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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

悪魔同窓会

作者: 碧井 雨沙

私たちは5人は10年ぶりに集まった。


高校を卒業して以来だった。。。


リーダー的存在の悠真(ゆうま)

いつもみんなをそっと見守ってくれてる裕樹(ひろき)

お笑い担当の圭吾(けいご)

みんなのアイドルだった美咲(みさき)

そして私、安希(あき)


------


安希「ひさしぶりー!!みんな元気だった?」


悠真「みんな元気だぜ!」


安希「圭吾、なんで急に同窓会しようと思ったの??」


圭吾「俺、企画してねーし。悠真だろー?」


悠真「えっ?裕樹だろ?」


裕樹「俺はそんな企画してないよ。美咲だと思ってた。。。」


美咲「私は安希から同窓会のハガキ来たけど??」


安希「は?私そんなハガキ出してないし。私は圭吾からハガキ来たけど?」


悠真「どうゆうこと?俺は裕樹からハガキ来たから。。。」

  「つまり、俺→圭吾→安希→美咲→裕樹→俺。。。」


安希「何のドッキリだよぉー!どうせ、こんな変なことするの圭吾しかいないでしょ?」


圭吾「俺、まじで知らねーし。。。」


私たちは、変だなと思ったが、何せ10年ぶりの再会だったので、とりあえず、誰が誘ったかは気にせず楽しむことにしたのだ。


だれが予約したのかわからないが、それぞれのハガキにはお店の地図と集合時間が書いてあった。そしてそこには何故か私たちの通っていた学校の女子トイレのマークと午前0時約束と言う文字も書かれていた。。。


10年ぶりとゆうのもあり、私たちは積もる話ですぐに盛り上がった!


美咲「そう言えば、高校3年生のとき、みんなで学校に夜集まって肝試したよねー」


安希「あったねー。てか、そういえば、同窓会の案内のハガキに女子トイレのマークと午前0時約束て書いてあったんだけど!?あれどうゆう意味かな?それにしても、あの時はほんとに怖かったよね。。。」


圭吾「そう、そう、美咲が女子トイレの方からなんか聞こえるとか言ってきてさー。」


美咲「だって、あの時女子トイレから何か音が聞こえたような気がしたんだもん」


悠真「で、俺と裕樹で見に行ったら、2番目のトイレが血まみれでやばかったよなー!」


裕樹「それで、俺らビビって速攻帰ったっけ?でも、次の日見に行ったら2番目のトイレはたしか使用禁止の紙が張られてドアも封鎖されてたっけ?」


美咲「そう、そう。次の日先生に聞いても故障したから使用禁止になってるだけだとか言って私たちの話なんてまともに聞いてくれないどころか夜に学校行ったことがバレて怒られたよね。。」


安希「でも、あの時私たちが見た血まみれの光景は一体なんだったのだろうね。てか、そんなことすっかり忘れてたよ。。。」


美咲「ねぇー、10年ぶりに行ってみない?たしか、私たちの学校は、少子化で別の学校と合併するから今月、取り壊しが決まってるって聞いたような。。。」


安希「えーなんか怖いー」


圭吾「安希のやつビビってやがるー!」


悠真「もうすぐ俺たちの学校なくなるのかぁー、なんか寂しいな。。。最後かもしれないし行ってみようぜ!あのハガキのメッセージも気になるしな!」


私は何故か嫌な予感がしていたので気が進まなかったが、午後11時になってから学校に行くことになった。


美咲「まずは私たちの教室からいってみよー」


裕樹「わぁー!懐かしいー!俺、最後ここに座ってたなー」


安希「ねぇー、そろそろ帰らない?!」


圭吾「ほんと、安希はビビリだよな。。。」


悠真「てか、そろそろ0時になるし、あのトイレ見に行ってみようぜ?」


圭吾「おう!行って見よーぜ!」


見に行くと、トイレは当時のまま使用禁止の紙が貼ってあった。


圭吾「どーせ、取り壊されるんだし、このドアあけて見よーぜ!」


そう言って、圭吾と悠真が、ドアを蹴破ると。。。


なんとそこには10年前の肝試しの日、急に転校しそれっきり連絡が取れなくなっていた(ゆい)がいた。


だが、何故か唯は、高校生の時の姿のままだった。


圭吾「唯?!久しぶりじゃねーか!なんであの時、何も言わずに転校したんだよ!一緒に肝試しの約束もしてたのに!まさか、おまえだったのか?みんなにハガキよこしたの。しかも、お前、アラサーで制服とか何のドッキリだよ。」


私は何故か身体中が寒気がしていた。。。明らかに唯はあの時のままで年を取っているようには思えなかったからだ。。。


唯「みんなひさしぶり!今日、きっとここに来てくれると信じてた。あの時約束守れなくてごめん。。。本当は行きたかった。。みんなに助けてほしかった。。。」


悠真「助けるって?」


唯「私は10年前ここで担任の坂上に殺されたの。放課後、先生に成績のことで話があると指導室に呼び出されて行ったら散々説教をされて夜遅くなってしまい、帰ろうとしたら犯されそうになったので、私はトイレに逃げ込んだの。今日はみんなで肝試しするから夜集まろうて言ってたからそろそろ来ると思って大声で助けを求めようとしたら、先生がドアを蹴破って入ってきて持っていたナイフで私を刺したの。私は必死で逃げようとしたけど何度も何度も刺されたわ。でも、私の声は届かずみんなが来る前に校舎の裏に埋められたの。学校がなくなる前にどうしてもみんなにそれを伝えたかったんだ。」


唯はそう言い残すとスーッと消えていなくなった。。。


美咲「唯?嘘でしょ?なんの冗談言ってるの?どこ行ったの?」


みんな半信半疑でいると。。。


。。。背後から声がした。


「いやー、懐かしいな、お前たち。元気だったか?何でこんな時間に呼び出したんだよ。」


なんと、担任の坂上だった!


まさか先生を呼んだのも唯?!


私たちは坂上を問いただした!


「最初はなんのことだ?」と言ってとぼけていたが、悠真が「唯から全部聞いたんだ!今から警察を呼んで裏庭とこのトイレを調べてもらう」と言うと坂上は逆上し、ナイフで悠真に襲いかかった!


悠真はナイフで腕を切られた。。。そして、坂上は屋上へと逃げたので私たちは追いかけた。


もちろん警察にも連絡は入れた。


坂上は当時何があったのか話始めた。先ほど、唯から聞いた通りだった。唯の家庭は複雑で借金もあり、父親はすでに亡くなっていて母子家庭だったので、唯を殺したあと口封じのため母親も殺していたのだ。学校には借金があったので夜逃げをしたと報告をしていたそうだ。。。


なので、私たち生徒には唯は親の都合で急に転校したと知らされていたのだった。。。


う゛ーーー。。。パトカーのサイレンの音がした。


坂上は再びナイフを振り回し、逃げようとした。けど、何故か急に怯えながら「やめろ!助けてくれ!あの時は悪かった。許してくれ。」と、持っていたナイフで自分の首を切ったかと思うと屋上からだれかに引っ張られるように落ちていった。


私は一瞬、悪魔のような顔をした唯の姿が見えた気がした。


坂上はこの学校の取り壊しが決まったことを知り、唯の遺体が見つかるのではと不安に借られていたとき、私たちからの同窓会のお知らせが来たと言っていた。そこには、午前0時に、2階のトイレに来るようにと書かれていたそうだ。私たちに当時の自分の犯行がバレていると思い、皆殺しにするつもりだったのかもしれない。。。


警察によると、校舎の裏から唯と唯の母親と見られる白骨遺体が見つかったと言っていた。。。


私たちは後日再び唯の弔いのため、学校を訪れた。


唯は成仏できたのだろうか?もしかしたら、唯は死ぬ前、悪魔に魂を売ったのかもしれない。自分を不幸のどん底に突き落とした担任の坂上に復讐をするために。。。


まもなく学校は取り壊されるが、学校がなくなったあとも毎年、私たちは唯の命日にここに集まることにした。唯との約束を忘れないために。。。


そして、これからも私たち6人の友情は永遠に続いていくだろう。。。


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― 新着の感想 ―
[良い点] おおう! 怨念の復讐! 先生を許してはおけませんね! (`Δ´)
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