04 彼女たち
黒髪の槍使いさんはパーティーリーダーのモノカさん。
すごく落ち着いていて風格があるので、同い年と聞いてびっくり。
言葉遣いも独特で堅い感じだけど、ときどきちょっとくずれるところがとても可愛らしい。
金髪の騎士さんはノルシェさん。
凛々しさでは隠しきれないキュートさが魅力の彼女も、実は同い年でした。
何をするにも一生懸命って感じが、すっごくいじらしい。
騎士に誇りを持ってる彼女だから、守ってあげたくなるって言うと怒られちゃいそう。
栗色の髪の美しいご婦人はセシエラさん。
つい最近万病に効く薬を飲んで若返ったと聞いてびっくり。
何となく雰囲気がお母さんに似ていて、抱きつきたくなっちゃった。
黒髪のちっちゃな女の子はマクラちゃん。
訳あってモノカさんの娘になり、一緒に旅をしているそう。
その訳、早く知りたい。
セシエラさんがお茶を煎れてくれたので一旦休憩。
美味しいっ。
小さい頃からメイドの心得に触れてきたので、
作法に流派のようなものがあるのが何となく分かるようになっていた。
セシエラさんの流派は、たぶん私の仲間のセシエリアさんのと近い。
お名前も似ているし、もしかしてお知り合いかも。
後で聞いてみようかな。
私の自己紹介、詳しいことは後回しにして、訳あってお父さんのいる村へ向かっているとだけ話した。
旅の途中でたまたま見かけて参戦したと説明したけど、暴れん坊の危ない娘とか思われなかったかな。
感謝しているって言ってくれたから大丈夫だよね。




