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妹さん


カオル「いただきまーす!」


妹さん「お茶はセルフサービスだから」


カオル「わかってますってー」


妹さん「宜しい」



妹さんも、ご飯を食べ始めた。

今日のご飯は チャーハンだった。


妹さん「美味しいわね、さすが 私」


カオル「自画自賛」


妹さん「あんた子供のくせに そんな言葉知ってるのね」


カオル「まぁね」


妹さん「褒めてないよ、ガキのくせにって言ってんの」


カオル「まぁね」


妹さん「はぁー」



二人で静かに、ご飯を 食べ終えた。

圧倒的に 僕の方が、食べ終わる 速度は早かった。



妹さん「ぷはー」


カオル「ねぇ 妹さん」


妹さん「なに?」


カオル「妹さんのお仕事は 何なの…?」


妹さん「ゲーオタな 私が出来そうなお仕事ね」


カオル「ゲーム制作?」


妹さん「いいえ」


カオル「お絵かき?」


妹さん「それも好き」


カオル「何のお仕事なのか 教えてよ」


妹さん「じゃあさ」



妹さん「あんたの家と本名 教えてよ」



ズキッときた。

一度、妹さんにだけ 本名ではないと話した。

でも… それはタブーになってるハズだった。



カオル「……」


妹さん「私は別に、言いたくないわけじゃないけどさ」


妹さん「あんただけ、言えない隠し事があるなら 私も作ってさ」


妹さん「あんたと同じ思いになりたいわけ」


カオル「なんで…?」


妹さん「あんただけなんて ずるいでしょ」


カオル「………」



涙が溢れそうになる。

咄嗟に後ろを向いた。


妹さんは ふー と笑っていた。


妹さん「あんた 弱すぎ」


そう言うと、妹さんは自分の部屋に行き

仕事を始めた。


自分はゲームをしていた。

泣きながら、ゲームを。



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