表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/8

遺品と謎②

「ヒントは祖母が欲しいものを見つける?」

そんなヒントがメモ帳──ノートには書かれていて僕は首をひねる。


「それでおばあちゃんに聞いてみたのだけれども、おばあちゃん──ずっと忘れないオルゴールがあるみたいで……」

それは壊れたオルゴールらしくて、ある日気付いた時には失ってしまってずっと探していたみたいだった。


「あぁ、それなら聞いたことがある」

そう、聞いたことがあった。

ジミーの祖父がプロポーズの際に渡したというオルゴールの話だ。

まだジミーと僕が幼かった頃に見せて貰った事があったが、その時には壊れてしまっていて鳴ることは無くて、ジミーのおばあちゃんは凄く悲しそうな表情をしていたのが子供心に印象的だった。


「でも、それだけだと分からなくない? もっと、ヒントは無いのかな?」

僕の素直な意見だった。

そのオルゴールがヒントだとしても、探す手が見つからない。

推理するにしても材料が足りないのは良くないものだ。

いつだって推理小説もいくつかのヒントが散りばめられてるものだ。


「うん、だから……つづるに手伝って貰いたくて呼んだんだ」

そう、ジミーが少しだけ照れくさそうに言ってきた。


そっか──。

ちょっとだけ、頼られたのも嬉しくて。

そして、久しぶりに子供心のようにまた2人で探偵ごっこが出来る気持ちが沸き上がって僕とジミーはヒントを探すためにジミーの家をくまなくヒントを探し始めるのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ