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変わりつつある日常

「…食い過ぎた」


あの後まず僕と晴香は一緒に帰宅し、皆がくる準備と料理をしていた。

すると次に来たのは

「安くなってたから買ってきちゃった!」

とかいって両腕一杯にビニール袋…。

ただ食わせてらうだけじゃ悪いからと買ってきてくれたらしいのだが…なんともまぁ、これは。量が多い。

食えるかわからないから遠慮なくもらっておくよ、と声をかけビニール袋の中身を冷蔵庫に入れようとした。

…消費期限15年5月13日だとぅ。

カレンダーを見る。5月13日。間違いなく2015年3月13日。

oh…チクショウめい。60%OFFというシールが張られている。全部に。

全部今日切れ。

スーパー…図ったな。

それとも瑛大が図ったのか。

くっ…なんとしても。。。これを…

そして次に来たのは愛華先輩。これまたご丁寧に材料携えて。

スーパーで安くなってたので買ってきちゃいました。

と、ご丁寧に瑛大と同じスーパーの袋携えて。

袋の中をのぞく。60%OFF。今日切れ。

終わった


そしてそれを食い尽くして今にいたる。

晴香と愛華先輩に無理はさせれないからと僕と瑛大が食べるに食べた。

瑛大はうなだれて言葉すら発さない。


「なんかごめんなさいね…」

申し訳なさそうにこちらの様子を伺いながら愛華先輩が声をかけてくれる。

「あぁ…大丈夫です…ただ…ちょっとそっとさせてください…スンマセン」

「じゃぁ、水だけ置いておくね。こぼさないように気を付けてね」

「あぁ…ありがとうございます。」

僕のそばに水が一杯入ったコップを置いて愛華先輩は先ほどまで座っていたソファーに戻る。がすぐにコチラによってきて、

「…やっぱり大丈夫?」

声をかけてくれた。

「食べ過ぎるコイツらが悪いんですよ。愛華先輩が謝る必要ないですよ。」

その優しさと裏腹に辛辣な言葉を並べてくる晴香。

「それにこの馬鹿がいつもならタダ飯食って帰るのに珍しく食材買ってくるから。」

いつもなら反論するが馬鹿(瑛大)は今完全にダウンしているため反論どころではない。

「瑛大君も大丈夫?」

愛華先輩が声をかけると右腕を伸ばし、親指をたててグットをつくり…

『大丈夫です』

とアピールし…バタリと伸ばした腕を落とした。

…どこが大丈夫なんだろう。

「あ、愛華先輩は帰らなくてもいいんですか?もう遅いですよ。」

「あら、そうねぇ。でも今日遅くなるからお泊りしてくるって言っちゃったしどうしましょう」

ガバッと突然起き上がる瑛大を晴香が愛華先輩に見えない角度で沈めた。

瑛大は声すら出ない一撃を食らい、完全に落ちた。

「じゃぁ、皆はお泊りでいいのかな?」

「晴香も泊まってけば?」

皆は、ということは晴香は帰るということだろう。幼馴染といっても家は少し離れており、ここら辺は街灯が少ない。女子一人は危険だ。送ってやりたいが瑛大も僕も動けない。

いや、根性でも無理、マジで。


「と、とと泊まるって!ああアンタねぇ!」

「いや別にそんな焦ることでもないだろう。」

「いやだって、その…」

僕と視線が合わないように外される。なんだろう?

「だってアンタと…」

「いいじゃない、晴香ちゃんも泊まろうよ、おうちの人に連絡を入れましょ?明日は土曜日だしね?」

「…そ、そうですね。じゃぁ、連絡を入れてくるから待ってて」


そんなウチに一時間がたった。

晴香と愛華先輩は二人でお風呂に行った。

そして瑛大が起き上がる。

「さぁ、同志よ。行こうか」

フラフラとした足取りで風呂に向かう。


…よし。


瑛大の動きが止まる。先ほどまで聞こえてい晴香と先輩のキャッキャウフフな声も聞こえなくなる。さっき晴香が撃ち込んだ場所は…ここか。

構えを取る。後大凡2秒。

「ほへ」

と間抜けな声を瑛大が出したのを合図に拳を打ち込んだ。声を上げずに瑛大は崩れ落ちた。

この力、10秒といったがあくまで自分の感覚なので本当に10秒ぴったりなのかわからない。時を止めるせいで時計の時間も止まってしまうからだ。ただ今回は瑛大が声を出してくれたので助かった。


さらに数十分後

「出たわよー。」「お先でしたー」

と湯気をたてながら風呂場から二人が出てくる。

「…のぞいてないでしょうね?」

「断じてのぞいてないです。」

「あら、良太君そんな子だったの?」

「だからのぞいてないですって!」

必死で弁解をする。のぞいてないのにのぞき扱いとは!

「ところで瑛大はなんでまだのびてんのよ。さっき1時間程度で起き上がるように殴…いや起きるってコイツいってたのになぁ…」

「のぞこうとしたので始末しました。」

敬礼ポーズをとって報告する。

「ん、そうか。よくやってくれた」

と晴香に敬礼を返される。

「瑛大君そんな子だったんですかぁ…ちょっと幻滅です」

しょぼんとした顔をして愛華先輩はつぶやく。

瑛大。お前の知らないところでお前がしでかしたせいでお前の好感度がガスガス下がっていくぞ。

「じゃぁ、僕も風呂入るね。」

「どうぞどうぞ。あ、瑛大はいいの?一緒に入らなくて」

「入らないよ!?入りたくもないし!」


そんなことで一日が終わった。残ね…いや、そんなこと思っていないがリビングで瑛大と僕は寝た。そして僕の部屋で先輩と晴香が寝た。瑛大は翌日の朝まで起き上がらなかった。

そしてタンスに入っている本棚の裏見られなくてよかった。僕も好感度下がるところだった。

最後までお読みくださりありがとうございます。

次話からだんだん展開が変わると思います。次話も読んでくださったらうれしいです。ではノシ

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