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第二話:決心
…私、夢野有栖は童話の救世主とやらになるらしいです。
「えっと、あの…シロ…」
「ウサ?」
「童話の救世主って、ど、どうゆうこと?」
「……………信じてないウサ!?」
そりゃあいきなり"ここは本の中"とか、"童話の救世主になれ"とか、信じられませんよ…。
「むぅ…まあ、いいウサ。説明しなかった私が悪いウサ…。」
あ…しょんぼりしてる…ウサギの耳もしょぼんとしてる……。
「最近、本を破って捨てたり、燃やしたり、ラストの部分を書き換えたりする人が増えてるウサ…そのせいで童話の"内容"が変わってしまう事があるウサ。」
「そんな…。」
童話ってすごく面白くてワクワクするのに……。
「そ・こ・で!」
ピシッとウサギの耳を立たせてシロは私を見た。
「そんな可哀相な童話を助ける救世主に有栖、貴方が選ばれたウサ!」
……なんで?
「なんでって思ったウサね?
何故かというと…有栖はすごく純粋で、童話を心から愛してるウサ…。その純粋さが童話を救うと私は考えたウサ!」
「私が……童話を救う…!」
なんだろう、この感じ…本を読んでる時と同じ感じがする……!!
そうだ、私、今すごくワクワクしてる…!!!
「やってくれるウサ?」
シロのその問に、私は応えた。
「やる……シロ…私、やるよ……!!」
私は強く頷いて言った。




