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十三話トレントワールドと救世主

 

 ワールドクエストモンスターである巨大トレントが現れた。通常のトレントが暴れだしたのはきっとこいつのせいだ。たぶん


「うん、これは無理やな……」


「う○こ?」


「ボケてる暇あるんやったら倒しかた考えて!」


「いやいや無理やって」


 まあ俺もそう思うわ、このレベル差で初心者三人組がどうやったら勝てんねん。


「う○こで囲んで倒せへん?」


 すでに囲んじゃってるんよなーー

 さすがにこれは俺の運ゲーの敗北か……



 って根っこ攻撃キターーー!!


「ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅ」


 下痢便シュートで根っこからの攻撃をなんとか防ぐ、しかしあまりにきつすぎる。


「「せいやーー!」」


 二人も斧でなんとか根っこから身を守っている。

 こいつ見た目の割に攻撃力はそこまで高くないようだ。

 しかし攻撃回数が多すぎる


 これじゃあさすがに俺のう○こが持たない。


 とっくに気づいてたけどう○この威力が下がってきている。ということはもうすぐう○こが尽きてしまう、そうすれば絶対に負ける。


 なにか方法を考えないと……くそっ、寝糞スキルのランダム効果で麻痺らせてる間に逃げるぐらいしか思い付かない。

 こんな攻撃の最中に寝るとか絶対出来ん。


 いや本当にできないか?

 とにかく寝るのが得意なミソラに聞いてみる。


「ミソラ! はやく寝るコツ教えてーー!」


「こんなときになに聞いてんのーー?」


「とにかく寝たいんや!」


「早寝スキルで寝てるからコツとかない!」


「うほぉーー」


 なんやそのスキルは!?

 それって固有スキルやんな? じゃあ今取ることでけへんやないかい!

 ほんじゃこのピンチな状況からどうすんねん!


 俺はう○こを発射しながら獲得できるスキルを探す。でもトレントを倒して上げた分含め20ポイントしかない。これじゃあう○ちを上げてもスキルが得られないので意味がない。


 もう……ダメなのか……




 そのときどこからか見覚えのある黒ずくめの集団が現れた。


「あれは!?」


「「黒ノ宮隊!!」」


 どうやら最高の運に恵まれているようだ。






 黒ノ宮隊のリーダーは巨大トレントを発見した。


「クソデカいトレントや、見たことないぞ」


「ワールドクエストモンスターって書いてあるっすねーー」


「よし、やるか、みんなもいいな?」


「はいっす」「「「いいよーー!」」」



 巨大トレントを討伐すると決まったら速かった。


「【トリプルスラッシュ】【トリプルスラッシュ】」


 リーダーは二刀流の剣士だ、赤スーパーレア装備カード【攻撃速度上昇大】の効果で攻撃速度がさらに増している。怒涛の剣技で巨大トレントに傷を与えてゆくぞ。



「じゃあ行くっすよーー! 【ハイパワースラッシュ】」


 副リーダーが体より大きな斧で巨大トレントに向かって振り下ろす、もちろんパワー全振りだ。


「ドドーーーン!!」


 副リーダーの攻撃により巨大トレントが怯んだ、これは赤スーパーレア装備カード【怯ませ】の追加効果だ。






 巨大トレントの根っこ攻撃が止まった。

 危なかった、途中で俺のう○こが切れたから、斧振り回してたけど下手くそすぎてやられかけたというね……


「サキサキのう○こって尽きるんや……」


「すごい量でたねーー」


 俺の目の前にはトレントの根っこ入りう○コットンの壁ができている。黒ノ宮隊が来てから思い付いた、これをハルヒに燃やしてもらいましょう。


 さすがに黒ノ宮隊の猛者達でもあいつの弱点までは攻撃できていない、このゲームの魔法クソやから猛者は物理特化しかいないんよなーー


 しかしここにトレントの弱点である火を扱える者ハルヒがいる。


「ハルヒ、燃やしたれ」


「いくよ、チャッカ!」


「ボウッ!!」


 俺のう○コットンは激しく燃える、そして次第にトレントへと火が移る。



 結果、巨大トレントは燃えた



 黒ノ宮隊の人達は武器を持ち替え弓で攻撃を加えているが巨大トレントは倒せていない。


 そして巨大トレントは再び動き出す。燃え続けている根っこで俺を狙い


 ってまずい!!


 俺はケツを出し全力できばる


「ん~~~」


 クソッ、クソが出ない……まだ溜まっていないのか……


「サキサキ!!」


 せっかくここまで頑張ったのに……こんな結末になるとは


 俺の目の前にトレントの根っこが、


 俺は静かに目を閉じた。



 そのとき


「【トリプルスラッシュ】【トリプルスラッシュ】」


「!?」


 俺の目の前に現れたのは二刀の黒の剣士である黒ノ宮隊のリーダーだ。

 彼が俺を狙う根っこを全て切断してくれた。


「大丈夫か?」


「あ、ありがとうございます」


 なにこの人、クッソかっちょいいんやが……



 そのとき、巨大トレントが消滅した。


 勝った、というよりよく生き残れたな……

 本当に疲れた、けど二人ともよく頑張ってくれた。


「二人ともありがとうな」


「こちらこそありがとうサキサキ」


「サキサキがいなかったら負けてた」


「いや、誰一人欠けてたら無理やった、ホンマにありがとうな」


「なんかいいっすね」


「そうだな、俺もあの輪に入りたいな」


「それはやめとくっす」


 そのあと彼らと第二の街ステマへ向かった、とても快適な旅路だった。






「助けていただきありがとうございました」


「ああ、困ったことがあったらいつでも言ってくれ、お嬢さんたち」


 お嬢さんたち? 俺男なんですけど……


「それとう○こ漏らし、またイベントで会おう」


 あと俺サキサキなんですけど……

 リーダーさん俺にウインクした後かっこよく去っていった。

 たぶん俺に惚れてる、これ男なんバレたら殺されるやつや


 それまでに強くならないと、まああれ見せられてできる気せんけど……


「リーダーは君のことをう○こ漏らしって名前のプレイヤーだと思ってるようっすね」


 俺のプレイヤーネームはう○こ漏らしじゃねえよ。


「サキサキです」


「サキサキさんか、俺はlay(レイ)っす、また会う日までさよならっす」


 たぶん副リーダーのlayさんもかっこよく去っていった。




 そして第二の街に到着したので次のミッションが表示された。もうすぐ目標だった運国へ行けるしサンタと合流できるな、あと一息、頑張るぞ!


 でも今日も色々あって疲れたのでログアウトだ。

 まーた明日






 運営のお知らせ

 ワールドミッション、ファンタジア王国こもれびの森にてワールドモンスタートレント(ワールド)を討伐する、が達成されました。

 これにより魔王復活イベントの時期が早まり、魔王が少し弱体化した状態で復活します。


 残るワールドクエストモンスター、2体

黒ノ宮隊の人たちが使ったのは上級スキル

スキルの説明は二章後半……

ポイントを渋るサキサキと作者のせいです。すいません

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