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9話 成人式。そして…

1年後。

僕は剣術の練習を重ね、剣狼流と剣蛇流の初級を取得した。

剣象流は僕にはあまり合わないようであった。

魔法に関しては水と風は上級、火と地は中級になった。

別に練習は必要ないのだが、魔力と場所の関係上、上級魔法はあまり放てないのだ。



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さて、今日は収穫祭の日であり、姉たちのような今年15歳になる新成人のための成人式である。

収穫祭は毎年秋に行われている、1年で最も大切な日である。

無数の星が瞬き、円く満ちた月が綺麗な夜。

現在、その成人式の準備中である。

僕は姉さん達につれられ、控え室で装飾品を付けるのを手伝わされている。

簡単に言えば雑用である。

半ば強制だった。

まぁ同年代に友達いないから良いけどね。

「ミナス…私達、発現しないね。固有魔法…」

「そうだね、エステル姉さん….」

姉2人は何故か固有魔法が発現しないみたいだ。

こんな事例は村の人たち全員にとっても初めてらしい。

「まあ、そんなくよくよしてても仕方ないよぉ。エステルたちも今日の主役なんだから楽しもう?」

とオリエ。

オリエはエステル姉とミナス姉の友達。

大工の娘で、器用。

おっとりした性格をしている。

オリエも新成人の1人である。

といっても新成人はオリエと姉さん達とあと1人しかいないが。

「そうだぜ?ミナス、エステル。オリエの言う通りだぞ。オレだってついこの間まで固有魔法が発現してなかったんだから。」

噂をすれば、その新成人の1人であるあどけなさが残るイケメンがが控え室に顔を出した。

村長の息子のクリスである。

クリスは村の子供の中で最もモテる。

といっても成人をしていない子供は男子が僕を含め11人、女子が12人しかいないが。

クリスは剣術に長けている。

剣象流のみではあるが、上級寸前の中級の腕を持つ。

村長が相当な使い手らしく、幼い頃から指導を受けてきたみたいだ。

「オリエもクリスも簡単に言うけどさ、私達結構悩んでるんだからね?」

「そうだよ、オリエは便利な固有魔法でクリスは威力に長けた固有魔法でしょ?私は回復系がいいなぁ…」

オリエの固有魔法は修復魔法らしい。数分前に壊れたものは直せるみたいだ。

クリスは某海賊マンガの三刀流の剣士のように剣閃を飛ばせるとのことだ。

遠距離もできる剣士とか相手にしたくない。

「はーい、4人とも!準備が整いましたよ。ささ、こっちへ。」

成人式の係の人が控え室に来て言う。

「今行きますよ。」

そう言って4人は係の人について行く。

さて、僕は母さんのところに戻るかな。




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「さぁ!今年の主役の4人が登場しますよ!拍手でお迎えください!」

村の広場に設置された成人式用の特設舞台で司会が叫ぶ。

広場に用意された多くのテーブルの各所から拍手が響き渡る。

新成人の4人が恥ずかしそうに舞台袖から出てくる。

「めんどくさい御託を並べていると例年、おっさん達から料理が冷める、酒が飲めねぇとブーイングが起こるので今年は飛ばさせていただきます!」

うわお、適当だなぁ。

まぁ式典でも楽しければいいのか。

「さぁ、クリス、オリエ、エステル、ミナスの4人に成人してからの抱負を聞きましょう!」

まずはクリスだ。

「オレは親父を超える剣士になる!剣象流の剣聖になってやる!」

至る所から歓声が上がる。

あ、村長が父さんに頭をぐりぐりされてる!

やめてあげて!

髪の毛のライフはもう0よ!!

と、まぁそれはさておき、次はオリエだ。

「私はこの村の人たちと生きていきたい!家業を継いで幸せな家庭を築きたい!」

拍手が沸き起こる。

オリエのお母さんとお父さんが泣いている。

余程嬉しかったんだろう。

次はエステル姉である。

「私は…!」

その時、突然の大きな爆発音が広場を包んだ。

今回少ないかもしれません。

急展開かも。

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