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3話 転生後は赤ん坊

長い間続いていた眠っているような感覚が終わり、目の前に光が広がる。

あぁ、転生したらしい。

数人の男女の声が聞こえる。

「××××××××」

言葉はわからないのか…

女神様の言う転生特典に言語の理解は入っていないようだ。

そこは転生特典にしてくれていいところですよ女神様…

「××××××××××××××!!」

あ、なんかみんな慌てだしたな。てかみんな大きくない?

と思っているのもつかの間、女の人にヒョイっと抱き上げられた。

赤ん坊になっている事をそこで理解した。

なんでみんな慌ててるんだろうか…。

まさか僕って今産まれた感じなんだろうか。

ということは、僕は泣かない赤ん坊ということになる。

あれ?ダメじゃねそれ。

でも泣けって言われても泣けないし…。

この世界の人間に恨みはない。

心配をさせても得もないしな。

泣き真似で良いからしてみよう。

上手くできるかわからないけど…

「オギャア、オギャア…」

泣き真似を始めると大人達は皆ほっとしたようだ。

泣き真似が泣き真似じゃないレベルの泣き声なんだが。

赤ん坊特権か?まさか、これが転生特典とか言わないよね…?

なんか、眠くなってきたな。

少し、寝ようかな…。

目を閉じるとすぐに睡魔に飲まれた。



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ハイハイができるようになるまでは特にこれと言ったことはなかったため割愛する。

母乳を飲んだり寝たりと超平均的な赤ん坊の生活を送っていた事だけは伝えておこう。

だが、迷惑をかけたくなかったので基本は泣いてはいない。我慢しても仕方ない排便に関しては、遠慮なくオムツにさせてもらっている。

ちなみに布だ。

お母様、洗濯ありがとうございます。



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僕はこの世界に生まれて8ヶ月くらいでハイハイができるようになった。

こうなれば家を探検するのが吉である。

探検してみて分かったことがある。

まず、家族構成。

父と母、姉が2人である。

次に家。

家は見た感じ木造の平屋でそこまで広くない。

言うなれば村人の家って感じだ。

そして、一家全員魔法を使えるらしい。

ある時は母が皿洗いの時に手から水を出していたり、父が釜に道具を使わず一瞬で火をつけたり、姉の1人が飲み水に手から出した氷をいれていたり、もう1人の姉が風呂のような場所で水浴びをした後の髪の毛を手から出した風で乾かしていたりしていたのだ。

これは僕も魔法が使えそうである。

楽しみだ。

気になる点としては魔法が使われるところを見ると不思議なことが起こるところだ。

『×××××××××××××』

何を言っているのかはよく分からないが、この世界の言語が頭の中に流れ込んでくる。

何なんだろうか、これは。




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それから1年くらい経った頃には言葉を基本的に理解できるようになった。

文法が日本語と似ていたため分かり安いのがありがたい。

理解できるようになってから分かったことが2つ。

1つは家族の名前と自分の名前である。

僕の名前はアーヴァインというらしい。

父はルシアン

母はアニタ

上の姉はエステル

下の姉はミナス

というみたいだ。

基本的に僕はヴァンと呼ばれている。

2つ目はあの魔法を使った時に頭の中に流れ込んでくる言葉はその魔法の説明であることがわかった。

例えば、

『火魔法・アナフレキシーの使用を確認¦使用者・ルシアン』

というような感じだ。転生特典なのだろうか。今の段階でペラペラ喋ると怪しまれるので、誰でも聞こえるものなのかどうか家族に聞くことが出来ない。後で聞くことにしよう。


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とまぁ赤ん坊と呼ばれる時代は新発見ばかりで楽しく過ごすことが出来た。

1話、2話と比べて会話が少ないです。

個人的な意見ですが、セリフがあって初めてキャラに命が吹き込まれると思うので次回以降増やします。

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