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22話 北斗、初めての危機

22章 北斗、初めての危機


 あの後夜祭以降、搖斗がいること以外はいつも通りの日常へと戻った。

俺は【クロア】としての活動を今日もしていた。

その時、スマホから通知音が流れた。

スマホの画面を確認すると、如月からのラインだった。

[今日の夕方、オワドで一緒に遊べる?]

という内容であった。

今の所、何も用事はないため、俺は大丈夫だと返信した。

俺はこの前如月と遊んでとても楽しかった。

まぁ、自分の正体がバレそうにはなったが、。

それは次、気をつけるとして、。

まずは如月とゲームをするために、レベルを偽装しないとな。

前よりもレベルが上がってることにしないとな。

そうして、偽装を完璧にし、夕方となった。

 オンライン用のコードを繋ぎ、如月とゲーム開始だ。

今回はダンジョンに入らずに、買い物や育成、町にある裏ミッションをすることにした。

そうして、一緒に如月とゲームをしていた。

「ねぇ、黒須くんはいつからこのオワドをプレイしているの?」

如月が話しかけてきた。

通常な世間話であろう。

「えーっとね、1年前くらいかな。如月はいつからだ?」

レベルがレベルなので、俺は意外と古参勢だという風にしようとした。

「僕はね、オワドができてすぐの頃だよ。とは言っても、その頃はゲームなんてほとんどしたことなかったし、生産者としてやってたからそこまでレベルは上がってないんだけどね」

まさかの、如月は古参の中の古参だった。

そうなってくると、ゲームを制作している俺のプレイヤーネームを見られていないかということだ。

「その頃にはもうオワドに他のプレイヤーがたくさんいたのか?」

俺は遠回しに見ていないか確認するために質問をした。

「僕ともう一人だけだったと思う。でも、なんの情報もなくて、いることだけしかわからなかったんだよね」

如月は思い出すように言った。

よかった、俺の【クロア】という名前は見ていないようだ。

「そうなんだ。でもなんでそこまで人数のいないこのゲームをやろうと思ったの?」

俺は自分は知らないという体で話すようにした。

「ゲームで楽しそうだけど、プレイしてるのは自分以外ほとんどいないっていう状況を体験してみたかったんだ」

如月は少し恥ずかしそうに照れながら話した。

 4時間ほどで如月とのゲームは終わった。

その日、搖斗と話したり団欒をしていた。

夜、様々なやることをしようと部屋に戻ると、パソコンの画面がバグを起こしていた。

北斗はすぐにパソコンから異物を取り出そうとした。

だが、取り出せなかった。

今までどんなものでも対処できていた北斗が初めて挫折を経験したのだ。

これからどうなってしまうのか。


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