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プロローグ

よし、第二のブラコンだ!

それは、6月の最初の日曜日のことだった。



俺、桐山きりやま玲二れいじはこの状況を必死に飲み込もうとして居た。

実はこの日、父親から大事な話があるからと言われていた。だが、こうなるとは予想して居なかった。


今、俺たちのいるのはリビングで4人向かい合って座っている。俺の隣には今まで男で1人、俺をここまで育てて来た一応40手前ぐらいなんだけど、年齢詐欺にしか見えない20代後半のような容姿の父親がいる。


だが、問題は目の前にいる2人だ。

片方はもう1人の座っている人物の母親だろう。そしてもう1人......。

俺はそちらにそっと視線を向ける。彼女の事は俺も知っている。と言うより、俺の通っている学校のほぼ100%が知っている。入学して二ヶ月にして学校一の美少女と呼ばれて居る天野あまの しずくが座って居る。なんでここに居るのか、俺とても不思議で仕方がないよ。すると、見過ぎだ為か、雫がこっちを見て視線がぶつかる。


「なんですか?」


「あ、いや、別に何にもないですよ!」


学校でもあまり話す機会がない為変に敬語になってしまう。俺、一応上級生なんだけどな...


俺が1人でテンパって居ると父親ーー桐山 有弛が喋り始める。


「あー、そのだな玲二。お父さん、そちらの天野さんと再婚しようと思ってだな」


「はぁ!?」

「え!?」


父親からの衝撃告白に俺と雫の驚きの声が重なる。その反応からして知らなかったようだ。


「黙っててごめんね雫」


「え、あ、お母さんは気にしなくていいんだよ!ただ...」


そう言って雫は俺の方に視線を向ける。何故こっちを見る。嫌なのか?まぁ、そうだよな。いきなりこの人が父親です、兄です言われてもね。


「まぁ、そう言う事だから玲二は別に構わないよな?」


「まぁ、一応」


まさか再婚するとは思ってなかったけど、俺は別に問題ないとは思ってる。いや、案外問題あるか?

まぁ、なるようになれ!ってやつだな。


「こちらはいいと言ってるので、後はそちらの家族どうしで話し合って見てください」


父親が2人にそう言って、その日はお開きになったが、それから3日後天野家でも話がまとまり、両親は再婚した。


そして、俺と雫は兄妹の関係になった。

この時の俺は知らなかった。この関係がとても厄介で、複雑なラブコメを生む事を...


次回は入学式から始まります

一応この回はプロローグですからね。

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