1.1 生きる
初めての異世界サバイバル系連載小説です!応援よろしくお願いします!
目覚めたときには、信じがたい光景が広がっていた。
一面の大地。
ということは、僕は今
"落ちている"!!
急いで付近の「掴まれる場所」を探した。
非現実的に空島が点々と浮遊していた。
「ここはどこだろう?」と疑ってしまいそうだった。
しかし今、そんな余裕はない。
自分から下に50m、横に30mほど離れたところにちょうどいい空島があった。
落ちながらも少しずつ近づいていった。
少しずつと手を仰いだ。
あと少し、あと少しだけ....!!
そんなことを考えていると、その空島が傾いてきた。
すると、大地に吸い込まれるように落ちていった...!
これではどこにも掴まれない!ただ落ちるだけ!!
地上まで100mほどに至ったときだろうか。
大きな何かに掴まれたと思うと、
何処かに運ばれていった。そこで、僕は気絶してしまった。
体が痛い。先の尖ったなにかがつつくような感じだった。
目を開けてみると、1羽の鳥がいた。必死で僕の体をつついている。
僕が起きたことに気づくと、"キィィィィィィィ!!"と声を発した。
声を聞いたためか、同じ鳥が6羽ほど顔を出した。
こっちを見つめている。
トン!トトトトトトトトトトトト!!
一斉につついてきた!
僕を餌としてみているのだろう。
ここで死ぬわけにもいかない!
そう頭で思っていると、さらなる気配がした。
「後ろか!」
そう言うと、僕は振り返った。
そこには、2.5mほどの大鷲のような鳥が、こっちを睨みつけていた!
圧倒的威圧感で僕は押しつぶされそうだった。
そして、死を覚悟までしてしまった。
「どうすればこの危機を逃れられるか」
これが重要だった。
5分ほど睨み合い続けただろうか。
大鷲は僕を蹴り飛ばした。
僕がいたところは、大鷲の巣だったのだ!
運よく逃れた僕は、この見たことない大地を踏みしめた。
この大地の生物は、僕の住んでいた世界とは全く違う姿をしている。
先程の大鷲は体が大きく、羽が黒と白のサンダー模様のことから、
「オオライセンワシ」と名付けた。
しばらくすると、オオライセンワシの親鳥はけたたましく鳴いた。
"クワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!"
太陽が僕の真上に昇った。
正午だ。
今の状況は理解していた。
住居を手に入れることが
目標だった。
ここは未知の植物が多く生えている。
森を歩いていると、葉から伸びた枝の先にぶどうを逆さにしたような実がなる植物があったり、
風車のように回り続けるラフレシアのような巨大な花が花粉を撒き散らしていたり。
僕は食料となりそうな植物を採取していった。
さっきのぶどうのような植物には「ムラサキサカミ」、
回り続ける花には「スピンフラワー」などと名付けていった。
それと、石も採取した。
僕が上空から落ちていたときに所持していたものは
腕時計、ナイフ、愛用の日記帳とペン、飲みきったペットボトルのみだった。
これらを使ってなんとか焚き火を作りたかったのである。
採集は終わり、ちょうど森を出た。森を出た先は海だった。
森だけでもだいたい歩数は1543575歩。
つまり、森だけでも5kmあるのだ。
僕は真後ろにある森を「東京の森」、目の前の広大な海を「太平海」と、
故郷を思い出せるようにした。
そして太平海に拠点を立てることにした。
石ころを積み上げて、枝で固定することで簡易かまどは容易に出来上がった。
しかし、重要な火起こしができそうになかった。
材料がないのである。
僕は海を眺めた。
海岸に打ち上げられた干からびた海藻と、
太陽が今にも海で輝いていた。
考え続けていると、良いアイデアが浮かんだ。
腕時計のガラスを外し、海水を中に注いだ。
そして海藻に向かってガラスを当てた。
海藻に白いスポットライトが当てられた。
そう、虫眼鏡で発火させるのと同じ現象だ。
海藻は燃えた。勢いよくぱちぱちという音を立てた。
すぐに木を2、3本放り投げると、立派な焚き火になった。
午後3時頃のことだった。
想定より早く日が沈んだ。
夕食はベジタリアン。
ムラサキサカミや焚き火で炙ったスピンフラワーの分厚い花弁を食べた。
砂浜の上で満天の星空を見ながら、
美しくチラチラと顔を見せる星たちに囲まれて眠った。




