プロローグ
今回の話の語り部の僕の名前は
語部つづる
幼馴染みからはつづると言われている。
今回の話はその幼馴染みの隣に住む小佐奈ジミーとの話である。
僕たちは幼少の頃から同い年としてこの桜木町に産まれて育ってきた。
僕たちは専らジミーの祖父の趣味の推理小説の影響からか探偵ごっこが好きで事あるごとに何かしら事件性に絡ませて子供心に楽しんでいたものだった。
ジミーとの出会いは産まれてからずっと一緒だが、家繋がりの付き合いだとジミーの祖父が海外から桜の木の美しさに心を奪われて、この桜木町に越して来たことから始まる。
そこで桜のように美しい祖母と出会って、今に至るらしい。
ジミーの祖父はやはり推理小説が好きだからか、この手の事は得意なのか良く推理トリックの話を僕とジミーに朗らかに語って聞かせてくれたものだった。
それが今の僕たちを形成していって、現在もジミーの祖父が元気な時には話を聞かせて貰うのが僕たちの一番の宝物の時間だった。
けれども、ある日──。
「私はそう長くは無いかも知れない」
そう、ジミーの祖父は言っていて心配していたが倒れてしまった。
そこからの祖父との別れは早かった。
ジミーの悲しみは大きく、僕も悲しかった。
祖母も悲しみに暮れていた。
ジミーの両親はジミーの祖父の産まれた土地にて今は海外で働いている。
僕は心配する日々だったがそんなある日、ジミーから久しぶりに連絡が入るのだった。