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お昼ご飯

また1ヶ月ぐらい間空くと思った?最低でも2週間はまた投稿しないと思った?

残念?今日投稿だよ!




「先輩、そろそろお昼なんてどうでしょう?」


カラオケを出てから少しふらついていると、隣を歩いて居た雫がそう俺に言ってきた。

そう言われて、俺は時計を見ると12時ちょっと過ぎだった。たしかにお腹空いてきたな。


「どっかでお昼たべよっか」


「そうですね、先輩」



そうして、歩くこと約3分。


「あ、あそこなんでどうですか?」


雫があるお店を指差してそう言った。その指した先にはお蕎麦屋さんがあった。蕎麦か......久しぶりに食べるのも確かに悪くないな。


「うん、いいんじゃないか」


「じゃあ、行きましょう。先輩」


そう言って店に早足で歩く雫の後を俺は歩いた。




雫と共に店の中に入ると一人の定員がこっちに近づいてきた。


「いらっしゃいませ、何名さまでしょうか?」


「二人で」


「二名さまですね。奥のテーブル席へ座ってお待ち下さい」


そう言うと、店員は店の奥に行ってしまった。俺と雫は何となくお互いの顔を一度見てから店員の言っていた奥にある席に座った。


なんとなく店の中に居た男性客の視線が雫に集まるのが分かる。だが、雫は気にしてないみたいで、メニュー表を眺めている。


「先輩はどれ頼みますか?」


そう言ってついさっき見てたメニュー表を差し出す雫。


「もう決めたのか?」


「入る前から決めてたんですよ」


受け取りながら聞くとそう返された。

メニュー表に目を通りながら考える。別に今は揚げ物系が食べたいわけじゃないから天ぷら付きは除外でいいかな。んで、別に熱いのを食べたいとも思えないから......ざるそばが一番妥当かな。

雫もすでに決まっていると言ってたから呼び出しボタンを押す。


少し待つとさっきの店員がやってきた。


「ご注文はお決まりでしょうか?」


「えっと、俺はざるそばで。雫は?」


「私も同じので」


「かしこまりました。ざるそば二つですね。少々お待ちください」


そう言って店員はまた店の奥に早足で入って行った。さて......。


「ここ出たら次どこ行く?」


そう聞くと少し悩む仕草をする雫。


「そうですね、まず洋服を買いに行っていいですか?そのあとに当初の予定通りカーペットなんかを見て回りたいんですけど」


そう言えば今日ってそれが目的だった。雫と色々回って忘れてた。

そんな事考えてると目の前に座っている雫がじーっとこっちを見ていることに気がついた。ただ、見るだけで何も言ってこないから変にむず痒いような......。


「なぁ、なんで何も話さないで見てくるんだ?」


「いえ、今そう言えば今日ってそんな予定だったなって顔を先輩がしてたので」


「何故それを!?」


「なんとなく先輩が何考えてるのか分かるようになりました」


そう言ってどこかイタズラっぽく雫が笑い、堪らず俺は雫から視線を逸らす。


「ざるそばお待たせしました」


そんなやりとりをしていると店員がざるそばを持って来てくれた。良かった、助かった。


「それじゃあ食べようか」


「そうですね、先輩」


箸で蕎麦をとり、つゆに浸けて啜る。

うん。久しぶりに食べるけどやっぱり美味しいな。その時、ふと雫の方が気になって雫の方を見る。


「......役得だな」


「え、なにか言いましたか?先輩」


「いや、何でもないよ」


思わず呟いた言葉は雫に聞こえて居なかったようで、なにかを誤魔化すように俺は少し多めに蕎麦を取ってつゆに浸け一気に啜ってた。

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