10話 危機的予感
10章 危機的予感
朝起きると、10時だった。
昨日は18時にログアウトしてそんまますぐに寝てしまったから、、16時間も寝てる!?
まぁ、仕方ないのか?
俺はゆっくりとナマケモノのように体を起こした。
カーテンの隙間から溢れ刺す光の刃が目に、体に容赦なく刺さる。
ようやく体が目覚め、ベットから抜け出した。
そして、微妙に隙間が空いているカーテンを光が漏れないように閉めた。
俺は自室にある冷蔵庫に向かい、常備しているエナジーを取り出した。
そのエナジーを持ち、パソコンへと向き合った。
キーボードを音を鳴らしながら家の周辺の防犯カメラを見た。
(今日は、起きてから嫌な予感がするんだよな)
俺は、起きてから今ままでずっと彗が来る時よりも嫌な予感がする。
俺の嫌な予感は9割方当たらないが、本当に嫌なことに関しては必ず当たる。
俺はしらみつぶしに家から数キロメートルの範囲の防犯カメラの映像を過去の物から今の物までくまなく探した。
それでも、何も嫌なものは映らなかった。
ホッと安心したが、一応防犯カメラの映像は流しておいた。
俺は、ユーチューブの動画の編集をしたり、警察の情報網に入り込んだり、オワドに異変が無いか確認したりした。
その後、まだ攻略し終わっていないゲームをプレイしていると、防犯カメラ映像で嫌なものを感知するようにプログラムした人工知能が反応した。
俺はすぐにゲームを中断し、防犯カメラの映像を確認した。
そこに映っていたのは、嫌な物、つまり、俺の両親だった。
なぜ、俺はこんなにも両親に関してのことで勘が働くのだろう。
俺は嫌な予感が当たったことに頭を抱えて苦しい表情を浮かべた。