表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/30

ステータスgetだぜ!

父さんとの訓練を始めて早2年。


オレは7歳になっていた。当然のことながらほぼ毎日訓練があり、オレが意識を失った回数も100を超えたあたりから分からなくなった。


しかし!今日はそんなことが吹き飛ぶようなイベントが待っている!ついにステータスが貰えるのだ。


オレは2ヶ月ほど前に7際になっていたのだが、上の立場であるアリシアより先に貰うのは少々問題なのでアリシアか7歳になるのを待っていた。アリシアは一昨日7歳の誕生日を迎え、都合のついた今日、オレと一緒にステータスを貰いに行く。

ステータスは教会に行けば貰える。なんでもステータスは神様からの祝福であるため、聖職者が神様に願い出ることで『降りて』くるらしい。この『降りて』はステータスを貰う時の感覚を表しているらしいのだが、まぁ実際に体感する他ない。



オレとアリシアとそれぞれの両親である、ギルザール、ルナマリア、ハルト、リースと数人の護衛を連れて馬車で教会に向かっている。正直父さんがいれば護衛なんていらない気がするが用心するにこしたことはない。オレが憧れのステータスを無事に貰えるように頑張ってくれたまえ。


オレとアリシアはギルザールの称号【真実を見極めしもの】のおかげである程度優秀なことは分かっているのだが、それでも楽しみはいっぱいだ。願わくば魔法の適正があって欲しい。やっぱり「ファイヤーボール」出したいよね。火種を出すだけならできる人は簡単に見つかるが実戦レベルの攻撃に仕える魔法を使える人はほんとに一握り。人口の1%いるかどうかだ

ちなみに魔法適正は【スキル】の欄を見ると分かる。魔法適正が

なくても魔法が全く使えないことはない。火種を出したり、明かりを灯したりする魔法は魔力が存在する人がちょっと練習すれば使える。

それと例え魔法適性がなくても魔力の使い道はある。これには厳しい訓練が必要になるのだが体内の魔力を操作することで肉体を強化できるのだ。これは念〇力の強化系に似ているものだと勝手に解釈しておいた。もちろん父さんは使える。



馬車に揺られながらそんなことを考えていると、教会が見えてきた。オラワクワクしてきたぞー


中に入るとこの教会の神父がニコニコして待っていた。



「ギルザール・ヴェルディベース様お待ちしておりました。どうぞこちらへ。」



領主であるギルザールが直々に来たのもあって神父にも気合いが入っているのが表情からでも分かった。



「今日はこの子達のことよろしく頼む。早速お願いする。」



ギルザールはオレとアリシアの肩に手を置いて答える。



「では礼拝堂へ向いましょう。」



神父はオレ達を連れて教会の奥へと進む。オレは少々気になることを神父に質問した。



「神父様。ピトエムっていう神様知ってますか?」



「はい。ピトエム様は秩序を司る神様で、三大神の一角です。」



ほう、あの神はそれなりに偉かったのか、、ますますムカつくな。



「ほかの2人の神様はなんて言うんですか?」



「この世界を創ったとされるゴッド様にステータスを始めとした祝福をくださるネフテス様ですね。」



ゴッドが最高神ってのは全世界共通なのか。



「ありがとうございます神父様。」



その後はアリシアと楽しみだねーとやり取りしていたら礼拝堂に着いた。

扉を開けると直ぐに目に入るものがある。礼拝堂の中心にはまるでそれ自体が光を発しているかのような見事な『水晶』があった。



「これは神器です。ネフテス様とやり取りを可能にしてくれる神器です。ステータスはこの水晶に血を垂らし、手を当てることで『降りて』きます。」



オレはその水晶に目を奪われ固まっていた。隣のアリシアもまた同様に固まっていた。その水晶にはまさに神器から呼ばれるオーラが出ていた。


オレとアリシアが固まっていると、ギルザールが



「どっちから行く?」



普通に考えれば立場的にアリシアなのだが、



「シンから行っていいよ。私を今日まで待っててくれたんでしょ?」


アリシアは笑って先を譲ってくれた。



「それじゃ遠慮なく先に行かせてもらうよ。」



オレは水晶の前に立ち、側にある綺麗に装飾されたナイフを手に取る。そして指先に小さな切り傷を付けた。


傷口から垂れてくる血を水晶に落とす。すると水晶は血によって赤くなることはなく、内側から光を発する。


オレは水晶に手を触れる。


ゾワゾワする感覚が頭から背筋を伝って全身に巡る。


(確かに『降りて』くるなコレは)


今までにない感覚に身を任せていると後ろから神父の声が聞こえる。



「ステータスは無事に来たようですね。では『ステータス』と手を胸に当てて言ってみてください。」



神父から言われた通りにしよう。


さて、あの神様はオレにどんなものをくれたのかな?



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


シン


age 7


体力 50/50


魔力 30/30


筋力 E


敏捷 B+


防御 C+


魔耐 F


【スキル】

風魔法適性Lv.1

血盟契約Lv.1


【称号】

暴君の子・聖女の従者・レイピアの申し子・エンシェントエルフの末裔


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


、、、、、ツッコミたいところが満載だな。今のところ俺にしか見えない位置にステータスが表示されているがこれが神父に見られると少し不味いな。世間に知られては厄介なことが一つある。


アリシアが『聖女』だったとはな。


この世界で聖女はかなり貴重な存在で勇者の次に高位なものとされている。そのこどか知られれば必ず騒ぎになってしまう。それに、


オレのステータスも異常だ。特に敏捷値が。子供は普通EかFが並ぶと聞いていたがまさかのB+だ。そして風魔法適性によく分からん血盟契約というスキル。子供にしてみれば十分にバケモノクラスだな。



というか父さんは『暴君』だったんだ、、納得。







ここまで読んでくれてありがとうございます。


やっとステータス出せました。


次話は出来次第朝か夜の9時に投稿します。


よければ評価等お願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ