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08 救済


 ミュネさんやベルネシアさん、他にも被害者が多数。


 アリシエラさんとの謝罪行脚もようやく終わりました。


 ってか、おサイフユーザーのお宅を全部まわっているんですよね、こんな感じで。



「はい、今回は"C3"ユーザーの皆さま全員が対象ですので」


 ちなみに何件くらいですか。



「はい、幸か不幸か、フォリスさんただひとり、ですよっ」

「まさに『幸運を呼ぶ"クルゼスクロコダイル"革の『収納』財布』の謳い文句通り」

「幸運に選ばれた"男の中の男"ですよねっ、さすがフォリスさんっ」


 うん、もうそれで良いです……



 ---



 僕のおサイフ"C3"は、アリシエラさんに引き取られて、即、廃棄処分に。


 そして、中に入れていたお金を回収していなかったことに気付いたのは、完全消去処分完了後。


 つまりは、後の祭り。



 えーと、今月分のお小遣いと、毎月のお小遣いからせっせと貯めていたへそくり……


 本当に、後の祭り。



 追加お小遣いの承認には、


 我が家の乙女ふたりの合意が必須。


 大丈夫だよね、家長のピンチですし。



 ---



 うん、何だか独り身の頃に戻ったかのようです、この経済状況。


 家族が増えると、贅沢が当たり前になっていたのですね。



 いや、僕ひとりだった頃の清貧生活を家族に強いるわけにはいかんでしょ。


 だから、贅沢ではなくて、今の状況は満ち足りた日常って思わなきゃ。



 でもなあ、一度味わった蜜の味を忘れられるほど、枯れた人間じゃないのですよ、僕。


 つまりは、こっそりアルバイトちっくな稼ぎをして、お小遣い不足を解消せにゃならんのです。



 などなど、さまざまな言い訳に身を委ねながら、


 内緒の小遣い稼ぎを探しているのです。



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