第二十話 賑やかな宿 その4
リリーと話しをしていたら、カウンター越しに夕食が渡された
「ほいよ ウサギステーキだ 熱いうちに食えよ その方がうめぇかんな」
「はい!」
「は~い!」
「「いただきます」」
ウサギのステーキと聞いて、丸焼きを想像していたが、見た目は小ぶりなステーキだった
小ぶりなためか、皿には2枚乗っている
他の皿には、パンと、肉の入ったスープに、ステーキ用のソースもある
この食事が付いて、宿代500Gって、大丈夫なのだろうか?
「ねぇ、リリー?」
「もきゅもきゅ...... ん? どしたのツクモン?」
「ウサギの相場ってどのくらいなの? 角ウサギは2500Gだったけど...」
「角ウサギの肉はいくらだった?」
「えっと、500だったかな?」
「角ウサギもただのウサギも大きさは同じだからね~ それで、ウサギからはこのステーキ5枚分の肉が出ます さて、1人前のステーキ2枚はいくらでしょう!」
「私をなめてるの? 200でしょ?」
「せいか~い! この宿は、宿泊と夕食がセットなので、500Gで大丈夫なのです!」
「まさか、計算するのめんどくさくて、私に投げてないよね?」
「ひゅ~~」
「口笛下手か! というか、え?! 小学生でもできる計算よ?! 本当に大丈夫?!」
「ところでツクモン! お味の方は?!」
「(ごまかした...?) ......ウサギ肉ってやわらかいのね それに、濃いめのソースがパンとも合って美味しいし、スープもさっぱりして美味しい」
「ふむふむ~ 高評価ですなぁ」
「ところで計算...」
「クォーコさん! ツクモンも美味しいって!」
「そりゃあ良かった! あとリリー、しばらく会計は任せないからな」
「え~?! なんで?!」
はははははっ
周りの宿のお客さんから笑われるリリー
この宿は明るくていい宿だ




