パネル
「寒いんですけど」
「あぁ・・・ごめんなさい」
翔はそういながらタオルを謎の幼女に手渡した。
「・・・・・・・・・いや、なんでここにいるんだよ。
さっきまで俺の部屋にいたじゃないか。」
「何を言ってる。私はお前の後ろについてここまで来たんだぞ?」
幼女は濡れた体と髪をかけるから渡されたタオルで拭きながら答えた。
「確かに考え事しながら歩いていたが気づかないことなんてあるか?
だってこの家の床は歩けば床が抜けるんじゃないかってほどの音がなるんだぞ?俺が歩いている音を抜きにしても
気づかないことなんてありえない。まさか!?こいつ自分の存在を他の人間に気づかれないようにできる超」
「私は断じて超能力者じゃないぞ?ただ単にお前が抜けてるから気づかなかったのだろう。」
「なんで俺の考えてることがわかった!怖!お前こわ!!ちょっと距離おきますわ〜」
「勝手な勘違いで引かれるのは心外だな」
「いや、だってお前俺の考えてることがわかるんだろ?きもいわ」
「これを見ても私がお前の頭の中を勝手に読んだというのか?」
そういうと幼女は右手の人差し指を空中で動かして何かやっている。
「何をやっているんだ?」
「OPEN」
幼女がそう発言すると
幼女の前に半透明の水色のパネルなものが出現した。
そのパネルには日本語ではない言語が色々と書かれており
ぱっと見何が書いてあるのかさっぱりわからない。
幼女は読めるのだろうか慣れた手つきでそのパネルを操作している。
「なんだそれ?触れても大丈夫なのか?」
「ん?あぁ大丈夫だぞ?触ってみるか?」
翔は戸惑いながら恐る恐るそのパネルに手を伸ばした。
バチッ!!
翔の手がそのパネルに触れた瞬間手の周りに稲妻みたいなものが走り
かけるの腕を吹き飛ばした。
「イッッッッッッテェェェェェェェえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!手がぁぁぁぁぁァァァァァテガァァァァぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」
翔は手を自身の体に押し付けながら床を転げ回った。
「空飛ぶ城のム●カみたいなことを言いながらのたうち回りおって。」
「フザケンナよ!!!お前が大丈夫っていうから触れて見たんじゃないか!?そしたらなんだ!
手が吹っ飛ばされたぞ!?何が大丈夫だ!?あぁ!?」
「私は大丈夫だとは言っていないぞ?」お前が勝手に勘違いして触れたんじゃないか?」
「ぐっ・・・・・」
「しかしなぜだ?普通に触れるだけならこんなことは起こらないのに?
設定を誤ったか?」
幼女がぼそぼそと独り言を話しながら再びパネルをいじり始める。
「あ・・・・・」
「なんだよ」
「スマンスマン笑私以外の人物が触れたら電撃を喰らわせるように設定してたんだった。失敬失敬笑」
幼女は頭を掻きながら翔に謝罪する。わらいながら。
「テメェ・・・・・幼女だからってなんでも許されると思っているのか!?
後悔させてやる!!」
翔はそう言って幼女に飛びかかった。