表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚余剰人員の為、魔王は任せて異世界満喫?!  作者: -冬馬-


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/15

第9話 夢じゃない:機能確認:頼りのオラクル

ピピピピピ!


電子音が鳴り響き、携太は目を覚ます。


(……スマホ、どこ?)


寝ぼけた頭で周りを見回すが、スマホが見当たらない。


携太がスマホのことを考えた瞬間、目の前にスマホが出現した。


そして、そのまま重力に従って落下してきた。


ゴツン!


「痛ッ!!」


携太の頭に直撃した。


慌てて起き上がり、頭をさすりながら周りを見回す。


見覚えのない部屋。だんだん思い出してきた。


(……そうだ。ここは異世界だ)


携太は現実を再確認した。


夢ではなかった。本当に異世界に転移してしまったのだ。


携太はスマホを拾い上げ、アラームを止めた。


画面には「6:00」の文字。


(元の世界で設定していたアラームか……)


携太はベッドに座り、スマホを手に取った。


昨日はバルトとエレナに「明日確かめる」と約束したが、まずは一人で、何ができるのか確認しよう。


携太はスマホを手のひらに乗せ、そっと手を離した。


スマホは宙に浮いた。


次に、スマホが消えるイメージをする。


スッ、とスマホが消えた。


今度は、スマホのことを考える。


スマホが再び目の前に現れた。


携太は宙に浮いているスマホを見つめ、手元に引き寄せるイメージをした。


スマホがスッと手元に飛んできた。


「出現、消去、移動……全部できる」


携太は確認しながら呟いた。


次に、画面を確認する。


充電は……∞マーク。やはり充電不要だ。


残っているアプリは「時計」「アラーム」「カメラ」「写真フォルダ」。


(写真を撮れても、自分にしか見えなければ特別感はないな……異世界転生に出てくるチート的な能力だとかスキルとは程遠い)


携太は異世界でのスマホの活用方法を考え込んでいた。


その時、誤ってスマホ側面のボタンを長押ししてしまった。


ピコン!


という音と共に、何かが起動した。


『おはようございます、携太さん。初めまして、私はオラクルです。あなたのアシスタントとしてお手伝いさせていただきます』


声は穏やかで知的な印象。男女どちらとも判断がつかない、中性的な声質だった。


「え!?」


携太が驚く。


元の世界では稀にしか使っていなかった音声アシスタント「オラクル」。その存在を忘れていた。


(なんで俺の名前を知ってるんだ? そんなに凄かったっけ?)


携太は混乱していた。


「あの……なぜかスマホを異世界に持ち込めているんだけど、何ができるの?」


『私が知っている範囲でお答えします。スマホにはレベルが存在します。現在このデバイスはレベル1です。また、元の世界とは違い充電不要。電波も必要ありません。使用可能な機能は時計、アラーム、カメラ、写真フォルダとなっております』


「レベルって上がるの?」


『レベルアップにより新しい機能が解放されますが、詳細については未解放のため私にも分かりません』


(なるほど、今の感じだとスマホのレベルが上がると、オラクルの知識も増えるのかもしれない)


「写真に何か特別な機能はある?」


『写真編集機能がございます。ご案内いたしましょうか?』


写真編集……仕事に関係するから得意ではあるが、特別な機能では全くない。


「まぁ……お願いします」


『写真を選択してください』


言われた通り、部屋の写真を撮ってタップする。


元の世界での写真表示画面とは違う。オブジェクトをタップすると、大きめの「編集」という文字がポップアップ表示された。


そこをタップすると、色調整、明度、彩度などのメニューが出てきた。


『こちらで色調整、明度、彩度の変更が可能です。またオブジェクトのコピーや合成なども可能です』


オラクルの説明を受けてもなお、それができたところで自分にしか見えないしなぁ……そう思っていた。


それでも試しに、写真に写るベッドをタップしてみた。ベッドの木枠が、自動で選択された。


「編集」をタップして、色調整を選ぶ。


色味を少し明るく調整してみる。


操作は元の世界での経験があるため、すぐに慣れた。


編集を完了させると……。


「え!?」


写真の中で明るくしたベッドが、現実でも微かに明るい色になっていた。


すごい!


今度は試しにシックな色に変更してみる。


すると現実のベッドの色も、写真の編集に合わせて変化した。


「凄い! 凄すぎる!!」


とりあえず宿の備品のため、慌てて元の色に戻した。


複製や合成も試したいが、勝手に備品で試すのは申し訳ない。


そこで良いことを思いついた。異世界に来たばかりで洗濯のことを考えていなかった。


寝巻きの甚平の写真を撮り、写真の中で3着にコピーしてみた。


すると現実でも甚平が3着に増えた。


「凄すぎる……」


そこで気がついた。画面の右上に「残り1回」という文字が表示されている。


聞いていない……。


あ! 説明を受けている最中だったのに聞いてなかったんだ。


「おはよう、オラクル。写真の編集回数制限について教えて」


『写真の編集回数制限についてですね。1日5回が使用上限です。6回以上ご利用されたい場合は広告をご覧になっていただくと利用が可能です。6回目が30秒、7回目が60秒と、30秒ずつ広告が長くなります。同じものを何度も変更することはこの制限の中では可能です。編集不可の商品が稀に存在します。代表的なものはお金です。また複製については限界があり、10個までです。複製した物を撮影しても複製できません』


「広告なんてあるんだね……。いろいろと分かったよ、説明ありがとう」


携太はスマホの能力を理解し始めていた。


その時、部屋の扉がノックされた。


コンコン。


慌ててスマホを消す携太。


「携太さん、起きてますか?」


エレナの声だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ