第三話 初ログイン その2
何気にVRゲームをやるのって初めてなんだよね
ちょっと楽しみ...
『トリアルへようこそ 新たな渡航者よ』
「?!」
真っ白な世界にいたと思ったら後ろから話しかけられ、思わず驚く
「えっとあなたは...」
『私は神々より渡航者のサポートをするよう仰せつかっている名もなき天使です』
「ど、どうも...」
『なお、神ティムからは【ナビちゃん】と呼ばれているので、ナビちゃんで構いません』
「で、ではナビさん」
『ナビちゃん、でよろしくお願いします』
「はぁ では、ナビちゃん、サポートをお願いします」
『もちろんです それが私の役目ですので』
割とクセが強いけど、真面目そうな人(?)だ
『まずはお名前をうかがっても?』
「つくもです」
『大丈夫ですか? 神ティムからは「本名をそのまま使うのは危ないかも」と聞いていますが』
「あまり他人と関わらないと思いますし、こちらで合流する友人と合流しやすいので」
『では、せめてカタカナにしておきますね』
「ところでなんで本名だって知っていたんですか?」
『ぶいあーるへっどのあかうんと?情報と一致しているようなので』
「あぁ、なるほど」
『次にどんなサブジョブに就くのかを教えてください』
「サブジョブ? メインは?」
『メインは皆様【見習いテイマー】です そこから派生することはあれど、目的は交流ですから』
「なるほど では、サブジョブの選択肢を見せてください」
『無限です』
「...え?」
『無限です 渡航者の皆様の理想を落とし込んだ新たなジョブを作ります なので、選択肢は最低限しか用意されておりません』
「そうなんですね... どうしようかな?」
『私がツクモ様のお話を聞き、最適と思われるジョブを作ることも可能ですが、どうしますか?』
「それでお願いします」
『では、いくつか質問を』
なんか、話に聞く就活の面接のようで緊張してきた
ーーQ1 あなたの前にスライムがいます どうしますか?
「観察ですね こちらにはいない生物なので、行動の予測が立ちませんし」
『なるほど、慎重なのですね』
ーーQ2 エルフとオークが争っています どうしますか?
「エルフとオークというのは?」
『エルフは神ハレが作った森の守り人で、あ、ギャグじゃないですよ?』
「はい(ふふっ)」
『オークは神ハクが作った魔人ですね』
「争ってるなら理由を知りたいですね でも争っている当人たちに聞くのは怖いので、周りの人たちから情報を収集します」
『やはり、ツクモさんは慎重に情報を集める性格なのですね では、次は少し違った質問を』
ーーQ3 あなたの目の前にケガをした動物がいます どうしますか?
「ケガの具合によりますが、軽傷ならやっぱり様子見、重傷なら助けますね」
『助ける理由は?』
「うちは代々、神社の管理をしている家なのですが、よく動物への敬意を忘れないようにと言われています」
『そうなのですね』
「動物は人よりも自然に近いので、自然を大事にする心と動物を大事にする心も近いとされ、全てのモノを大事にしましょうと教わってきましたから」
『素敵な心構えですね』
「ありがとうございます」
ーーQ4 ツクモ様の得意な攻撃手段は何ですか?
「実家に伝わる【古嵐魂】という武術を幼少より習っています」
『どういった武術で?』
「遠距離は弓、それも大弓での狙撃を、近距離では薙刀を使い、多数を相手にすることを想定した立ち回りを、最後に武器を持っていなくても生き延びれるよう身一つでの戦闘を、といった武術ですね」
『既存のスキルから変更するとしたら、変更前は弓術、槍術、格闘術、ですかね?』
「それに近いかと思います」
『スキルは皆さん最初は5つの枠なので、後で相談しましょうね』
「はい」
ーーQ5 あなたの好きなお話を簡潔に教えてください
「好きな話ですか これっていう1つの作品ではないですが、ある特撮が好きなんですよね」
『とくさつ、ですか?』
「簡単に言うと、突如悪い敵が現れて、主人公はその敵と源が同じ力を使って世の平和のために戦い続ける、といった話ですね」
『源が同じ力、ですか』
「力自体に善悪は無くって、あくまでも使う人次第ですからね それに、いや、ここで語り切れないのでまたの機会にしましょう」
『ツクモさんの熱意と考え方が分かった気がしますね』
質問はまだ続きそうだ




