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妖精社会  作者: 創作
三章_第二次巨人大戦編

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42_未熟者の奮励

あれからさらに三度の戦闘を経て、僕らは祠まであと一キロ弱というところまで来ていた。

「ヨスガ、大丈夫?」

「大丈夫だよ、クロエ」

僕はそう言葉を捻り出す。正直大丈夫ではなかった。先の『強制接続』の影響か、頭がグラグラと回る。特に前頭葉の痛みは筆舌に尽くし難い。

「なあ、騎士様。あとどのくらいだ」

「後ちょっとです、あっ!祠が見えましたよ」

隣の隊からそんな会話が聞こえる。

すると街の外れの北東方向の遥か上にそれは現れた。初代王によって作られたその結界は青く澄んだ輝きを放っていた。あそこまで人々を送り届ければ、この埒外の任務も終わりとなる。 

あそこに籠城。後に帰還する実力者に掃討を任せれば、事は収束へと向かうだろう。

僕らは都市からそこへと続く昇り坂に差し掛かかった。そこには他の避難民からなる長蛇の列が作られていた。坂にはところどころ憲兵による警備が見受けられる。僕らは避難民をその列へと誘導、そのまま坂の下で待機となった。

そこでは簡易的な拠点が作成されており、僕らも立ち入る。管理者から警備、誘導に僕らも追加することを告げられた。しかし、まずは休憩。温かいスープが配られる。

「はふっ、はふっ。あたたまる〜」

黒栄がそれを息で覚ましながら、口へと運ぶ。

「なんとかなってよかったな」 

優が口角を上げる。瞼は下がり、その目からは安堵の表情が読み取れた。

実際、かなり危なかった。彼の円輪(チャクラム)はもう四つともボロボロ。僕の剣も刃こぼれ、よく使う剣身の真ん中あたりにはひびと思しきものもある。自然力で硬度を強化していてこれなので、普通なら今頃折れていたかも知れない。

すると先から続く頭痛が酷くなってきた。僕は近くにある腰ほどの高さの木箱を背にして、目を閉じた。


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