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02 接敵


 これからどこに向かおうか、頭に浮かんでくるのはやっぱりお父さんと仲間たちが待っているあの場所。


 小さい頃からずっと暮らしていたあの大きなお屋敷は無くなっちゃったけど、


 お父さんたちが大事に守っているあの村を目指して、ひとり旅を始めた。



 途中で大きな街とかに寄っちゃうとまた変な人たちが寄ってきそうだったので、


 出来るだけ補給を減らして野営の旅を進めた。



 本当は途中であちこちに寄って困っている人がいないか見回りしながら進みたかったけど、


 あの日以来気持ちが舞い上がっちゃっている私を早く落ち着けたくて、


 変なのに見つからないよう気を付けながら、とにかくお父さんの村を目指した。



 もうすぐ村だなってわくわくしながら山道を駆けていたら、突然変な気配が大量に現れた。


 これって軍隊が使うような大規模転送魔法だよね。


 広範囲探索魔導具で調べたら、どうやら連中はドーナツ状に転送されてきたみたい。


 っていうことは、連中の目的は輪の中心!


 自分に隠蔽魔法を掛けてから、急いでそこに向かった。



 輪の中心にあったのは、かなり強力な隠蔽付与されたテント。


 それを守るように構えているのはたったふたり、黒髪と金髪の女の子たち。


 ここに来るまでに、明らかに怪しい挙動と格好の連中がどんどん迫って来ているのを見てしまった私。


 久しぶりに頭の中がグワッてなって、身体中に力がみなぎっていく。


 これだよこれって叫びたくなるのをぐっとこらえて、戦闘準備。



 セシエリアさんから託された秘宝の弓、良し!


 アリシエラさんにお願いして作ってもらったオーダーメイド魔導銃、良し!


 もちろん鍛錬の成果たる両の拳、良し!


 家族のみんなはアイネちゃんパンチとか言ってたけど、今の私の全力全開はぽこぽこパンチなんてもんじゃないんだからね。



 もうすぐ接敵、それじゃあ行きますか!



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