お買い物(デート)その2
遅くなりました!
新生活が始まり小説書くペースが掴め出したので少しは投稿ペース上がると思います
電車にゆらり揺られ、そして無駄に体力を使ったものの何とか目的地であるショッピングモールに辿り着いた。なんか、うん。異様に長く感じたよ。
中に入ると、休みだけあって人が結構来ていた。
「最初は何処から行くんだ?」
「そうですね......。少し多く買う予定なので最初は遊びましょう。先輩」
「.......はい?」
「大丈夫です先輩!お金なら、お母さんから十分貰って来てますから!」
「いや、そういう問題じゃないと思うんだけどな......」
「やっぱり......駄目ですか?」
まぁ、今日は主な予定とか入ってなかったし丁度いいか。
「いや、午後から何も予定は無いから問題ないよ」
「なら早く行きましょ!そうですね、まずはカラオケとか行ってみません?」
そう言う雫は、笑みを浮かべて急かしてくる。歌うのは少し苦手だけど、まぁ、今日は雫にとことん付き合うか。
「すいません現在部屋が埋まってまして」
ショッピングモール内にあるゲーセンのエリアの所にあったカラオケに行くとそう言われた。
「いつなら空いてますか?」
「そうですね、30分後くらいなら空いてます」
それを聞いて雫が俺の方を向く。
「30分ならそこのゲーセンで時間を潰せばいいんじゃないか?」
「そうですね。じゃあ、30分後に予約をお願いします」
「分かりました。では予約を入れますので、ここの用紙に一人名前を書いてください」
そう言われて差し出された用紙を雫が受け取り、自分の名前をすらすらっと書いていく。
チラッと書いてる文字を見てみたけど、上手いな。
カラオケの予約を済まし、ゲーセンのエリアに移動した。思ったらゲーセンをいつもの3人以外と来るのは初めてだな。
「先輩、先輩。あれやりません?」
俺の袖をちょんちょんと引っ張って一つのゲームを指差す。ゲームの種類は音ゲーで、太鼓を使って譜面通りに太鼓を叩く、何処のゲーセンにもある有名ゲームだった。するのはいいんだけど下手なんだよな......。まぁ、今日は雫に付き合うって決めてるしやるしかないな。
「そうだな。やるか」
それから、先にゲームしてた人を待つ間くだらない事を話しているとすぐに順番が回ってきた。200円を入れて二人プレーにして始める。
最初の曲は月9の主題歌になってた曲だった。雫は難しいを選ぶ中、俺は簡単を選ぶ。
隣から視線を感じるが、うん。気づかないフリをしよう。
そんな事を思ってる間にゲームはスタートする。譜面がゆっくりと流れてくる。ドンと太鼓を叩くがミス。少し早かったかな?次は叩くのを遅くしたらミス。次のでなんとか可が出た。それから一曲目が終わるころには、なんとかノルマクリアの三ゲージ手前まで行くことが出来たが......うん。無理。
なんとなく、雫の方の画面を見てみるとフルコンボと言う文字が。
「上手いな......」
「ちょっとやった事ある回数が多いだけですよ」
思わず呟いた言葉に雫が反応してくれた。ふむ、回数重ねたら俺もマシになるのかな?
それから二曲目は俺が選んでなんとか簡単をノルマクリアする事が出来た。雫は変わらずフルコンボだった。
若干、昔の雫のことが少し気になったけど、別に今聞かなくてもいいかなって思った。
時間はまだあるから他のも何かしないと。そんな感じで俺たちはゲーセンの中を歩いた。




