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夢から覚めたら異世界だったわけで...。  作者: 大支 雅軌
序章『異世界転移編』
1/4

プロローグ前編

初めまして。大支たいし 雅軌まさきと申します。


初めての作品故、至らぬ点は多いと思いますが、楽しんでいただけたらなと思います。


意見や感想、アドバイス等のコメントいただければ主が喜びます。


では面白いかどうかわかりませんが、これから何卒よろしくお願いします。

 ・・・俺はこの世界が嫌いだ。何故?と聞かれると、自分でもよくわからない。

ただこの世界の人々が、社会貢献だの世界平和だのと謳いながら、自分の立場や権力などで、他者を都合よく自分のために利用する卑劣な人々。自分の欲求を満たすだけの人々。

なにかで失敗すれば失敗した者に責任を押し付け、いざ自分がその立場になったら逃げて自分は悪くないと主張する人々。逆に自分のやりたいことができず、家族のためだと自分に言い聞かせ、日々ストレスを溜めるだけの生活をする人々。

これで、この世界は、正しく回っているのだろうか・・・。こんなのは所詮、自己解釈に過ぎない。

しかし現実でそうなっているとテレビなどで報道されるのを見るたびに、この社会は、世界は、やはり嫌いだと感じてしまう。俺はなぜ、この世界で生きているのだろう・・・。

この世界にいる意味はあるのか・・・。

数々の疑問を抱き、やがて・・・この世界への興味も希望も無くなった。

そう、『現実は残酷で哀れな世界だ』。そう考えるようになってからは、無気力な生活を送っている。

 


  学力も平均的、運動も人並み。少々頭の回転が速いという以外では取柄がなく、常に気怠そうな顔をし、この世界に嫌気が差しただけの一般的な男子高校生だ。特別好きなことも特になく、ただ日々をなんとなく過ごしていた。

現在は親元を離れ、アパートを借りて、独り暮らしをしている。親も仕送りをしてくれている。とりあえずは何も問題なく生活はできている。

将来はやりたいことも特に決まっておらず、進学もする気もなければ仕事をしていける気もしない。

今日で17歳を迎えるが、この年になってもまだ、進路が決まっていないというのは、一般的な高校生としてはそこそこやばいのだろう。だが、社会に貢献する気はない。

このままニート生活か。それも正直嫌だな。これは進学が一番いいのだろう。

 

時期は夏の半ば。学校は夏休みに入り、他の生徒は遊びに没頭する者、部活や勉学に励む者、バイトなどで頑張る者など様々な生活を送っていることだろう。

いいねぇ、やりたいこと、やるべきことがある人たちは。と心の中で嫌味ったらしく言ってみたが、自分は他人を笑うことができない立場である。


「・・・・・・はあ。」

溜息を一つ。読んでいた小説がようやく終わりを迎えてしまったようだ。

俺の唯一の暇つぶしであった読書のための小説を読み終えてしまったのだ・・・。

暇なときは大抵小説を読んでいる。これ以外やることもない。

学校の課題もほぼ終わっており、暇となったため、ベッドの上で寝転がり小説を読んでいたのだが、どうしたものか。

読み終えた小説を、体を起こし、本棚へ戻すと、ベッドの上で考える仕草を取る。

これは癖で、なにかを考える際、前髪の先端を弄る癖がある。まあそんなことはどうでもいいか。

時間を確認する・・・。


「16時23分か・・・書店にでも行って新しい小説でも探すか。」

考えた末、やることが決まったので、さっそく準備をし、外出した。目的地は書店である。


さて、外に出たはいいものの、暑い。非常に暑い。

この炎天下の中、俺は歩いて書店まで行くのだ。正直怠い。だが、することを作るために書店に行く。

仕方がない、ここは我慢だ。20分ほど歩いて書店に着いた。店内はエアコンが効いて、涼しかった。流石は書店だ。


「・・・・・・さて。」

俺は早速小説のあるコーナーへ行き、いろいろ漁ってみた。

恋愛系やSF、青春コメディ、ファンタジーなど、さまざまなジャンルがあった。

俺はまたしても考える仕草を取った。数分の間、前髪を弄って考えた。SFもおもしろいが、ここは。


「今回はこれだな。」

と、決めたジャンルの小説を手にした。それはファンタジー系の小説だ。

レジへ行き会計を済ませると心の中で、ハッピーバースデー・・・トゥーミー・・・。と呟いた。悲しい。

書店を出て、ちょうど17時を回ったあたりか。家に帰って飯食って、少し勉強もしよう。

学生だからね、うん。そんなことを考えつつ、帰路に付いた。



そして23時頃、眠りについた。夢の中で目が覚めると、視界に入ってきたのは・・・。


周りに半透明な緑色の積み木のようなものが浮遊している、真っ白な世界だった・・・。



ここまで読んでいただきありがとうございます。

次回いつ投稿かは未定ですが、気長に待っていただけたらと思います。


ではまた後編でお会いいたしましょう。

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