歴史を"共に"ぶち壊せ。
早目「そうめんを超えるなんて無理に決まってるよ!!お前はこのそうめんの歴史を舐めている。いつかラーメンが負けた時にまた会おう」
(立ち去る)
麺田「はっ!あいつこそラーメンを舐めているね。ラーメンは、工夫する点が多く、改善点がありすぎる。つまり、伸びしろが大量にあるってことだよ。絶対に超えてみせる。」
だが、さすがに、この世界を完全にぶち壊すことはできねぇ。
くっそ、強行突破しかねぇかなぁ…
???「なにしてるんですか?ここで」
麺田「誰だ?お前は」
炎斗「炎斗です…僕は…そうめんが嫌いです。」
麺田「なんでお前はそれを最初に言うんだ?」
炎斗「!…これで、僕は判断します。今までそうめんを嫌いといって僕に友好的に話してくれた人は、居ない。」
麺田「そうか、俺も嫌いだ。」
炎斗「えっ…?」
麺田「お前、"ラーメン"を知っているか?」
炎斗「!…はい。もちろん。僕とあなたのやることは、予想ですが同じでしょう。"この世界にラーメンを広める"そうですよね?」
麺田「あぁ。そうだ。」
こいつ、小学生っぽいのに妙に大人っぽい…
麺田「お前、人生を何回か経験しているだろ。」
炎斗「あなたはすごいですね…実は、僕は、60年前、この世界に来ました。」
麺田「だったらお前はもう老人だろ?」
炎斗「60年前、この世界に来て、後ろポケットを見たら、ラーメンを広めろという紙があったんですよ。その頃もそうめんが信仰されていて、僕一人の力じゃ、ラーメンを広めるのは到底できませんでした。そして、寿命を迎えました。」
麺田「この狂った世界ならそういうことも起きるんだな。怖え…」
炎斗「そうです。またこの世界に生まれたんです。記憶も持ってね…」
麺田「つまり、おまえは…」
炎斗「そうです。俗に言う"人生二週目"ですよ…」
麺田「そうなのか…というか、この世界線にきたということは、おまえはラーメンと何か関係があったのか?」
炎斗「はい。ラーメン屋を経営していました。"すくいど"というね…」
麺田「おまえと出会ったのは運命みたいだ。手を組もう。」
炎斗「もちろんですよ。」
素麺好きの方。ほんとうにもうしわけありません。