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02 運命と悪魔

ストーリーを考えるのって、本当に難しい。

少し短いですが、楽しんで読んでいただければ幸いです!!!

 


 帰路の途中、地面にバラバラに散らばった本を拾っていた好青年に出会った。

 あまり見慣れない顔つきと服装をしていて、思わず声をかけてしまった。散らばった本についてよく見てみると、クローマ(魔法)に関する魔導書とおそらく、悪魔に関する内容のものだった。


「大丈夫ですか?手伝いますよ」

「あ、ありがとうございます。」


  本を拾っている最中に、その好青年の顔を除くと、妖精のような透き通った透明な眼をしていたことに気がついた。


            あ、


 その時あの日の船の出会いを思い出していた。


… 回想…

「君には、故郷についたとき、ある特別な出会いがあるだろう。その出会いを大切にするんだよ。君はきっと世界を美しく鮮やかなものにできる」


 この眼はあの女性ともっていた目と同じ目だ。特別な出会いって、彼なのではないか、、、ふとそう思った。



「どうかされましたか???」

「あ、いやなんでもないです」

「本当にありがとうございました。助かりました。私は、虚飾こかざり 結人ゆいとと言います。あなたは?」

「こちらこそ。助けになれてよかったです。僕は岩城 拓晃と言います。」


 その不思議な透明な眼と虚飾(こかざり)という名前が私の心にざわめきを与えた。




 帰り道がたまたま一緒であったので、一緒に帰ることになった。

帰りの途中、色々なことを彼と話した。彼は少し遠くの山小屋でおじさんとクローマ(魔法)の研究をしているとのこと。また彼の妖精のような透明な眼は、生まれつき色を認識することができず、世界が白黒に見えていること。将来は外国にいってみたいという思いがあること、などなど、夢中に話している内に、あっという間に家の近くについていた。



 そんな時だった。



 突然、まるで天空そのものが爆ぜたかのように、耳を裂く轟音が空気を震わせた、、、、、、、、。鼓膜が破れんばかりの衝撃波が、すべてを飲み込みんでいった。

 何が起きたのか分からないまま、爆発が起きた場所へ急いで向かった。

 距離が近づく度たび、鼓動がどんどん早くなっていった。

 無我夢中に全力で走った。

 そして、、、、、その目の前の光景に僕は茫然とした。僕の家とその周辺の村がすべて炎で燃え広がっていたのだ。


「うわあああああああああああああああああああああ、、、、、。。。。」


 静寂の中に突如響いた声は、夜空を引き裂く雷鳴のようだった。しかし、その声には力もなく、ただ空虚な絶望だけが滲み出ていた。あまりにも深い悲しみが、彼の叫びをどこまでも続く無音の渦へと吸い込んでいた。

 少し遅れて、その光景をみた虚飾も、思わず言葉がでなかった。すべてを燃えつくす炎とその残虐性に、、、。

~虚飾視点~

 すべての家の支柱に人がつるされていた。おそらく家の持ち主で年齢、性別関係なくつるされていた。その光景に立ちすくんだ。なにも考えることができなかった。

 その場の人の絶望と痛み、恨み、疑問、さまざまな感情が本来白黒に見えるはずの視界を、赤色と青色で染めていった。

 そしてその広がる独特のにおいに、これは人がひきおこしたものであり、クローマ(魔法)によるものであると感じた、、、。


絶望している僕と茫然とその光景をみている虚飾を横目に当然声をかけてきた人物がいた。


「やぁ久しぶり、僕のショーをたのしんでもらえたかな???ww」

と奇妙な笑顔をした青年が話した。


懐かしい聞き覚えのある声と発言の内容に困惑した。


「お、おまえ、、、。なんで、、、、、、。」

言葉が出なかった。

そこにいたのは、昔からの親友で現在外国にいるはずの明智あけち 大河たいがであった。


「なんでってw 状況を確認すれば分かるだろう???これは俺がやったんだよ。おまえの家族、お世話になった人たちみーんな俺が殺したの。わ・か・る・♪・? ほら、覚えてない?俺の適正クローマ(魔法)は赤と橙。つまり、炎と爆発ってわけ!!!!いやーやっぱいいね悪魔殺し。きもちえええええええええ。てか、拓晃帰ってきてたんだね。いい悲鳴だったよ。これで主もさぞ喜ばれるであっろう!!!!あははははははhhh」


その奇妙な笑顔と笑い声、早口で話す姿はかつての親友ではなかった。そして彼の眼は猫のような細い黒目に、充血、黒色のはびこる線が本当の悪魔のようだった。


「いやでも、、、なんで、、、、、。あそこにはお牧さんも、、、、、。。」

言葉が出ず、しゃがみこんでいた僕の髪を鷲掴みにし、顔をのぞいてきた。


「なんでって、おまえら悪魔じゃんw人間でもないし、人権ないよ?悪魔は滅ぼさないといけないのw血縁なんてかんけーねーじゃんww。あー俺?俺は今ある国の王族になったから、つまり貴族になったんだあーーー。いいでしょーーーー。ほらみて髪の色も明るくなってきているでしょ???」

 何語もなかったように、能天気に話す大河に言葉を失った。


「悪魔め、、、、」

虚飾が思わずそういうと。


「あ?」

地雷を踏んだかのように突然雰囲気が変わった。その高圧的な態度に恐怖で動くことができなかった。


「まぁいいや。今回は目的果たせたし、、、。おまえらは昔からのよしみってことで今回は殺さないでおいてあげるよ。じゃーね。そして次会う時まで、さ・よ・う・な・ら・♪」

そういうと大河は突然姿を消した。





魂が抜けたように茫然としている僕に虚飾が

「家にいってみよう。まだなにか残っているかもしれない。」

僕の手をひっぱり家へ向かった。

そしてそのあまりの光景に息をのんだ。


いいねとコメントお待ちしています。


誤字や起承転結、文脈がおかしかったらご指摘ください。


アイデアやアドバイスをぜひお待ちしています!!!

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