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終末の魔王  作者: 南溟道人
6/17

Thinking

地球世界における差別を助長する意図は筆者にはありません。


…thinking…thinking…thinking…

情報が少なすぎる。

余がみずから猿族を偵察する。というわけにはいかない。

実務が少ないとはいえ伯が神祇官府を空けて軽々しい偵察などできない。

それに。

猿族が魔王を召喚して「勇者」とやらに封じて一党気族の殺戮や遺跡の盗掘をさせているなら。

彼等の国土は穢れている。

征伐のことは軍官に委ねて祭儀を司る余は王城にあって血を避けるべきだ。

余は「穢れ」という概念には抵抗がある。

手を汚さないものが尊貴で屠殺人や清掃夫が卑賎という思想は余の前世にもあったが否定的価値でしかない。

だが。今生では違うのだ。歴史も、経済も。

前世で四民平等の憲法を仰いでいた余が。今生では差別秩序の中枢に在るのも

大いなる破壊の意図なのか。

だが。

手を汚さず高みに在って策を論ずるべき余が。

何も策を立てることができていない。


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