ここがリビングですよ!
フッフッフッフッ、お仕事が忙しくて書く暇が余りない・・・・・・・働き方改革プリーズッ!!?(錯乱)
バァーーーーンッ!!?
「二人共、ここがリビングですよ!」
「なんでトビラを勢いよく開けるんですか?」
「こう言うのは勢いが大事なのですよセラフィスト」
いや・・・・・・絶対必要ないと思うな。そう思ったあとにリビングをキョロキョロと見回す。
あ! 色んな家電が置いてある。もしかして、この世界は前世と同じぐらいの技術が進歩しているのかな?
「なんですかこの壁に付いている物は?」
「それはクーラーですよ。暑い日のときは冷たい冷気を出して寒い日のときは暖かい風を出して頂けるんですよ。まぁ、このリモコンで操作しないといけないんですけどね」
「こちらにある大きい箱は?」
「これは冷蔵庫ですよ」
「冷蔵庫、これがですか?」
「はいそうですよ。中を開けて見てください」
セラは冷蔵庫のトビラを開くとビックリしたようす見せる。
「これは! 中に氷を入れてないのに冷やされている・・・・・・どんな魔法を使っているんですか?」
「フフフッ、魔法で冷やしているのではないのですよ」
「魔法ではないのならどうやって」
「リィンちゃんの前世の技術。そうなにを隠そう科学技術で作られた道具なのですよ! ドヤァッ!!!」
いや、お姉ちゃんちゃんがドヤることじゃないと思うけど・・・・・・まぁいっか。
「リィン様の前世の技術? スティア様は何を仰ってるのですか? リィン様アナタの妹だから、ん? ホムンクルスに魂はないはずだから・・・・・・まさか!!」
「あら、気がついたようですねセラフィスト。そう、ホムンクルスであるリィンちゃんがこうして生き生きしている理由は一つ」
「ホムンクルスの身体に魂を入れたのですね」
「その通りです。セラフィスト」
「スティア様、その行為は犯罪ですよっ!!」
「下界なら死刑になる犯罪行為ですね」
えっ!? リィンを生き返らせる行為が死刑になるの? てかなんでセラはリィンがホムンクルスって知ってるんだろう? ステータスにも書いてなかったのに。
「しかし、天界でやったので犯罪にはならないでしょうし、この子の場合は訳がありますからね」
「訳がある・・・・・・話して頂けませんか?」
「はい、この子の場合は馬鹿いも、コホン! リーザとメディーラの喧嘩に巻き込まれたせいで死んでしまいました。二人のせいで生涯を終えてしまったので、責任を取る為に前世の記憶を持ったまま転生してから別世界で生活してもらうことになりました」
「なるほど理由はわかりました。ですが、なぜホムンクルスの身体に魂を入れたのですか? アナタ様ほどの女神ならリィン様の前世の姿を作るなら造作ないはず」
うん、そうして貰いたかった・・・・・・本当にね。
「それは・・・・・・リィンちゃんがこの子の身体がいいと言ったので入れたのです」
「お姉ちゃんのウソ吐き! リィンそんなこと言ってないもん!!」
「あらあらぁ〜、ウソ吐いてごめんなさいねリィンちゃん」
お姉ちゃんはリィンの頭をナデナデしながらそう言ってくるので、落ち着きを取り戻す。
「ムゥー・・・・・・お姉ちゃん、許してあげる。でももうウソ吐かないでね」
「はーい分かりましたよー。よしよし、いい子いい子」
「・・・・・・で、実際の理由はなんですか?」
「私が作ったホムンクルス、つまり生き生きしたリィンちゃんと楽しく暮らしたいから勝手に魂を入れたのですよ! ドヤァッ!!」
「そうだったんですね。ハァー・・・・・・そんなことのために魂を利用するなんて、リィン様が可哀想ですね」
「うわぁぁぁああああああんっ! セラァァァアアアアアアアアアアアアッ!?」
リィンにとってセラは良き理解者だったよぉぉぉぉぉおおおおおおっ!!?
「セラフィストの言葉に惑わされないでリィンちゃん!! アナタを一番理解しているのは私、お姉ちゃんよ!!!」
ウソだっ! 絶対にウソだっ!! だってお姉ちゃんはリィンをこんな身体にしたんだもんっ!!!
「シャァァァアアアアアアアッ!!!?」
「怒ったネコちゃんみたいに睨んだら、お姉ちゃん悲しくなっちゃいます。だからカワイイスマイルを私に向けて・・・・・・ね? ほらスマァーイル」
「ヤダもんっ!!」
そう言いながらプイッとそっぽを向くと、お姉ちゃんは「ガァーーーーーーンッ!!?」と言う声を出した。多分それほどショックを受けてないと思う。
「それはそうとスティア様、このリビングにコンロが見当たらないのですが・・・・・・もしかして別の部屋に置いているのですか?」
「いいえありますよ。そこにあるI◯コンロがそうですよ」
えっ! ◯Hコンロが設置されてるの!? あれって値段が高いんじゃなかったっけ?
「アイエイチコンロとは一体なんなんですか?」
「それは、リィンちゃんの前世で作られた最新式のコンロです。詳細はよくわかりませんので説明書とI◯コンロ使いながら覚えてください」
お姉ちゃんは懐から説明書を取り出してセラに渡すけど、あんなの懐に入れてたんだ。抱っこされてるのに気がつかなかったよ。てかセラ日本語読めるの?
「うーん・・・・・・イマイチ納得出来ないですが、わかりました。使いながら覚えていくことにします」
「うんうん、それとですね。テーブルに置いてあるタブレットでこのお家の改築や拡張が出来る上にショッピングまで出来る優れものなんですよ! まぁ、それにはポイントを集める必要があるんですけどね。リィンちゃん、このタブレットを操作してみてください。一応指紋認証で開くようにしてあるのでセキュリティに心配はありませんよ」
お姉ちゃんにタブレットを手渡されたのでウィンドを開くが、左上に書いてある数字を見て固まってしまう。
「一、十、百、千、万・・・・・・じゅ、十万、ひゃく、百万!? せ、せん」
「チッ! あの子たちはぁっ!?」
お姉ちゃんがパチンッ!? と指を鳴らすと左上の数字がどんどん減っていく。
「あっ!?」
「ただでさえイージーモードで新しい人生始めてるのにポイントまでサービスするのは容認出来ませんよ」
「えぇー・・・・・・」
たった500ポイントしかなくなった数値とお姉ちゃんの顔を涙目になりながら交互に見つめるが、お姉ちゃんはムスッとした顔を横に振るだけだった。
「そんな顔をしてもダメですよ。それにポイントなんてすぐに集められるので悲しむことはないですよ」
「そうなの、お姉ちゃん?」
「はい」
「でも、どうやってポイントを集めればいいの?」
「リィンちゃんの場合は錬金術でアイテムを作るか、モンスターを倒せば集まりますよ」
「ふむふむ」
「錬金術の場合は作ったアイテムのレア度でポイントが変わりますよ。例えばそうですね・・・・・・ポーション一つ作れば10ポイント獲得出来ます。その上のハイポーションを一つ作れば50ポイント獲得出来ますが、今の状態のリィンちゃんではレベルと成功が低いのでハイポーションの製作に成功するのは難しいでしょう。それを踏まえて私が言いたいのはレベルとスキルランクを上げてレア度の高いアイテムを複数作っていけば、より多くのポイントが集められますよ」
「じゃあリィンは頑張って経験値を集めないといけないんだね」
「そうですよ。ちなみにリィンの主職の錬金術師の経験値の集め方は、モンスターを倒すか錬金術でアイテムを製作するかですよ。私の意見を言うとスキルの関係があるのでモンスター退治でレベルを上げるのではなく、錬金術でレベル上げした方がいいと思いますよ」
「・・・・・・うん、そうだね。お姉ちゃんの言う通りだよね」
モンスターを倒してレベルを上げても錬金術で必要なスキルが上がっていなかったら、レベルを上げた意味なんてない。
「一応、畑をお外に設置しましょうか、錬金術師には色んな種類の素材が必要ですからね。まずはお家のアプリ押してください」
「はーい!」
そう返事をした後にお家のアプリマークを押すとお家の間取り図が出てくる。
「次に設置物の欄を押してから畑を探し出してください」
「うーんと、畑、畑・・・・・・あった!」
100ptと書かれた畑のマーク押すと『本当に購入しますか?』と書かれた文字が出てきたので、『はい』と書かれたマークを押す。すると畑の拡張200ptと表示が変わり右上に書いてあった500ptと書いてあったポイントが400ptに下がった。
「購入したけどなにも変わらないよ?」
「それはお外に畑があるからですよ。畑を移動させたかったり消したい場合はタブレット操作出来ますよ。さて、その畑を見に行ってみましょう!」
「はーい!」
リィンたちは畑を見に行く為にリビングを後にするのであった。
さてさて、リィンちゃんのリビング案内が終了。そしてお外へゴー!! ・・・・・・・どうなることやら(遠い目)