破壊ビームおそるべし
お! もしやこれは デオキシリボじゃないか!
デオキシリボとはゲーム内で一体のみゲット出来る幻のパケモンだ
デオキシリボの能力値はずば抜けて高くほとんどのパケモンを一撃で倒してしまうほどだ
よしこれはいいぞー
早速マスターパケタマを投げつけた
もちろん結果はゲット!!
にやけ顔がとまらない
しばらく経ち落ち着きを取り戻した俺は一度自宅へ戻るために草むらを抜け出し村のほうへ向かっていた
村へ帰ると草むらへの入口にオードキ博士が仁王立ちしていた
「えなりくん! パケモンも持ってないのに入ったらダメじゃないか 死にたいのかね」
まあ 死んだところで元の俺は既にお陀仏してるはずだから今更どうでもいいんだけどね
とりあえず謝っとくか
「すみませんでした 以後気をつけます」
「反省しているならいいんじゃ 今から研究所にいくから着いて来るんじゃ」
「はーい」
数分歩くと家の隣の研究所に到着した
ウィーンと自動ドアが開く
沢山の本棚
沢山のパソコン
パケモン回復用の大きな機械
俺はオードキ博士に連れられる様にして奥へ入っていく
そこには長机が置かれていた
そして赤い3つのパケタマがあった
「この中の一つをえなりくんにやろう 好きなのを選ぶといい」
「まてまてまてまてーい」
後ろから大声を上げながら少年がダッシュしてくる
「おい じじい そりゃずりーだろ 俺にもくれよ」
「なんじゃタケルか しょうがないな
お前にもひとつやろう 」
お どうやらライバル登場のようだな
「おっと紹介が遅れたなこいつはワシの孫のタケルじゃ えなりくんにとってのライバルという訳じゃ」
『よろしく』
とりあえず握手お交わしておく
「おい えなり 俺様は寛大だからな先に選んでもいいぞ」
なんなんだコイツは偉そうなやつだ
まあいいか デオキシリボがある限り俺に負けはないだろうし適当に選ぶかな
俺は無属性のコピモンを
タケルは水属性のミズタロウをもらった
「どうやら 決まったようじゃな これでお主らも森や林などの危険な場所に入れるようになったという訳じゃ そこでじゃお主らにはワシの研究を手伝って欲しいんじゃ」
そう言われ俺たちはそれぞれにスマホのようなものを渡された
「この世界には未知のパケモンが沢山いるんじゃ お主らには旅をしてそのパケモン図鑑を集めて欲しいんじゃ 出会ったパケモンは自動的に図鑑に書き込まれるから心配はない よろしく頼んだぞ」
「任せとけーそんなもん俺様が全部集めてやるぜ」
「はーい」
とりあえずパケモンは手に入れたしあとはマップを貰うだけだな えーと確かマップはライバルのお母さんから貰えるんだったかな よしタケルの家に行くか
研究所を出ようとするとタケルが呼び止めてきた
「おい えなり せっかくじじいに貰ったんだからバトルしようぜ イケっミズタロウ!」
おいおい 拒否権無しですか
まあ仕方ないか 一応イベントだしな
早く終わらせたいしデオキシリボ使うかな
使える技も知りたいしそーするか
「イケっ デオキシリボ!」
"テュウィーン"
と機械音に似た鳴き声を出して出てくる
「な なんじゃそのパケモンは!! えなりくん戦いが終わったら見せてくれ!!!」
オードキ博士が後ろで興奮している
「ミズタロウたいあたりだ!」
素直に攻撃を受けるデオキシリボ
ふむダメージ1かまあそんなもんだろうな
ミズタロウlevel5 デオキシリボlevel100 能力値の差は歴然だ
こんどは俺の番だ
えーと使える技は...
目の前にスクリーンのように技名とステータスが表示される
・破壊ビーム 10/10
・リカバリー 20/20
・ベルセルク 15/15
・風林火山 1/1
ほうほう ●/●ってのは使える回数だな
じゃまずは破壊ビームから使ってみようかな
「デオキシリボ 破壊ビームだ!」
デオキシリボの体の真ん中から光の塊が生成される
1メートル大になった光の塊はミズタロウに向かって放たれた
ドカーンと爆発音と共に立っていられないほどの爆風が起こる
目の前にデオキシリボが立っているおかげで俺には被害がなかったが、研究所は大変な事になっていた
機材や本棚は全て破壊され塵となっていた
タケルとミズタロウは血だらけになって気絶している 大分重症みたいだ
博士は・・・・死んでいた




