第十四話 最初の報酬 その1
ーーーーーーーーーー
ユエノ 冒険者ギルド
ーーーーーーーーーー
ばんっ
「リ~セ~プ~さ~ん~!」
「あ! ツクモさん! 無事だったんですね!」
「無事だったんですね、じゃないですよ!! 角ウサギのコト聞いてなかったんですが!」
「それは本当にごめんなさい! でも、角ウサギに会わなかったようで安心しました」
「会いましたが」(ぼそっ
「え?」
「会いましたよ! その角ウサギに!」
「えぇ?! 遭遇して無事だったんですか?!」
「えぇ! これがその証拠ですよ!」
そう言って私はストレージから角ウサギを取り出す
どんっ
「うそっ?! 逃げたんじゃなくて、倒してきたんですか!」
「危ないところでしたけど、なんとか」
「すごいです! 何の情報もなしに初見の角ウサギを倒してくるなんて!」
「おい、何の騒ぎだ」
受付の奥から男の人の声がした
「あ! ギルマス!」
「ギルマス?」
そして奥から出てきたのは、獅子のような大男だった
「ツクモさん こちら、冒険者ギルドユエノ町支部のギルドマスターである、レオンさんです」
「おう、見ない顔だな 新人か? まぁよろしく頼むぜ」
「よろしくお願いします」
「んで、何の騒ぎだったんだ?」
「え?! えっとぉ......」
その時、ギルドに併設された酒場の方からヤジが飛ぶ
「ギルマス! 新人に角ウサギのコト伝えずに山に送り出したみてぇだぜ!」
「リセプちゃんのいつものやらかしよ! ガハハハッ!」
当のリセプさんは顔を青くする
「リセプ! またやらかしか!」
「ひえぇ お許しを」
「で、新人、お前はそれを狩ってこれたと」
「はい」
「その角ウサギ、角も折れてなければ傷も矢の痕が2か所か 新人にしては腕がいいな」
「多少の心得はあるので...」
「よし、詫びとして通常買取価格に5割増ししてやる」
「! いいんですか ありがとうございます」
「その4割だが、おい、リセプ!」
「! はいっ!」
「3割分はお前の給料から引くからな」
「えぇ?! そんなご無体な...!」
「もう2割は監督不届きとして俺も払う」
「申し訳ありません......」
「リセプ、もうちょい気を引き締めてくれな」
「分かりました...」
「いいんですか? 通常価格でも...」
「いや! これは新人を危険な目に合わせたギルドの失態だ 素直に受け取ってくれ」
「了解です」
「で、角ウサギってコトは、西の山だろ? おおかた採取依頼か」
「そうですね あ!聞きたいことを思い出しました」




