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自決

作者: ムラカワアオイ
掲載日:2020/12/24

「自決」


私は、嘘吐きで、

わがままで、

間違えだらけで、

傲慢で、

自分と自分の身内だけに都合よく、

時に、母を蹴落とし、

父をも殴り、

場合によっては、少年の教えを冒涜し、

それでも、四十三年間、大袈裟に生きてきました。

そして、最愛の人をも疑い、警戒してしまいました。


更には、たったひとりの妹にも唾をかけ、それでも、赦されてきました。


ごめんなさい。私は君の哲学のために死ぬことができない臆病者でもあります。


私は、とても、よろしく人格が形成されていると姉に言われますが、

それも全て、嘘まみれ泥まみれが真実であります。


更には純粋なる愛を育む才能にも恵まれてはいません。

私は常に未完成であり、四十三年間、簡単に人を裏切り、

勝手に生きてきました。


また、手首の傷を勲章と称し、友に自慢したりも致します。


余談になりますが、連れている女性は、

いつも、いつも、それは美しい人ばかりです。


私は勤勉を怠らず、他人からは卑怯者だと罵られますが、

本当は小心者です。

私は寂しがり屋なので、自身の居場所に、

世界全てを選択している大馬鹿者でもあります。


また、時折、自らの部屋で手を合わせ、自分自身を神の子であると主張したりも致します。



我が親愛なる友 堀江由佳里院長先生へ


西ノ宮仁明会病院 隔離病棟にて。


愛を込めて。

自決。


令和二年 十二月二十四日

ムラカワアオイ。

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