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プロローグ

初投稿となります!

《痛い、、、、とにかく痛い。まるで全身が焼かれているぐらい痛い。これがほんとの死ぬほど痛い痛みか。ってなんでオレは最後の最後までつまらないことしか考えられないんだよ。あ、もう、、》


某年の冬

オレ、神谷 飛鳥は壊れかけのラジオのように徐々に意識が無くなり、その人生を16歳で終えた。



そう、この世界では


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



目を開くとそこには真っ白な天井が見えた。



「ここは、病院、、、?助かったのか、、、、?」



しかし、オレはなにか違和感を感じる。体だ。


オレは昨日(意識をどのくらい失っていたか分からないので違うかも知れないが)不運にも交通事故にあった。


3歳年下の従姉妹と一緒に街に買い物に出ていた。買い物を終えて帰ろうかという時だった。居眠り運転でもしていたのだろう。急にトラックがオレ達のいた歩道に突っ込んで来たのだ。俺はとっさに避けようとしたが従姉妹がいることを思い出した。



「危ない!逃げろ!」



慌てて叫んだが従姉妹はビビって腰を抜かしていた。俺はとっさに従姉妹の手を引き、入れ替わるようにして従姉妹を無理やり動かした。


その結果トラックに突き飛ばされ、そのままトラックと近くの壁によって挟まれた。


そう、トラックにである。


しかし、今のオレの体には傷、あざどころが痛みすらない。普通なら潰れたトマト状態になっているはずである。オレの知っている限り今の地球の医療技術はそれほど進んでいないはずだ。


不思議に思ったオレはまず1つの仮定を弾き出した。



あっ、これあれだわ、俗に言う『明晰夢』ってやつだろ。



何故生きているのかは分からないが、そこのところは神様に感謝しておく。もしかしたら俺はもう死んでいて死後の世界とやらが本当にあってここがその場所なのかも知れないが、オレとしてはあのまま死んでしまうのもいやだったので死後の世界でもまだ救われた。神様ってほんといたんだね。ありがとう神様!



「どうもどうもー神様でーす。私としては感謝してもらえてよかったよー。」



突然後ろから女性の声が聞こえた。



「えっ!?!?!?誰だ!」



「誰だとは失礼な。さっきの言葉聞いてなかったのー?神様だよ神様。さっき君が感謝してた。」



振り返るとそこには女の人がいた。それもかなり美人の。そして、巫女のような服を身につけていた。



「まぁ、いいわ。とりあえず少し自己紹介させて貰うね。私はピトエム。さっきも言ったけど神様よ。」



ガチで神様だった。まだ半信半疑だが彼女の醸し出す雰囲気は明らかに人間とは違うなにかがあった。



「神様、、。まだ信じられないけど仮に神様だったとして質問がある。ここはどこ?何故オレは生きている?これは明晰夢?それとも死後の世界?」



「いきなり何個も質問しないでよ。まぁ真実を言うとアナタ、もう死んでるわ。けど安心してアナタにはチャンスがある。」



「チャンス?もしかして生き返れるとか?」



「それは無理よ。アナタは死んだの。死んだ人を生き返すのはアナタがいた世界の因果律を乱すことになる。だから無理。」



世界の因果律?ナニソレオイシイノ?聞きなれない言葉にオレは首を傾げる。しかし、、、オレは死んだのか。まぁそうだろうなトラックに潰されて生きてるほうがおかしい。残念だがあのピトエムという神様がいっていた生き返る以外のチャンスに期待しよう。だが、死んだ人間にチャンスといえば生き返る以外に何があるのだろう?


はっ!?ククク、そうか分かったぞ生きていた時は不本意ながら周囲からオタクオタクと言われていたオレはアニメの定番を。そう、異世界転生だ。だからオレは自慢げに神様に言ってやった。



「神様。するとあれか、異世界に生まれ変わらせてくれるのか?」



「そう察しがいいわね。神谷 飛鳥くん」



「えっ。なんで俺の名前知ってんの?」



「神様ですから。」



おもっいきりドヤ顔しながら言われた。そのことに少し苛立ちながらオレは質問を重ねた。



「オレが異世界に生まれ変わっても記憶って残るのか?」



「それはアナタが選べるわ。どっちにする?」



正直残したくない辛い思い出の方が多い人生だった気がする。忘れたいことの方が多い。


少し悩みオレは決断した。



「残して欲しい」



迷った末決断した。異世界で地球での知識が役に立つかもしれないという考えで決めた。



「OK、ではアナタの異世界生活に幸あらんこと。」



すると、オレの足下が輝きだした。ついに転移するのだ。



「あ、ちなみにアナタは異世界では厄介事に巻き込まれる運命にあるから頑張ってね。」



「はぁぉあ?!今さらそんなことあっさり言われても困るぞ!」



「大丈夫ですよ。アナタは勇者的な才能を持つはずですから。」



『的な』とか『はず』とかの曖昧な言葉がすごく気になった。



「おい!ちょっと待て。タンマタンマ!」



「もう遅いよー。いってらっしゃーい。」



そうやって神様は視界からぼやけるに消えた。


オレも視界がだんだん白くなり、意識が遠のいていった。


ついに始まるのだ。いきなり不安だらけの異世界生活が。




そして、オレは1つ決断した。



「あの神様もし今度あったら1発殴ってやるぅぅう!!」









ここまで読んでくれてありがとうございます!

次話は明日の9時投稿します。


良ければ評価等よろしくお願いします!


感想、誤字脱字、矛盾点、なんでもコメント待ってます。

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