の本体は繋がっている。つまり、術で出した物が傷つけば術者も傷つく。
すると敵の幹部ってとこだろうか。、他と違う雰囲気のやつが切れたツタを持ち上げた。するとひめりが再び苦しみ始めた。
「やめr…」
『なんだてめぇ』
「やめろっつってんだよー!」
「待って!ピチュ!」
ピチュをは怒り狂ってウィッチの呼び掛けを無視し、我を忘れて突っ込んだ。だが、いまだ無力の俺じゃかなうわけもなく、敵はピチュの脇腹あたりに腕ではじくようにし、軽く叩き飛ばした。
「グハッ!」
吹き飛ばされたピチュをは、建物にぶつかった。その衝撃はすさまじく、その建物はそれだけで半壊ほどに倒壊した。ピチュをは、体の何かが壊れた気がした。その上口から血が出てきた。かろうじて意識は保ったピチュをだが、身体が思うように動かない。
ウィッチを見ると上半身は身構えてるが、下半身が震えている。
それを見てピチュをは思った。
ここで助けられればヒーローに、なりたかったヒーローになれる!と。
そう思った瞬間何かが起きた。体から痛みが消え恐怖が消え、力が出てきた。
『んぁ?あいつ、俺の一撃でくたばらないとは、やる──』
幹部が言い終わらないうちにピチュをは、自分すらわからない速度で幹部の胸元に入って、拳を腹に当てていた。ピチュをの一撃を受けた幹部はものすごい勢いで飛んでいき、家を数件破壊して、奥の小山に激突した。その一撃を食らった幹部が
『たった一発でここまでとは...!総員退避!一旦帰るぞ!』
と言い帰っていった。
その瞬間、力尽きたのか、ピチュをはその場で倒れた。