第十三話 西にある山 その2
このまま突進を受けたら、角で一突にされてしまう!
とりあえず...
「回避ッ!」
それは回避というにはあまりにも泥臭い、言うなれば転がりであった
キュウッ!
角ウサギは私がついさっきまで立っていた場所を貫き駆ける
そのまま......
ズドンッ!
「......え?」
木に突き刺さった
「..........」
..........
「..........」
..........キュウ
「チャンスじゃあぁぁぁ!」
私は弓を急いでつがえ、念のため背後から矢を放った
それは至近距離であったためか、角ウサギに深々と刺さり
キュウ...
角ウサギは脱力した
「か、【鑑定】」
ーーーーー
角ウサギ
状態:死亡
鮮度:良
ーーーーー
た......
「倒せたぁぁぁ」
私は安堵の息を吐く
正直、達成感よりも安堵の方が大きい
「とりあえず、もう町に帰ろう うん、そうしよう」
これ以上、この山にいる気になれなかったので、町への道に戻る
ーーーーーーーーーー
ユエノ 西の門
ーーーーーーーーーー
「お、帰ってきたな 無事なようで何よりだ」
「どうも... ただいまです...」
「無事なようだが、すっごい疲れた顔をしてるぞ? どうした」
「実は、角ウサギっていうモンスターと遭いまして...」
「あーー、あいつか 初心者最初の壁だな」
「知ってたんですか?」
「逆に知らないと思わなかった ギルドから何もなかったのか?」
「はい... リセプさんからは何も......」
「リセプか! なるほどなぁ」
「? リセプさんが何か?」
「冒険者ギルドのリセプは結構抜けてることがあるってこの町では有名だからなぁ きっと伝え忘れたんだろうよ」
「えぇぇ......」
「ま、この町で活動するなら、いずれは知ったことだ 早めに知れてよかったって思うしかないわな!」
「そんなぁ」
そして私はギルドへ向かってとぼとぼと歩く
こうして私の最初の冒険は終わったのだった




