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神梛でぇっす><
「へぇ・・・」
気付かれたか
少女は呟き、振り返る。
そこには紺色スーツの男が立っている。
「玲子に何をする気だい、お嬢ちゃん」
「さぁ?ところであなたは一体何?この私の結界を抜けるなんて・・・そういえば、あなたはあの娘と一緒に居た・・・」
「ジョンという」
「・・・何の用?」
冷たい目で少女は問う
すでに呪符を手に構えている。
祓いの呪符だ。
「私は別に喧嘩をしにきたわけじゃないのだが・・・とにかく玲子に何をするつもりだ?」
「なんだっていいでしょう、あなたには関係のないことよ」
「まあ、何だってよいのだけどな・・・だが死神祓いの呪符では私は退けられないよ?」
「っ!・・・あ、あなた・・・私のことを知ってるの?」
「さぁな、だが黙っていてほしいのなら何もしないほうが身のためだ」
少女は唇を噛み下を向く
呪符・・・霊ならば少しは怯むはずなのに、脅しは効かなかったようだ。
そして手に持っていた呪符を手放した。
「分かったわ、その代わりこっちからも条件があるわ」
「何だ?」
「あの娘が持っている力・・・あれは人が持てる力じゃないはずよ、いつ暴走するか分からないわ。あれが真の力を手に入れれば、聖の三具を見つけられる。聖杯、聖鏡、聖輪の三つこれを探して欲しいの」
「・・・不死の三具か、そんなものを何のために使う?」
「それは・・・それこそ、どうだっていいでしょう」
「・・・そうだな」
交渉成立だ。
背を向け去ろうとした少女に、ジョンは
「そういえば名前を聞いてなかったな」
といったが少女は何も答えなかった。
駄文ごめんなさいm(_ _)m