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Detective File  作者: blueのイルカ
序章2
6/8

休日の朝①

朝、目覚めると部屋から抜け出して洗面所で、顔を洗い、キッチンに向かい、コップ一杯の水を飲む。

そうして、一息付けてから、朝ご飯の準備を進める。今日は平日ではないため、急いで作る必要はない。

サンドイッチは、昨日の昼にハンバーガーを食べたからやめておこう。そうなると、フレンチトーストぐらいしか思いつかない。

まあ、それでいいか。

俺は、朝早くからはあまり食べないが、くるめは意外と食うからな。七海はどうなのか、知らないが。まあ、2枚ぐらいでいいか。くるめは4枚ぐらいか。後は、サラダとホットティー。そうと決まればさっそく調理開始だ。

まずは、サラダから。使う食材は、レタスとトマトだけなので特に難しいことはなく、冷蔵庫にあらかじめ用意されているのを、ただ、皿に並べるだけなので、簡単だ。

次は、フレンチトーストだ。プラスティックのボウルに3個卵を割ってから入れて箸でかきまぜる。

それから、牛乳と砂糖を入れ、混ぜ合わせた。それに、食パンを浸す。そうして、コンロに火をつけて、丸型のフライパンを乗せた。そこに、バターを落として、フライパンの表面に広げた。十分にバターがなじんだら、ボウルに浸したパンを2枚並べて置いた。その焼きあがる前に、やかんに水を注いで、コンロに置いた。

2分ほどしてから、フライ返しでひっくり返した。

いい、具合に少し焦げていて、良い黄色をしている。

まな板にそれを載せて、4等分に切った。

それを、4回ほど繰り返して、大皿に乗せた。

その途中にお湯がわいたので、ガラスのポットに茶葉を入れて、お湯を注いだ。

ここまですると、後は食べるだけだが、二人は起きてこない。当然、おじさんも昨日は飲みに行ったのがわかっているので、起きてくるはずがない。

二人が起きてくるのを待つためにテレビでも見ておくことにする。

と、テレビに近づくと、毛布に包まりソファに、寝ているくるめの姿があった。

猫の夢でも見ているのか、にやけていて、口からはよだれを垂らして、とても幸せそうな寝顔だった。

このままでもいいが、いたずらでもしてやろうかと、考える。

そこで、置きっぱなしになっている、黒い箱を開け、クッキーを取り出して、口元に近づける。すると、条件反射のように、お菓子の匂いに釣られたのか、手を伸ばして食べる。

「むにゃむにゃ……! あ、あさ?」

「そうだ、あさだよ。それより、挨拶だ。おはよう」

「……おふぁよう……かお、洗ってくる」

猫が描かれたパジャマで、洗面所へゆったりとあくびをしながら歩いている。

俺は、リモコンでテレビを点ける。

ニュースやテレビショッピングしか、放送されていないので、つまらない。

とりあえず、ニュースにしておく。

『次のコーナーは……街の有名スポット教えます!! えー、このコーナーは、番組スタッフが独自に調査して、お店や場所を紹介します。必ずしも有名とは限りません。そこは、あらかじめご了承ください……さて、皆様、ちょっと小腹がすいたなぁ、何を食べようかなぁ。考えたこと、ありませんか? いや、ありますよね。そんな時におすすめなのが、このお店です。さて、どんな店でしょうか、小峰さん、お答え下さい』

『はい、えーと、小腹が空いたら行くような店ですよね……ラーメン、ですかね?』

『いやぁ、実におしいですねぇ……答えはVTRを見てください』

アナウンサーの合図で、画面が切り替わる。そこで、通っている学校が映る。それから、藤宮バーガーにカメラは向けられる。看板、店内の雰囲気を紹介して、オーナーへの、インタビューが始まる。

『この、お店を始めたきっかけは?』

『いやぁ、恥ずかしいですが、前の仕事が上手くいかなくて、ですね、悩んでたんです。それで、飲食店でも、やろうかなと店を探してたら、昔からの友人が、たまたま使ってない建物があると言われて、貸してもらえたんです。アメリカンな内装だったので、それに、あまり手を加えずに、リノベージョンしました』

『へえ、そうなんですね。では、このお店は、前から、飲食店だったわけですね。続いての質問ですが、ハンバーガー店を選んだ理由は?』

『それは、単純にハンバーガーが好きだからですね』

『そうですか。インタビューありがとうございました』

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