09 やらかし
やらかしちゃった。
本当に私は勢いだけの能天気娘だよ。
さっき自分が抱えている問題をみんなに披露したばかりなのに、
舌の根も乾かぬうちに、マクラちゃんの力になりたいだなんてどの口が言うか。
まずは自分の問題を解決しなさいっ。
いえ、みんなにそう言われたわけではないのです。
勢い余って口出ししちゃった後で、自分で気付いたのです。
お父さんの居場所とか、調べれば誰でもわかっちゃうんだよって、
モノカさんが冷静に諭してくれました。
最速最優先で向かいなさいって。
なんで同い年なのにこんなにしっかりものなのかな、モノカさん。
いいな、チームモノカ。
なんて、指をくわえて羨ましがってるだけじゃ、カッコ悪いよね。
今、自分でできる精一杯のこと、やらなきゃ。
というわけで、マジックバッグに入っている高速魔導馬車、今こそ使うよアリシエラさん。
うんうん、さすがアリシエラさん、高速魔導馬車は絶好調。
思わずマクラちゃんもご機嫌ですよ。
よし、村が、見えた!
って、何あれ、ひどい。
広場にあんなにたくさんの人が倒れてて、幸せそうに、ってあれ?
あれってもしかして、アリシエラさん開発のトリップ魔法の魔導具の犠牲者じゃ。
やっぱりだ。
ゆっくりとこっちに向かってくるのは、
アリシエラさんの武装魔車!
「ヤッホー、久しぶりっアリシエラさん」